こんにちは!ことばの力をフル活用して、記事から地域の魅力を伝えたい、学生ライターの史歩です。

「みんなちがってみんないい」…。『私と小鳥と鈴と』の一節です。

“あなたはあなたでいい”と、そっと背中を押してくれる優しい言葉ですね。

この詩で知られるのが、童話・童謡詩人の“金子みすゞ”です。

『こだまでしょうか』や『星とたんぽぽ』など数々の詩を生み出し、国語の教科書でその名前を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?

今回は金子みすゞの生涯をたどりながら、彼女の心を今に伝える山口県長門市にある“金子みすゞ記念館”をご紹介します🔍

言葉で世界を照らした詩人ー金子みすゞの生涯をたどる

海の町に生まれた詩人-やさしさの種


金子みすゞは、1903年(明治36年)に、山口県長門市仙崎で生まれました。

成績優秀・読書家・控えめな性格で、誰にでも優しい少女だったといわれています。

実家は“金子文英堂”という書店を営んでおり、金子みすゞは幼いころから本や物語に囲まれて育ちます。

そして20歳の頃から本格的に詩作を始めた金子みすゞは、4つの雑誌に投稿した作品すべてが掲載されるという鮮烈なデビューを果たしました。

彼女が活躍した大正時代の末期は、『赤い鳥』や『金の船』などの童謡雑誌が次々と生まれた“童謡の黄金時代”であり、金子みすゞは彗星のように現れた新しい女性詩人として注目を集めたのです。

彼女の詩を読むと、「やさしさは気づくこと」なのだと感じます。金子みすゞは、やわらかな言葉で人の心に寄り添い、読む人に小さな灯りをともしているのですね。

輝きの陰にある苦しみ-消えた詩、残された光


順風満帆に思えた彼女の人生ですが、現実は穏やかではありませんでした。

金子みすゞは23歳で結婚をしたものの、夫は文学活動に理解を示さず、詩作を禁じられてしまいます。

さらに病気や離婚といった困難が重なり、最愛の娘を元夫から守るために、苦しい選択を迫られました。

そして1930年(昭和5年)、わずか26歳という若さで自ら命を絶ち、この世を去ります。

彼女の死後、作品は世の中から姿を消し、やがて“幻の詩人”として語られる存在となりました。

若くして困難に直面した彼女の人生に胸が痛みます。限られた日々の中でも彼女が紡いだ言葉には、人を動かす静かな力があるのかもしれませんね。

再び灯された希望の明かり-矢崎節夫がつないだ声


それから約50年後、児童文学者である矢崎節夫氏の熱意と執念で、金子みすゞの残した作品は再び日の目を浴びることとなります。

彼は、自身の創作の傍らに金子みすゞの遺稿512作を発見し、現在は“金子みすゞ記念館”の館長として、金子みすゞの作品の温かな世界観を伝え続けています。

50年もの時を経て再び届けられた詩に触れると、言葉には人をつなぐ力があり、彼女から受け取ったやさしさを今度は私が誰かに届けたくなりました。

時を越えて届けられる優しさ-金子みすゞ記念館へ

金子みすゞが過ごした家-金子文英堂の復元


“金子みすゞ記念館”は、山口県長門市仙崎にあり、彼女が幼少期に過ごした書店「金子文英堂」を復元し、生誕100年を記念して2003年にオープンしました。

外観は当時のまま再現され、中に入ると本・鉛筆・広告の張り紙などが並び、レトロな雰囲気が漂います。

まるで、朝ドラの世界に迷い込んだように、ワクワクすること間違いなしです!

彼女が生まれてから20歳までを過ごした金子文英堂は、当時の金子みすゞを知る方の協力で設計され、彼女の生活空間が再現されています。

木の香りと柔らかな光に包まれた空間に足を踏み入れると、彼女がそこで本を読んでいた日々が自然と思い浮かぶのではないでしょうか?

金子みすゞの史跡をたどる-本館


金子文英堂の奥にある本館には、遺稿集のレプリカや遺品を展示した常設展示室や、彼女の512作品をデータベース化した検索室があります。

短い人生の中でも光り輝いていた幸せな時間や、彼女の生きた証をたどることができます。

さらに、常設展示室を出ると、「みすゞギャラリー」があり、詩の世界を音や光で体感可能です。

手のひらを差し出すと詩が浮き上がったり、椅子に座ると耳元から詩の朗読のささやきが聞こえたりと、時代を越えて彼女のやさしさに触れることができます。

本館の入口付近には、彼女の関連書籍・ポストカード・しおりなどの販売コーナーがあり、記念品としておすすめです!

金子みすゞをさらに深堀り-体験ツアー


金子みすゞ記念館は、彼女の足跡をたどり業績をたたえることだけではなく、金子みすゞファンの活動の拠点という役割も担っています。

記念館は、彼女の足跡をたどり業績をたたえるだけでなく、ファンの活動拠点としても親しまれています。

「ながとボランティアガイド会」によるまち歩きと記念館観覧券がセットになった体験ツアーでは、金子みすゞの詩の世界と、彼女が過ごした仙崎の街並みを同時に楽しめます。
詩やガイドの方々の話を通じて、金子みすゞに息づく“優しさ”を体感できます!
※料金:ガイド料2,000円+人数分の記念館チケット

📌どこにあるの?“金子みすゞ記念館”への案内


・📍住所:〒759-4106 山口県長門市仙崎1308
・🚶アクセス:JR仙崎駅から徒歩5分
・🅿️駐車場:本館裏に普通車10台、道の駅センザキッチン駐車場利用可
・⌚開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
・📅臨時休館の場合あり ※公式HPにて確認推奨
   年末年始開館時間:12月29日~1月3日 9:00~16:00分(入館は15:30まで)
・📞お問い合わせ(電話):0837-26-5166
・📩お問い合わせ(E-mail):kaneko-misuzu@wind.ocn.ne.jp
・🎫入館料:一般/500円、小中高生/200円
・🔗公式HP:金子みすゞ記念館

おわりに


最後までご覧いただきありがとうございます。

金子みすゞの詩は、誰かを否定せず、ただ「そのままでいい」と伝えてくれます。

忙しい日常の中でふと立ち止まりたいとき、“金子みすゞ記念館”で彼女の言葉に触れてみてはいかがですか。

きっとあなたの中にも、小さなやさしさの種が芽吹くはずです🌱

参考


公式HP|金子みすゞ記念館|金子みすゞ
国立国会図書館|金子みすゞ
合唱作曲家|弓削田健介|金子みすゞ(詩人)その魅力に迫る。
nippon.com|金子みすゞの童謡:みんなちがって、みんないい
Media21|矢崎節夫 金子みすゞ記念館館長 みすゞさんのまなざし
公式HP|金子みすゞ記念館
おいでませ山口へ|長門市『金子みすゞ記念館』の周辺スポットやカフェ・グルメをご紹介♪童謡詩人・金子みすゞが紡いだ詩の世界へ…♡
ながと観光ナビ|金子みすゞ記念館 仙崎みすゞ通りにある、金子みすゞのやさしい心を伝える記念館

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