皆さんこんにちは!
今回はVリーグ・兵庫デルフィーノの個人インタビュー連載の第4弾です。
波賀野蓮選手へのインタビューに引き続き、今回は同じくルーキーの川波虎太郎選手にお話を伺いました。
バレーボール指導者の父のもと、幼い頃からバレーボールに触れてきた川波選手。小中高とキャプテンとしてチームを牽引してきました。特に高校時代はチームの日本一に向けて、エースを献身的にサポートしていたのだとか。目標に向かって愚直に努力する姿にぜひご注目ください。
川波虎太郎選手・一問一答プロフィール
Q. 出身は?
A. 福岡県です。
Q. ポジションは?
A. アウトサイドヒッターです!
Q. ニックネームは?
A. 「とら」って呼ばれてます。
Q. 趣味は?
A. ランニングが好きで、思いつきで10キロ走ったりします。長い距離を走り続けることが得意です。
インタビュー本編
中学での選抜メンバー抜擢、そして名門・東福岡高へ
ーバレーボールを始めたきっかけとその時期について教えてください。
本格的に始めたのは小学1年生のときです。元々お父さんが指導者をしていた影響で、小さい頃から体育館によく行っていました。小学校に上がるタイミングで「自分は野球がしたい」と言ったんですけど、お父さんの「お前はバレーだ」の一言で、週に4日ほど練習があるバレーボールの少年団に入ることになりました。
ー少年団に入団してからはメキメキ上達したか、結構苦労したかで言うとどちらのタイプでしたか?
めちゃくちゃ苦労しました。自分は結構物覚えが悪いので、物にするまでが遅かったです。
5年生の冬ぐらいに急にできるようになった時期があって、それまでは本当に何をしてもダメみたいな感じでしたね。
ー5年目でついに感覚を掴むことができたんですね。少年団として試合や大会にも出場されていましたか?
1年生の時に初めて大会に出たんですけど、右も左も分かっていない状態でした。でもその時のキャプテンが、のちの大分三好ヴァイセアドラーの井口直紀選手(※2024年に現役引退)で、親身にいろいろ教えてくれたので助かりました。チームとして大会にエントリーしていたので、学年関係なくみんなで試合に出ていましたね。
ー中学校では部活動に入られましたか?
そうです。中学校で1番印象に残っているのは3年生の時に福岡県選抜に入れたことです。
自分のチームは県大会も出たことないような弱いチームだったんですけど、他の先生に結構目をかけてもらっていて、トライアウトを受けることになりました。レベルが普段とは全く違って、厳しかったけど楽しい時間でした。
ー名門の東福岡高校に進んだのもこの選抜がきっかけですか?
2年生の3月に中学生と高校生の選抜メンバーの合宿に呼んでもらって、そこで東福岡の藤元聡一監督が指導をしてくださって。「この人の指導をもっと受けてみたい」と思ったことが東福岡を目指すきっかけになりました。
ーそこで恩師と出会われたのですね。ちなみに藤元監督の指導のどんな部分に惹かれましたか?
バレーだけじゃなくて、普段の私生活や人に対する気遣い方とか、人として大事なところを教えてくださったので、「この人に付いていけば絶対うまくなれる」と感じたところです。
ー実際に東福岡に入部されてからの練習はいかがでしたか?
1年生の時は実力が足りずボール拾いとかがメインだったんですけど、それでも結構必死で。合宿で開催された2軍戦とかに必死で食らいついていました。
1軍の人たちへはひたすら監督が指導をするんですけど、2軍はコーチが見て、なおかつ練習量が倍ぐらい多かったです。
ー藤元監督の指導を受けたいという気持ちが原動力になっていましたか?
もちろんそれもあるんですけど、チーム自体は日本一を目指してるチームだったんで、「練習がきついけん」っていうのは辞める理由にはならないんで。日本一を目指すのは当然だと思いながら、ひたすらやってました。
キャプテンとしてエースを支えた1年間
ー考える暇もなくまずは練習ですね。ちなみに3年生でキャプテンを経験されたとお聞きしました。
1つ上の代の春高バレーが終わった日に監督から指名を受けました。小中でもキャプテンをさせてもらっていて、常にチームメイトとのコミュニケーションを大切にしてきました。
ーエースの柳北悠李選手がコロナ禍で体重管理に苦しみ、川波選手がキャプテンとして彼の減量を支えた話は有名ですよね。
3年生の時は本当にエースの体重管理しかしていないです(笑) チーム全体を見ながら、エースは特別にって感じですね。
最初は常に一緒に走って、最後の春高前になるとやっぱり体重調整が大事になってくるんで、親にお願いして自分の家に泊めてもらって。監督にも相談しながら食事の管理もしていました。
ートレーニングから食事まで全てサポートされていたんですね!そこまで献身的になれたのはなぜですか?
やっぱり春高での日本一を目指してやってきたのが大きいです。それと1個上の代の先輩たちにめちゃくちゃ迷惑かけてたんで、結果を出して「こいつ(柳北)こんなんなりましたよ」っていうのを見せたかったんで。
最後の春高で自分自身がコートに立てなかった悔しさはないですね。チームが勝つことが一番なので、自分の感情を優先することはなかったです。
ーなるほど。そこから着実に勝ち上がって、見事春高で優勝した時の気持ちはいかがでしたか?
本当にここまでやってきて良かったですし、先輩たちに良い報告ができると思うと嬉しかったです。
先輩の代の春高では日本代表としても活躍する髙橋藍率いる東山高校に負けてしまって、でもエースの柳北が万全だったら勝てていたかもしれない試合だったので。それが自分の中で本当に申し訳なかったです。
練習の時から高校のラグビー部の先生とかも協力してくださっていて、バレー部以外にもいろんな人にお世話になってきたので、全員に恩返しをする想いで挑んだ最後の春高でした。
大学進学、そして夢のVリーグへ
ー東福岡卒業後の大学バレーはいかがでしたか?
愛知学院大学に進学してバレーを続けました。高校がキツかったので、大学の練習がしんどいと感じることはなかったですね。
2年生と3年生の時にチームで西日本チャンピオンになって、その時は自分もメンバーに入れていたので素直に嬉しかったです。良い経験ができたと思います。
ー今度はプレイヤーとして優勝を掴み取ったのですね!その後、Vリーグ・兵庫デルフィーノに加入したきっかけを教えてください。
トライアウトをやっていたので、受けてみようと思ったのがきっかけです。当時Vリーグに行きたい気持ちがめちゃくちゃあって、とにかくいろんなチームを受けてダメだったら諦めようと思っていました。
ーそんな憧れのVリーグのコートに初めて立った時の気持ちはいかがでしたか?
夢だった舞台に立てたので、緊張よりも嬉しさが勝っていました。また新しいスタートラインに立つことができたので「これからまた頑張ろう」と気合いが入りましたね。普段はめちゃくちゃ緊張するタイプなんですけど、この日だけは特別でした。
デルフィーノの魅力と今後の目標
ー兵庫デルフィーノの良いところを教えてください。
みんな仲良くて、しっかりコミュニケーションが取れるところですね。試合中も結構喋るし、ちょっとふざけるところもありますけど楽しいチームです。特に山川悠輝さんが回してくれるので、自分たちもやりやすいです。
ーデルフィーノでよく話す選手はいらっしゃいますか?
髙辻朝基は1つ上なんですけど呼び捨てです。日本一カモな先輩だと思っています(笑)
あとは3つぐらい年上なんですけど松村颯さんとかですね。(波賀野)蓮は大学のリーグが同じだったこともあってよく話します。
ーちなみに、波賀野選手から川波選手へ「今の波賀野の印象は?」という質問を預かっていますがいかがですか?
肩幅が広いです。それだけです(笑)
ーありがとうございます(笑) では、改めて川波選手ご自身のアピールポイントを教えてください。
守備でチームに貢献したいと思っているので、仲間が弾いたボールをベンチ席まで突っ込んでも上げにいくような姿勢は見てほしいと思っています。東福岡高校はレシーブが売りの学校だったので、そこで鍛えられましたね。ちなみに愛知学院大学はブロックや攻撃が強みで、切り替えるのが少し大変でした。
ーちなみにデルフィーノはレシーブかブロックだとどのタイプですか?
デルフィーノは個人技での勝負だと感じています(笑)
(波賀野)蓮はサーブで頑張ってくれているし、髙辻はブロックで頑張ってくれて、僕は守備で貢献しているようなイメージですね。
ーでは、後半戦の目標をお聞かせください。
チームの目標は1勝でも多く勝つことと、ファンの方へ恩返しをすることです。個人としてはもっと試合に出て自分をアピールしていきたいと思っています。
ー最後にデルフィーノファンへメッセージをお願いします。
いつも応援してくださっていることがすごくありがたいです。
もっとプレーで魅せられるように頑張るので、ぜひ皆さん川波虎太郎の名前を覚えてください!
ーこれからも応援しています!ありがとうございました。
おわりに
幼い頃からバレーに打ち込み、どんな状況でもチームメイトとともに勝利を目指した川波選手。先輩や周囲の人々の想いを背負って春高優勝を掴み取ったエピソードに心が動かされました。
兵庫デルフィーノでも持ち味の守備力とリーダーシップを存分に発揮してくれることを期待しましょう!
次回は鹿児島県大崎町の地域おこし協力隊としても活動する髙辻朝基選手のインタビューをお届けします。お楽しみに!
関連サイト
チーム公式サイト
https://bakus-katana.com/delfino/
YouTubeチャンネル
https://www.instagram.com/hyogo_delfino/
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