皆さんこんにちは!
突然ですが、あなたは自分のまちで活動するスポーツチームをいくつ知っていますか?調べてみると案外近くにチームがあった!なんてことも多いのです。
今回は関西の大阪府・兵庫県・和歌山県を中心に活動するプロ野球リーグ・さわかみ関西独立リーグ事務局の佐嶌克哉氏にインタビューをさせていただきました。発足の経緯からリーグの特色、さらに今後の展望についてもたっぷりお伺いしたため、ファンの方でも新発見があるかもしれません!
ぜひ最後までご覧ください!
関西独立リーグ事務局・佐嶌克哉氏インタビュー
リーグ発足からの歩みと理念
ー関西独立リーグ発足の経緯を教えてください。
2009年から2013年まで活動していた関西独立リーグ(※1)が活動停止したのち、2014年シーズンに「BASEBALL FIRST LEAGUE」という名称で発足しました。当時は兵庫ブルーサンダーズ
(現・兵庫ブレイバーズ)・06ブルズ(現・大阪ゼロロクブルズ)・姫路GoToWORLD(※2)の3球団体制でのスタートでした。
その後、2016年に姫路GoToWORLDが活動を休止し、和歌山ファイティングバーズ(現・和歌山ウェイブス)が加入。その後2018年に堺シュライクス、2022年に淡路島ウォリアーズ、2023年に姫路イーグレッターズが加入し、現在の体制に至ります。
また2019年よりリーグ名称を「関西独立リーグ」に変更し、翌年からはさわかみ財団のネーミングライツ取得により「さわかみ関西独立リーグ」として活動しております。
※1:現在の関西独立リーグと運営母体が異なるリーグです。
※2:「姫路イーグレッターズ」とは異なるチームです。
ー10年以上の歴史があるんですね!関西独立リーグはどのような理念を掲げて活動されているのですか。
リーグとして、以下の3つの理念を掲げております。
≪球道無限≫
〜NPBで闘える選手を育てる〜
≪自立した野球人≫
〜自分で考え行動する野球人を社会へ輩出する〜
≪関西から世界≫
~地域と共生し、世界と繋がり世界に挑む〜
野球でレベルアップをすることはもちろん、自立した野球人の育成にも力を入れております。もちろんNPB入りの夢を叶える選手もいますが、野球をリタイアして社会に出て活躍する選手も数多くいるため、自ら考えて行動できる人を目指してほしいと考えています。
また、地域とともに歩み、関西から世界に羽ばたく人財をリーグとして育てることも目標です。
所属球団の紹介
ーでは、現在の所属球団についてご紹介いただけますでしょうか。
歴史の長い球団から順番に5つ、注目選手の写真とともにご紹介します。
①伝統と実績!「兵庫ブレイバーズ」
小早川祐人 外野手
活動拠点:兵庫県三田市/神姫バスキッピースタジアムなど
旧関西独立リーグ時代の2011年から現在に至るまで活動中の球団です。
大きな特徴はNPB球団から指名された選手が合計3名いることです。
現在兵庫ブレイバーズの監督を務めている山川和大氏も4年間の兵庫球団でのプレーを経て、読売ジャイアンツへ入団した選手です。
また、関西独立リーグで4回の優勝経験がある強豪チームです。
ここ数年はなかなか結果が出ない時期もありましたが、それでもドラフト候補選手を輩出し、2024 年度は2位でシーズンを終えたことから上昇の兆しが再び見え始めています。
②2025年で設立15周年!「大阪ゼロロクブルズ」
菅野聖也 内野手
活動拠点:大阪府東大阪市/花園セントラルスタジアムなど
旧関西独立リーグ時代から活動し、今年で発足15周年を迎えます。
球団としてセカンドキャリア支援に力を入れており、選手が安心して野球に打ち込める環境を作っていることが特色です。
また、2025年から監督を務める谷口功一氏は元読売ジャイアンツの投手で、大阪ゼロロクブルズでは過去にコーチ・GMや代表も務めていました。
コーチにはヤクルトスワローズで最多勝の実績もある藤井秀悟氏、中日ドラゴンズや東北楽天ゴールデンイーグルスで活躍した小山桂司氏の2名がおり、計3名のNPB経験者が揃うリーグ随一の指導環境も整っています。
③地域とともに大きな波を起こす!「和歌山ウェイブス」
堅木大輔 内野手
活動拠点:和歌山県田辺市・田辺スポーツパーク野球場/上富田町・上富田スポーツセンター野球場など
和歌山県の紀南地方を中心に活動するチームで、2回の優勝経験があります。
地域に根ざした球団で、選手は農家やホテルなどでアルバイトをしています。地元の人々との繋がりが深く、長く球団にとどまる選手が多いです。
球団代表の西河洋樹氏は、2019年から2023年まで和歌山ウェイブスに在籍していた選手で、引退後も球団に残って活動を続けています。
野手コーチの松本聡氏と藤原楓氏も関西独立リーグで選手として活躍していました。
また、監督は西村憲氏、GMは濱中治氏が務めており、阪神タイガースOBの2人が球団を支えています。
④2年連続のNPBドラフト指名へ!「堺シュライクス」
高橋蓮 投手
本拠地:大阪府堺市/くら寿司スタジアム堺・南港中央野球場など
2019年から関西独立リーグに参入し、初年度こそ最下位でしたが、2年目以降から3連覇を達成。2023年は1.5ゲーム差で2位でシーズンを終えたものの、2024年には再び優勝し、合計4回の優勝経験があります。
特色は大阪近鉄バファローズやオリックス・バファローズで活躍した大西宏明監督・元阪神タイガース山本翔也コーチのもと、選手の育成に特に力を入れていることです。2024年シーズンは50試合でわずか4敗と、圧倒的な強さを誇りました。
また、2024年のプロ野球ドラフト会議では、松本龍之介選手が東京ヤクルトスワローズから指名を受けました。堺シュライクスからは初の指名、関西独立リーグとしても7年ぶりの快挙でした。
その他、YouTubeでの定期配信を始めSNSなどの企画力で他の球団をリードしています。
⑤白鷺のごとく、さらなる飛躍へ!「姫路イーグレッターズ」
斉藤優介外野手
本拠地:兵庫県姫路市/ウインク球場・姫路市立豊富球場
2024年よりリーグ戦に参加し、まだ歴史は浅いものの開幕戦で見事勝利を飾りました。
苦しい時期もありましたが、個性的な選手たちがシーズン途中から加入し、まずは1年間戦い抜きました。2年目以降にさらに期待がかかります。
本拠地のひとつであるウインク球場はすぐ近くに姫路城があり、都市型の球団であることも特色です。
監督は2022年までオリックス・バファローズで救援投手として活躍した海田智行氏が、コーチを東北楽天や東京ヤクルトに在籍した榎本葵氏が務めています。
※兵庫県淡路市を本拠地とする淡路島ウォリアーズは、2025年シーズンはチーム体制を整えるため準加盟球団として活動します。
リーグの魅力と今後の展望
ーぜひ各球団や選手の活躍にも注目していただきたいですね!ここまで球団個々の特色をお伺いしてきましたが、関西独立リーグ全体の魅力はどんな部分になるのでしょうか。
左から畑康裕球団代表・松本龍之介選手・大西宏明監督(堺シュライクス)
関西独立リーグは2025年で12年目のシーズンを迎えます。
人の面で言うと、関西の土地柄もありさまざまな選手が集まってくることが特徴です。
元NPB選手はもちろん、高校・大学・社会人の有力選手、海外からNPBを目指す選手、過去には堺シュライクスにお笑い芸人が加入し、戦力として1年間チームに貢献したこともありました。このように、純粋にNPBを目指す選手だけではなく、個別に目的を持ったバラエティー豊かな選手たちが多く在籍しています。
堺シュライクス・松本龍之介のドラフト指名も受け、2025年は新しく約70名ほどの選手が入団する予定です。野球でレベルアップしたい選手がさらに増えることにご期待いただきたいです。
また、関西独立リーグといえば報酬が出ないとイメージされる方も多いかもしれませんが、2024 年よりランクに応じて報酬が発生するという規定を設けています。そのため、プレー面ではシビアな見られ方をするようになり、野球と人柄の両面でさらに磨きがかかるリーグになっていくと思います。
ー2025年はより魅力的なリーグになりそうですね。地域に対してはどのような影響を与えたいとお考えですか?
野球の面ではNPBへの輩出や選手のレベルアップなどで話題を集め、それを見てくださるお客様やファンの方へ勇気を与えたいと考えています。
また、すべての球団が地域貢献活動に力を入れています。独立リーグは地域とともに歩み、地域とともに成長するコンテンツだととらえているため、試合がない日には清掃活動やイベントへの参加など積極的に活動している状況です。1人ひとりが地域の中で活躍できる存在になることを目指します。
このような活動を通じて、地域住民や子どもたちに「野球選手のお兄ちゃんたち、いろんなこと頑張ってるねんな」と思っていただけると非常に嬉しいです。
ー子どもたちもかっこいい野球選手たちと交流できると嬉しいですよね。では、リーグの今後の展望について教えていただけますでしょうか。
1つ目は『地元地域に密着し、愛され支持される球団を目指す』ことです。
2024年にはドラフト指名もありましたが、やはりまだ関西独立リーグや球団としての知名度が低く、地域に愛されて支持されていると胸を張って言うことができないのが現状です。
そのため、球団運営者が一丸となって知恵を絞り、工夫と改善を続けながら活動を続けます。
2つ目は『フィールドをかけめぐる選手たちの夢をかなえる』ことです。
NPBに行きたいという夢をはじめ、野球を通じて達成したいさまざまな目標を持っている選手たちと出会ってきました。その選手たちの夢を後押しし、それを叶えられるような環境づくりを今後も続けます。
ファンの皆様の応援も大きな力になりますので、ぜひ球場へ足をお運びいただき、選手の勇姿をご覧ください。
3つ目は『人財の育成』です。関西独立リーグへの挑戦を最後に野球から引退し、次のステージへ進む選手が半数以上です。
その選手たちが胸を張って社会に羽ばたけるように、人財の育成に取り組んでいきます。
ーありがとうございました。最後に2025年シーズン開幕に向けて、注目していただきたいコンテンツはございますか?
リーグとしてSNSに力を入れているので、ぜひ皆様にご覧いただければと思います。TikTokを開設した独立リーグは唯一無二です。今後もさまざまな形で選手の姿を発信していきます。
YouTubeに取り上げると選手が喜んでくれることも多く、カメラを回していると割り込んでくる選手もいます(笑)また『KDLクロストーク』などバーチャルナビゲーター・KOOH(こう)が司会進行を務める配信も不定期で行っているので、今後もお楽しみに!
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【2024年ベストナイン】ベストナイン選手のプレーを見てみよう
https://www.youtube.com/watch?v=Poz3fczCfFA
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【和歌山ウェイブス】橘貫太と中西蛍太朗 超若手の邂逅!【兵庫ブレイバーズ】
https://youtu.be/_BsKRNXQQn8?si=jWaFvVrDTRkzIUNR
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リーグスポンサー募集中!
これまで関西独立リーグはリーグスポンサー様のご支援のもと活動してまいりました。松本龍之介選手のドラフト指名により、選手たちへさらに大きな期待がかかっています。そのため球団の規模をさらに拡大し、報酬の支給や遠征費など、選手たちの幅広い活躍をサポートする体制を整えるべく尽力しております。
夢に向かって努力を続ける選手たちのために、リーグスポンサーとしてのご支援をしてくださる方がいらっしゃれば、ぜひご連絡をいただけますと幸いです。
一般社団関西独立リーグ
TEL 06-4308-5851 mail:info@kandok.jp 担当:佐嶌
おわりに
いかがでしたか?
さらなる飛躍に向けて精力的に活動する関西独立リーグ。
今後各球団・リーグから2025年シーズンのキャンプ日程やオープン戦日程が発表されますので、ぜひ球場へ足を運んで選手たちを応援しましょう!
Made In Localでは引き続き関西独立リーグと所属球団に密着していきます!最後までお読みいただきありがとうございました。
関連ページ
さわかみ関西独立リーグ公式サイト
兵庫ブレイバーズ公式サイト
大阪ゼロロクブルズ公式サイト
和歌山ウェイブス公式サイト
堺シュライクス公式サイト
姫路イーグレッターズ公式サイト
淡路島ウォリアーズ公式サイト
https://www.awjs-warriors.com/
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