(この記事は南紀オレンジサンライズFC・竹川恭平選手のインタビュー記事の第2弾です)
vol.1では竹川選手の小学校〜教員生活についてお伺いしました。
竹川選手は母や友人の言葉が転機となり、サッカーを続けながら教員を志します。教え子にも慕われて充実した生活を送っていました。しかし、いつからか生活が楽しくなくなってしまいます。その原因を熟考した結果、「サッカー中心の生活じゃないからや!」と気づきました。
今回は竹川選手の教員退職後のサッカー人生や、和歌山県とかつての教え子への想いを皆様へお届けいたします。ぜひ最後までお読みください!
南紀オレンジサンライズFCとの出会い
ー南紀オレンジサンライズFCに加入したきっかけは何ですか?
チームを探さなあかんってなったときに、教員やりながらやったんで練習に参加できなくて。どうしたらいいか分からんかったときに、大学の副キャプテンの子に「やっぱサッカーやるわ」って連絡したら、選手とチームを繋ぐエージェントの峯上裕樹さんを紹介してもらいました。
年明けに直接会って話したときに、「実はエージェントやってるねんけど、来年から南紀オレンジサンライズFCっていう新しいチームの監督やるねん」って言われて。
ただ僕はすぐにステップアップしたかったんで、1からのチームでやってる暇ないでと思って断るつもり満々やったんですけど、峯上さんの熱意に惚れ込んだというか。この人にならついて行ける。人生賭けれるなと思って、その場で「加入します」と伝えました。
ー教員を辞める決断と同じく即決ですね。
選手が集まるかも分からないし、大丈夫かなと頭の中で考えはしましたけど、この人についていこうと決意しましたね。峯上さんが「俺がこのサッカー界を変えてやる」って熱弁してて。和歌山はJリーグやJFLのチームすらなくて、サッカーがあんまり根付いてないんです。
そこで「和歌山の大学に通って、和歌山で教員もやってたお前の力が必要やねん」と言われて、心が動かされましたね。
サッカー選手×農家の二刀流ライフ
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ーちなみに、南紀オレンジサンライズFCへ加入後はどんなお仕事をされていますか?
紀南へ移住してから2年間は梅の産地として有名なみなべ町の農園で2年間修行をさせてもらいました。その後は以前の運営会社のオーナーさんと梅農園を立ち上げました。そこは辞めることになってしまったんですけど、ここまで農業を続けてきたし、完全撤退はしたくなくて。
僕の個人スポンサーをしてくださっている企業のひとつが養蜂園で、ずっとお世話になっていて。「働きにおいで」と言ってくださったので、今はそこでお仕事をしています。週末には梅農家さんで木を整える剪定とか、いろんな作業のお手伝いもさせてもらってます。
ー農業とサッカー選手の組み合わせも異色ですね!養蜂園の方など地域との繋がりも深いと思いますが、紀南地方の魅力はどんな部分ですか?
ありきたりにはなっちゃうんですけど、人が温かいです。
結構田舎やから最初は馴染みにくかったりするんですけど、1回入ってしまえばめっちゃあったかいし。「よう来たよう来た」って迎えてくれます。
あとは地元の神戸とか三宮に行ったときに空気が美味しくなくて。「和歌山の空気ってめっちゃ美味しいんや」って思いましたね。
チームの魅力とアピールポイント
ー改めて、南紀オレンジサンライズFCの魅力をお聞かせください。
サッカーから1回離れてた人とか、ブランクがある人が多いですね。高校大学社会人とサッカーをずっと続けてる人って、サッカーしか知らんくて。サッカーを辞めたら何したらいいか分からへんから何となく続けてる人が結構いると思うんですけど、僕らは1回離れてるからこそ、本気でサッカーをしたいんです。
少なくとも3、4割はブランクがある選手なので、それがひとつ面白いところかな。いろんな都道府県から選手が来ているのも面白いですね。
ー選手のバックグラウンドに注目すると、より一層楽しめそうですね!ちなみに竹川選手ご自身のアピールポイントはどこですか?
僕は姿で見せるタイプなので、パワーとかスピードで相手を圧倒して粉砕するところを見てほしいです。
あとはポジションは毎年変わってるんですけど、センターバックが本職で「和歌山の壁」と言われています。どのポジションでも割とそういうキャラではあるんで。
考え方が侍っぽいから「和歌山の侍」とも呼ばれますね。普段の性格とか全然侍じゃないから恥ずかしい感じもするけど(笑)
ー「和歌山の壁」と「和歌山の侍」で覚えてもらいましょう(笑) ちなみに、幼少期からここまでサッカーを続けてこられた秘訣は何ですか。
これね、説明できません。もうただサッカーが好き。それだけかな。
上手くなりたい気持ちももちろんあるし、この南紀オレンジサンライズFCをもっと上位リーグに上げたいっていう目標もあるんですけど、やっぱりサッカーが好きなのがいちばんですね。嫌いになったこともないし、やめようと思ったこともないし、単純な「好き」の気持ちです。
今後の目標
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ーでは、最後に今後の目標をお聞かせください。
最も大きく掲げているのは「和歌山でいちばん有名なサッカー選手になること」です。僕が南紀オレンジサンライズFCに入った理由は、和歌山のチームだからなんですよ。やっぱり教え子の存在が大きくて、担任を持った子とか教育実習で見た子たちもずっと仲良かったんで。
その子たちに自分がサッカーで活躍している姿を見せるには、和歌山でプレーする道が最善だと思っています。県内にJリーグチームがないからこそ、アマチュアから有名な選手になって、みんなに元気を与える。そんな存在になれたらいいなと思っています。
南紀オレンジサンライズFCとしても、和歌山県でナンバーワンのクラブになることが僕のサッカー人生の目標ですね。今はアルテリーヴォ和歌山が関西リーグの覇者にもなって強いけど、そこを実力でも、サッカークラブの価値や人々に与える影響としても追い抜いてナンバーワンになってやろうと思っています。
ーこれからも竹川選手の活躍を応援しています!ありがとうございました。
おわりに
「和歌山でいちばん有名なサッカー選手になること」を目指して、日々競技に打ち込む竹川選手。その原動力の裏には和歌山県と、そこで出会った教え子たちへの想いがありました。
南紀オレンジサンライズFCとしても「和歌山県でナンバーワンのクラブ」を目指して活動を続けます。ぜひ「和歌山の壁」こと竹川選手のプレーから元気をもらい、そして大きな声援で竹川選手に勇気を与えましょう!
Made In Localでは、今後も地域で活躍する選手たちへインタビューを続けます。
次回の記事もお楽しみに!
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