シンプルイズベスト!山口県で愛される家庭料理「けんちょう」
彩希


こんにちは~ 学生ライターの彩希です☀️

皆さん普段料理はされますか?

私は現在一人暮らしをしていて自炊をする機会が多いのですが、手の込んだ料理に挑戦するのはなかなか難しくて、いつも簡単な料理ばかりになってしまいます。

でも意外と、シンプルな料理が凄く美味しかったりしますよね😋

今回は、シンプルだけど山口県で長く愛されている家庭料理・けんちょうについてご紹介します🥕

「けんちょう」って何?


けんちょうとは、主に大根・にんじん・豆腐を煮た山口県の家庭料理です。

大きな鍋で大量に作り、何日もかけて食べるので、煮返す度に味がしみこんで美味しくなるんですよ✨

甘辛くて濃いめの味付けに仕上げられているので、ご飯がすすむ!🍚

似た料理として、神奈川県鎌倉市の精進料理「けんちん汁」が有名ですが、けんちん汁は汁物であるのに対して、けんちょうは煮物であり、おかずとして食べる点が大きな特徴です。

また、山口県内でも地域によって違いがあり、山陰側は汁気が多めなのに対し、山陽側は煮詰めて作るそうです。

山口県内の給食でも提供されているので、山口県の方々にとっては幼い頃から慣れ親しんだ味であることが分かりますね!👍

けんちょうの歴史


けんちょうの由来として、2つの説が挙げられています。

鎌倉建長寺説


1つ目は「鎌倉建長寺説」

鎌倉時代に日常的に食べられていた野菜と豆腐を炒めた汁物が元となっているという説です。

建長寺の和尚が野菜くずや皮を無駄にしないように汁物にして食べたものが「建長汁」として各地へ伝わり、山口県では「けんちょう」として親しまれるようになったと考えられています。

特に貿易の拠点であった下関では、神奈川県鎌倉市にある禅宗の寺院・建長寺(けんちょうじ)ゆかりの僧侶が立ち寄ったことから、この説が最も有力であるとされています。

長崎けんちぇん説


2つ目は「長崎けんちぇん説」

江戸時代以降に、卓袱(しっぽく)料理という長崎を代表するハレの日の料理の1つとして伝わった「けんちぇん」(千切りにした野菜と豆腐を炒めた料理)が元になったという説です。

けんちょうの由来には諸説ありますが、鎌倉時代や江戸時代からの非常に長い歴史があることが分かりますね!😲

基本のけんちょうのレシピ


家庭料理であるという特性から、けんちょうをメインに提供しているお店はほとんどありません。

そこで、お店では出会えないおふくろの味・けんちょうの基本レシピをご紹介します。

とっても簡単なので、今日の献立に困っている皆さん、今から作ってみませんか?✨

材料(4人分)


・木綿豆腐:200g
・だいこん:400g
・にんじん:40g
・油   :小さじ2
・醤油  :大さじ2
・酒   :大さじ2

作り方


1.豆腐をザルにあげて重石をのせ、水気を切る。
2.だいこんとにんじんの皮をむいて、いちょう切りにする。
3.鍋に油を熱し、豆腐を崩しながら入れ、豆腐の水気が少し飛ぶ程度に炒める。
4.いちょう切りにしただいこんとにんじんを入れ、油が回るまで炒める。調味料を加え、大根に味が染みるまで、10分程度煮る。


けんちょうはシンプルな料理だからこそ、いろいろなアレンジが楽しめるんです✨
ここからはけんちょうのおすすめアレンジをご紹介します。

鶏ミンチでボリュームアップ


けんちょうは本来ヘルシーな煮物ですが、「今日はしっかり食べたい!」という日には、鶏ひき肉を加えてみましょう🐔

シンプルな大根と豆腐の煮物に鶏肉の旨味とコクがプラスされることで、ご飯がすすむメイン級のおかずに大変身します!

作り方は、野菜と一緒に鶏ミンチを炒め煮にするだけ。いつもの材料にプラスワンするだけで、家族みんなが喜ぶ「ごちそうけんちょう」が完成します😁

レシピ参考:https://ja-ymg-umairurecipe.com/recipe/kenchou/

大根と鶏もも肉のけんちょうマヨ風味


素朴な和風の煮物であるけんちょうに驚きとコクをプラスするアレンジです!🐣

鶏もも肉を使ってジューシーに仕上げたけんちょうに、仕上げにマヨネーズを「ちょい足し」してみましょう。マヨネーズの酸味とコクが和風の煮物の風味をガラリと変え、深みのある洋風の味わいに進化します✨

鶏もも肉のジューシーな旨味とマヨネーズのコクがしっかり大根に絡むので、お子様にも大好評間違いなし!
いつものけんちょうとは一味違う、新しい山口の味をぜひお試しください。

レシピ参考:https://www.kewpie.co.jp/recipes/recipe/QP10000822/

おわりに


いかがでしたか?

煮れば煮るほど味がしみこむ山口県の家庭料理・けんちょう。
素朴な料理ですが、長い歴史の中で山口県の人々に愛され続けてきたことが分かりますね。

誰でもご自宅で手軽に味わうことが出来るので、皆さんも是非作ってみて、自分なりのアレンジを楽しんでみてくださいね ♪

参考


・けんちょう 山口県 | うちの郷土料理:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/43_2_yamaguchi.html
・けんちょう | 郷土料理 | 山口県の農業 | JA山口県
https://www.ja-ymg.or.jp/agriculture/local/kencho/
・けんちゃん 大分県 | うちの郷土料理:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kenchan_oita.html
・鶏ミンチでボリュームアップ! けんちょう | レシピ|JA山口県うまいルレシピ
https://ja-ymg-umairurecipe.com/recipe/kenchou/
・大根と鶏もも肉のけんちょうマヨ風味のレシピ・作り方 | とっておきレシピ | キユーピー
https://www.kewpie.co.jp/recipes/recipe/QP10000822/

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