これであなたもジュゴン博士!?三重県・鳥羽水族館で「セレナさん」に会う前に予習をしよう

友近史歩


みなさんは、「人魚」のモデルになったといわれる生き物をご存じですか?

正解は、「ジュゴン」です!人魚のモデルになった理由は、海面から顔を出して呼吸する姿や、直立した姿勢で赤ちゃんに授乳する姿から連想されたことだといわれています。

実は、水族館で飼育されているジュゴンは世界で2頭のみで、そのうち1頭が、日本の鳥羽水族館で暮らす「セレナ」です!

三重県鳥羽市にある鳥羽水族館は、メスのジュゴン「セレナ」のほかにも、約1,200種の生き物が暮らしており、飼育種類数日本一の水族館です。

現在、「セレナ」は推定40歳。私より圧倒的にお姉さんなので、この記事では親しみを込めて「セレナさん」と呼ぶことにします!

今回は、ジュゴンの特徴・鳥羽水族館でジュゴンが暮らすことになった経緯・実際にセレナさんに会いに行く前に知っておきたいことをお届けします。

そもそもジュゴンってどんな動物?


ジュゴンは、体は灰色で、前足はひれのような形をしている哺乳類です。体長は2.5〜3m、体重は250〜400kgで、寿命は70年以上と比較的長寿な生き物です。

ジュゴンは、浅瀬に生える海草を食べており、生息域はインド洋から太平洋西部の沿岸域で、日本では沖縄県の一部に生息しています。

ジュゴンに似た生き物としてマナティーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

ジュゴンは海に生息し、半月形の尾びれを持っています。一方で、マナティーは海だけでなく淡水にも生息し、ボートのオールのような形の尾びれを持っています。

大きな体にもかかわらず、ジュゴンが食べているのは海草で、人間でいう「ベジタリアン」のような食生活を送っていることは驚きです👀

なぜ鳥羽水族館にジュゴンが?


では、なぜ鳥羽水族館にジュゴンが迎えられたのでしょうか。

実は、セレナさんが来る前、鳥羽水族館には、かつてオスの「じゅんいち」とメスの「じゅんこ」という2頭のジュゴンが暮らしていました。しかし、1985年6月、じゅんこが急死し、残されたじゅんいちの新たなパートナーを探すため、鳥羽水族館はフィリピン政府の協力を得て、ジュゴンの捕獲調査チームをフィリピンへ派遣しました。

調査中の1986年、親とはぐれた赤ちゃんジュゴンが保護され、現地で飼育されることになりました。この赤ちゃんジュゴンこそ、現在も鳥羽水族館で暮らす「セレナ」さんです。

セレナさんは1987年4月15日に日本へやってきました。当時はまだ1歳だったため、じゅんいちとの「お見合い」はしばらく先のことになり、入館から8年後の1995年、初めてじゅんいちとのペアリングが行われました。

しかし、交配を重ねても妊娠には至らず、2011年2月、じゅんいちが亡くなります。とうとう、日本で飼育されているジュゴンは、セレナ1頭になってしまいました。

それでも、セレナさんの飼育を通して、ジュゴンの生態を明らかにするさまざまな研究も行われました。

セレナさんは、現在も鳥羽水族館で暮らしながら、ジュゴンについて知るための貴重な存在となっています。

鳥羽水族館のジュゴン「セレナ」さんに会おう!


ジュゴンの特徴や、鳥羽水族館のジュゴンの飼育経緯を知ったところで、実際にセレナさんに会ってみたくなりませんか。

セレナさんが鳥羽水族館にやってきた当時は体長147.5cm、体重67kgでしたが、2026年には入館39周年を迎え、現在は体長263cm、体重375kgまで成長しています。

セレナさんに会うなら、まず鳥羽水族館の12のゾーンの1つ「人魚の海」へ向かいましょう。

ジュゴンをじっくり観察したい方は、朝の時間帯がおすすめです。早い時間帯のほうが水槽の水が透き通っており、ゆったり泳ぐジュゴンの愛らしい表情をしっかり観察できます。

そして、ジュゴンのお食事タイムを見たい方も多いはず。

セレナさんの給餌時間は、明確には決まっていません。その理由は、海草の準備ができ、セレナさんが前の餌を食べ終わったタイミングで、次の餌を与えていることです。 

2026年3月時点では、1日に4〜5回に分けて餌を与えているため、食事中のセレナさんを見られる機会は比較的多いそうです。来館した際は、少し多めにセレナさんの様子を気にかけると、食事中の姿に出会えるかもしれません。

📌鳥羽水族館
・📍住所:〒517-8517 三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
・🚶アクセス:JR・近鉄鳥羽駅から徒歩10分
・🚙駐車場あり ※詳細は🔗鳥羽水族館|駐車場のご案内を参照ください
・📅営業時間:9:30~17:00(最終入館16:00)、年中無休
・📞電話番号:0599-25-2555
・🎫料金:大人2,800円、小中学生1,600円、幼児800円
・🔗公式サイト:https://aquarium.co.jp/
※繁忙期は営業時間が異なりますので上記サイトよりご確認ください
※WEBチケットの購入も上記サイトよりご確認ください

おわりに


いかがでしたか。

鳥羽水族館のジュゴンには、長年にわたる飼育と研究の歴史があります。

じゅんいちやじゅんこの飼育を経て、その歩みをつなぐように、セレナさんは現在も鳥羽水族館で暮らしているのです。

また、鳥羽水族館では、国内で飼育されているラッコを見ることができます。ジュゴンやラッコだけではなく、鳥羽水族館では、さまざまな珍しい生き物との出会いを楽しめます。

この記事を最後まで読んでくれたあなたは、もうジュゴン博士になっているはず!ジュゴンの姿だけでなく、セレナさんが歩んできた歴史や暮らしに思いをはせながら、鳥羽水族館でセレナさんに会ってみてはいかがですか。

参考


・おとなの週末Web|ジュゴンはなぜ“人魚”に間違われたのか
・鳥羽水族館|ジュゴン
・国立科学博物館|ジュゴン
・Yahoo!きっず|ジュゴン
・WWFジャパン|ジュゴンについて
・鳥羽水族館|ジュゴンの「セレナ」飼育30年
・鳥羽水族館|ジュゴンのセレナ 入館39周年をお祝い
・観光三重|鳥羽水族館で人気沸騰中の「ラッコ」や「ジュゴン」に会いながら効率良く回る方法をおすすめ!ランチやアクセスまで
・kkday|鳥羽水族館のジュゴン・セレナちゃんを徹底解説|マナティとの違いやお土産5選も紹介
・ミモレ|亡き両親との思い出に浸りつつ、ジュゴンのセレナさんとの再会に感無量!アラフィフも楽しめる鳥羽水族館
・鳥羽水族館|飼育日記|「ジュゴンの給餌は何時からですか?」

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