
日常生活で使用している製品を清掃や点検をせずに長い間使い続けたり、不具合や違和感を無視して使い続けたり、誤った使い方をすると火災などの思わぬ事故につながるおそれがあります。
経済産業省では、11月を「製品安全総点検月間」とし、安全点検の呼びかけを行っています。
製品安全総点検月間
https://www.meti.go.jp/product_safety/consumer/soutenken.html
製品の安全点検を啓蒙するだけでなく、経済産業省は2007年からPSアワードを創設し、製品安全に積極的に取り組んでいる企業を広く公募・厳正な審査の上で、「製品安全対策優良企業」として表彰しています。
近畿経済産業局では、過去の受賞企業の紹介記事を掲載しています。これにより、製品の安全性を紹介するだけでなく、取組実現までの背景やストーリーも紹介しています。本テーマの第1回目掲載で経済産業大臣賞を受賞された、マツ六株式会社さんの記事をMade In Local内でもご紹介します。
近畿経済産業局note PSアワード受賞企業の記事はこちら
https://note.com/hashtag/PS%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E5%8F%97%E8%B3%9E%E4%BC%81%E6%A5%AD
マツ六株式会社について
マツ六株式会社は、建築金物・建築資材を扱う専門商社として創業し、「協調互敬」の理念のもと、住宅の建材を中心に幅広いチャネルで事業を展開しています。
マツ六株式会社
商社でありながら、1990年代後半から住宅用手すりを中心にさまざまなバリアフリー建材を企画・開発。
医療・福祉・保健・建築業界との連携や協力メーカーと協業を進め、現場のニーズに応じた「現場で曲げられる屋外用手すり『フリーRレール』」などの製品を多数提供してきました。

令和2(2020)年度のPSアワード(経済産業大臣賞)初受賞を皮切りに、令和4(2022)年度に2度目の経済産業大臣賞の受賞を経て、今回3度目の受賞となりました。
また、これを受けて史上8社目の「製品安全対策ゴールド企業」に認定されています。

製品安全への向き合い方

安全に使用できることが当然に要求されるバリアフリー建材という製品を手がけている同社は、製品安全確保を重要な経営課題として位置づけ、製品の開発・販売に留まらず、製品が適切に施工・設置され、ユーザーが使用する段階に至るまで安全性を高める取り組みを積み重ねてきました。
公的な品質基準よりもさらに厳しい社内基準の設定や社内検査用ハード設備の整備、誤使用・誤設置防止に向けたウェブサイトや動画などによる情報発信、データベースによる問合せ情報等の社内共有体制の構築などに取り組んできました。
PSアワードへの応募についても、「自社の取り組みが第三者から見て正しいのかを知りたい」という現状に満足しない向上心がきっかけでした。
進化/深化を続ける製品安全への取り組み

今回受賞に至った取り組みについても、製品安全を第一に置く同社の姿勢が顕著に表れたものとなっています。
再生可能な製品を回収し、部品交換や再塗装などによる補修を行い、検査によって安全性が確認できたものを再利用に供するという「モトエプロジェクト」を推進し、安全でサステナブルな製品を提供するという製品安全とサーキュラーエコノミーの両立を実現しています。
同社は、製品の設計から生産、梱包、顧客からの問い合わせやクレーム情報までに至るあらゆる情報を一元的に集約したデータベースを整備し、製品の改良や不具合の原因究明、再発防止策の検討に活用しています。
製品を安全に使用してもらうための取り組みにも力を入れている同社は、SNSによるユーザーとの相互コミュニケーションを強化しており、営業日はほぼ毎日記事をアップし、施工事例のポイント解説やよくある質問への回答など、具体的かつ実用的な商品情報の発信を続けています。
また、製品をユーザーに提供する介護事業者に向けた定期的な講習会や、施工業者に向けた誤施工防止の研修会を実施しています。

製品安全への取り組みが社内外に波及
o 社内への波及
初受賞を契機に、社外からは「製品安全に取り組む企業」としての評価を受けることが多くなり、社員のモチベーションが向上しました。
受賞時の審査員からのフィードバックを金言として捉え真摯に向き合った結果3度目の受賞に至るなど、PSアワードへの応募が好循環を生んでおり、PSアワードを自社の製品安全への取り組みを向上させるツールの1つとして有効活用した結果といえます。
o 社外への波及

X(旧Twitter)においては、ユーザー等からの質問に対して同社が返信する前に、同製品についてよく知る別のユーザーが回答するということもあったそうで、同社が提供してきた情報がユーザーに着実に届き、製品安全文化を構築していることを表すエピソードといえます。
3度の受賞を経てなお日進月歩で進化を続ける同社の安全・安心への挑戦はこれからも続いていきます。
受賞企業からヒトコト

松本社長から受賞にあたってコメントをいただきました。
ー 松本社長 ー
弊社は創業以来、企業理念である「協調互敬」のもと「建築金物で人々の暮らしに貢献すること」をミッションに、社会価値の創造や社会に貢献し、住宅環境整備の一助となることで企業の成長を続けてまいりました。
また「手すりでのばそう健康寿命」を合言葉に、建築のみならず、医療・福祉・保健等の専門家と連携し、高齢者の転倒予防を推進することで皆様の安全・安心な暮らしをサポートしてまいりました。
この度、経済産業大臣賞の受賞で、弊社はゴールド企業の認定を頂戴しました。大変光栄なことであると同時に、大きな責任を負うということでもあります。
さらに気を引き締めて、製品安全に取り組んでまいります。

PSアワードとは
PSアワードとは、製品安全に積極的に取り組んでいる企業を広く公募し、厳正な審査の上で、「製品安全対策優良企業」として表彰するものです。
本表彰では、各企業が扱う製品自体の安全性の評価ではなく、企業・団体全体の製品安全活動に関する取組について評価します。
そして、受賞企業・団体は、受賞公表日より「製品安全対策優良企業ロゴマーク」を使用して、自ら製品安全対策の優良企業・団体であることを宣伝・広報することができます。
関連リンク
製品安全総点検月間
https://www.meti.go.jp/product_safety/consumer/soutenken.html
近畿経済産業局note PSアワード受賞企業一覧
https://note.com/hashtag/PS%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E5%8F%97%E8%B3%9E%E4%BC%81%E6%A5%AD
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