将来が見えず、希望を持てない若者がいるこの時代。SDGsの目標にも含まれる若者の働きがいについて、皆様はどのような考えをお持ちでしょうか?

今回は、若者に焦点を当て事業を拡大されている、株式会社ネオ俱楽部代表取締役社長の柳川敏昭さんにお話をお伺いしました。

株式会社ネオ俱楽部代表の柳川敏昭「事業を若者向けに絞るワケ」

ーーなぜ貴社で拡大されている事業は全て若者向けなのですか?
柳川敏昭社長(以下、柳川社長):「40年前の自分たちがそこにいる。僕たちも彼らと同じだった。」目標もなく気ままに学生生活を送っていたけど、当時多くの大人に助けてもらったんです。学生の時に応援してくれた大人のように今度は僕が価値を提供する立場になりたい。

ーー柳川さんは学生の時どのような体験をされたのですか?
柳川社長:当時、漠然と沖縄へ旅行に行きたいという思いがありました。そこで沖縄へ無償で行くためにはどうしたらいいのかと考え、旅行ツアーを企画することにしました。具体的には、旅行会社のライセンスを借りて、僕たち自身でチラシを作り集客をしました。すると、ひと夏で3000人程の集客に成功。

ーーなぜそこまで人が集まったのですか?
柳川社長:それは料金でした。
福岡→鹿児島 貸し切りバス
鹿児島→沖縄 船(約20時間)
沖縄でビジネスホテルに3泊
合計約1週間の長旅を当時ツアー費用3万円に抑えました。当時、飛行機だと6万円程かかったんですよ。

ーー沖縄旅-3万円は学生からすると破格ですね…ではなぜここまでお金を抑えることができたのでしょうか?
柳川社長:それは「学生」というブランド力でした。当時のバス会社が往復20万円で出している貸し切りバスを「学生さんやけん。お金ないやろ。10万円でいいよ。」と50%引き、同時に船会社でも「2万円だけど、1万円でいいよ。」と50%引き、そして地方のフリーペーパーに掲載する時も「場所開いてるから無料でいいよ。」と掲載場所を貰うことができました。

こちらのツアーでは最初はぎこちなかった学生同士も、ゲームなどを通して親交を深めることができ、楽しく旅行をしました。やはり楽しかったら「また行こう」「また参加しよう」となりますよね。このツアーを企画した人達の学生団体があり、他にもスキー等を企画しては集客をして、こんな学生生活を送っていました。

ーーそういった背景から現在旅行事業を展開されているのですね。
柳川社長:13年間サラリーマンとして旅行会社で働き、そして株式会社ネオ俱楽部を立ち上げた流れになります。事業内容としては、サークル活動での合宿や部活動の遠征手配をする旅行事業、学園祭のTシャツを作るアパレル事業など、学生さんが必要なものを学生さんのために提供しています。

「自分なりの地方創生」で事業を通してできること

ーーでは貴社で現在取り組みをされている地方創生やSDGsについてお話をお伺いしたいと思います。
柳川社長:まずは「若い力で地方を盛り上げる、地域活性モニターツアー」です。
僕が提案し、現在福岡県中間市でこれを実行しています。住民4万人しかいない中間市の財政破綻を防ぐため、微力ですが国負担でここにバスツアーを取り入れて地域活性化を図っています。目的としては、地方創生を行う中間市に若者をバスツアーで連れていき、中間市の活性化に繋げることです。

ーーなぜ中間市で行われているのですか?
柳川社長:赤字が続くと市も倒産してしまいます。倒産してしまうと国はお金を出してくれません。中間市はその寸前まで来ていました。また中間市長である福田健次市長と15年程の付き合いなんです。彼は現在「中間市を救う」ために全力で闘っています。

ーー中間市のバスツアーではどんなことをするのですか?
柳川社長:タイトルは「魅力がいっぱい 中間市バスツアー」
簡単にまわる所を紹介します。
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・中間市役所:
市長室で「若者で中間市を盛り上げていきたい」という想いや計画を聞いてもらいます。


・遠賀川鉄道
・遠賀川水源ポンプ室:
北九州は鉄鋼の街と言われており、
ここはユネスコ世界文化遺産に登録されたレンガ造りの現役ポンプ室です。

・フットパス―上底井野コースー:
ありのままの中間を歩いて楽しむことができます。
田んぼを歩いて渡るのもインスタ映え?(笑)

☆フットパス豆知識
イギリス発祥の土地の所有者とは無関係に誰でも歩ける道のことを指す。森林や田園地帯、古い街並みなど地域に昔からあるありのままの風景を楽しむためのもの。
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このようにまずは若者に中間市のことを知ってもらい、
若者自身で中間市の未来について考えてもらいます。

ーー若者とともに地方創生を図っていらっしゃるのですね。
柳川社長:現在「夢現塾(むげんじゅく)」というものをネオ倶楽部本社で行っています。これは学生さんの無限な能力・夢を実現する塾です。学生さんが抱えている将来に対する悩みに僕なりのヒントを与えるために開講しています。

ーー具体的には「夢現塾」でどのようなお話をされるのですか?
柳川社長:僕の考え方や現在行っていることを伝えています。実際に学生さん自身が「企画立案をしたい」と言ってくれたことがありました。ムクナ豆(天然のLドーパが豊富に含まれているため疲れた身体に効果的なもの)というインドで一番作られているものがあるのですが、「ムクナ豆を中間市の特産品にしましょう」「企画書の書き方を教えてください」と前向きに伝えてくれた学生さんがいました。このように目標を立てて実行する力を身につけてもらうことを目的として、「夢現塾」で学生さんの成長を応援しています。

ポストコロナに向けて若者とともに明るい未来へ

ーー旅行事業を行っているということでコロナ禍で大変なことがたくさんあったかと思います。これからどのように事業を拡大しようと考えていらっしゃるのですか?
柳川社長:ユースコンソーシアムジャパンというプロジェクトで更に学生さん同士の繋がりを広げてもらいたいと考えています。ユースコンソーシアム(YOUTH CONSORTIUM)とは:日本全国で様々な活動を行なっている若者たちが、若者と社会の共生社会を実現するための、若者共同事業体です。学生さん達が自主的に運営していて、株式会社ネオ俱楽部が監修をしています。コロナ禍でオンライン面での活動が増えましたよね。大学生は一律zoomが使えるんです。つまり福岡から全国の学生さんと繋がることができます。今回のパンデミックで以前よりも、様々な団体と繋がりました。ユースコンソーシアムプロジェクトでは、コロナが落ち着いたら、この学生さん達を繋いで情報交換の場を作ろうと考えています。

ーーこれからどのように地方創生に貢献しようと考えていらっしゃるのですか?
柳川社長:先程話した中間市の地方創生はあくまでも一例です。
地方が抱える悩みはほぼ全て同じなんですよ。だからまずは中間市で成功実績を作って、他には大分県の杵築市、長崎県の壱岐市へとこれから広げていく予定です。そして最終的には北海道から沖縄まで拡大していきたいと考えています。

ーー最後に地域創生に関してMade In Localを見ている方に一言頂きたいです。
柳川社長:いつの時代も新しい文化を創っていくのは若者達です。現在まで利益至上主義で環境や、人を思いやる気持ちへの意識の薄さが現在の住みにくい社会を作ってきたと思います。今のままでは人類滅亡も夢ごとでない時代が来ると思います。今こそ若い人達になぜ2030年までにSDGsを達成するのか、真剣に考え行動してもらいたいと思います。新しい時代を創るのは、いつの時代も若者達です。

まとめ

柳川さんは若者のためになる取り組みで地方創生、SDGsに貢献していらっしゃいます。今回お聞きしたお話の中でご紹介しきれていない部分もありますが、SDGsの目標である「8 働きがいも経済成長も」への向上、「11 住み続けられるまちづくりを」への改善を強く感じました。

柳川さんが学生の時に助けを差し伸べた大人のように、今度は柳川さんがその立場で価値提供をし、近い将来その学生さん達で繋げていくことができれば好循環が生まれます。
これが「若者の力は夢現(むげん)」であることを表しているのではないでしょうか。

企業名

株式会社ネオ俱楽部

所在地

福岡県福岡市博多区中洲5-6-24第6ガーデンビル5F

創業年

2000年12月01日

代表者

代表取締役 柳川 敏昭

事業内容

旅行事業、アパレル事業、就職支援事業、若者応援事業

WEBサイト

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