【岩国の救世主！？】逆境から生まれた特産品・岩国れんこんの七変化🌈

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【岩国の救世主！？】逆境から生まれた特産品・岩国れんこんの七変化🌈

彩希

こんにちは〜　学生ライターの彩希です。

今回ご紹介するのは、山口県の特産品である岩国れんこん。

シャキシャキとした食感と、かじると糸を引くほどの粘り気をもつ、格別に美味しいれんこんなのです😋

現在では多くの人々に親しまれている岩国れんこんですが、実は岩国の抱える「とある逆境」から生み出されたことを知っていますか？

岩国れんこんの知られざる一面についてたっぷりご紹介します ♪

岩国れんこんは穴が9個！

れんこんは穴がずっと続いているため、「先が見える」「見通しがよい」ということで
縁起の良い食べ物とされています。おせち料理などでもよく使われていますよね。

通常のれんこんは穴が8個であるのに対し、岩国れんこんは穴が9個あることが特徴です。

穴がひとつ多いので、通常のれんこんよりもさらに見通しが良く、縁起が良いように感じますよね🍀

諸説ありますが、岩国藩主・吉川家の家紋である「九曜紋」に似ていることから、吉川公にも大変喜ばれたと伝えられています。

岩国地域でれんこん栽培が始まった理由

岩国れんこんの歴史は、今から200年前の江戸時代に遡ります。

当時の岩国は平地が少なく海が近い地形であったため、沿岸部の海水を抜いて土地を露出させる方法で開拓を行い、平地の面積を確保していました。

こうして開かれた土地で綿栽培や稲作が行われてましたが、本来海の底であった土地には塩分が含まれているため、塩害により作物の育ちが良くありませんでした。

そんな中、岩国領主・吉川公の命により、農家の村本三五郎（むらもとさんごろう）が現在の岡山県から持ち帰った備中種の種れんこんを植えてみると、れんこんが立派に育ったのです！

岩国地域でれんこん栽培が盛んになった理由は、れんこんが他の作物が育たない土地で唯一立派に育ってくれた救世主的存在だったからなのですね！😁

大正6年には現在の主品種である「白花種」の栽培が始まり、れんこん栽培に適した自然条件も味方して、岩国地域は中国地方最大のれんこんの産地となりました。

岩国れんこん七変化🌈

シンプルな調理方法でももちろん美味しい岩国れんこんですが、他にもいろいろな楽しみ方があるんです。

岩国れんこんを使用した郷土料理や加工食品、さらには工芸品を7つご紹介します。

①岩国寿司

チシャの葉・アナゴの煮付け・でんぶ・錦糸卵など、様々な食材を使用して作られる押し寿司です。

多くの食材が使用される中でも、特産品である岩国れんこんは岩国寿司に欠かせない存在です。

②大平（おおひら）

“大平”という名前のお椀に入れて提供されることから、料理自体も同様に「大平」と呼ばれている汁物です。

岩国寿司とともに、祝い事には欠かせない料理として長く親しまれています。

③岩国れんこん麺

粉末状にした岩国れんこんを小麦と一緒に練り込んで作られた麺です🍜
れんこんを麺にするという発想が面白いですよね！

岩国れんこんの粘り気を活かしたもちもち食感が人気で、全国から応募された518の名物の中でトップ10に入った実績があります。

蕎麦粉未使用なので、蕎麦アレルギーの方も安心してお召し上がりいただけます✨

④コロッケ

実は、れんこんはコロッケとの相性が良いのです。

じゃがいものホクホクさとれんこんのシャキシャキした食感が同時に楽しめます。
れんこんがサッパリしているので、何個でも食べられるかも！？😲

⑤ういろう

「岩国れんこん」と「ういろう」という、山口県の特産品同士のコラボレーションです。

れんこんとういろうって合うの･･･？🤔と疑問に思ってしまいますが、クセが無く、れんこんのシャキシャキした食感が良いアクセントになっている一品です。

⑥岩国れんこん硝子

こちらのガラス細工に使われているのは、捨てられてしまうれんこんの根や葉を燃やした「灰」。
灰をガラスに混ぜることで、完全な透明では無く、味のある仕上がりになっています。

⑦喜茄織（きっかおり）

れんこんの枯れた茎から繊維を採りだし、その繊維から作られた糸を織り上げた織物です。
繊維を採りだし、糸にする作業はとても手間がかかるため、貴重な工芸品なのです。

おわりに

いかがでしたか？

食べ物だけでなく、工芸品にも使われているなんて驚きですよね😲

本来捨てられてしまう茎や葉を無駄にせず、新たな形に生まれ変わらせている素晴らしい取り組みだなと感じました✨

今回ご紹介したもの以外にも様々な楽しみ方がある岩国れんこん。

是非皆さんも食べてみてくださいね！