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こんにちは! 臨海学校の思い出は絶妙な塩辛さの焼き魚、東京出身ライターの橋本です!
皆さんには、小学生の宿泊行事の思い出はありますか?
林間学校や臨海学校で触れた自然、修学旅行での夜更かしなど、様々な記憶があるのではないでしょうか?
そんな宿泊行事ですが、滋賀県の小学校では変わったプログラムが行われているとのこと!
今回は、琵琶湖の上で行われる教育プログラム「びわ湖フローティングスクール」の魅力をご紹介します!
びわ湖フローティングスクールとは
びわ湖フローティングスクールは、滋賀県が1983年に開始した体験型環境学習プログラムです。
日本最大の湖として有名な琵琶湖ですが、1970年代ごろから水質汚染を始めとする環境破壊が問題となってきました。
それを受けて滋賀県は、県に在住する小学生向けに琵琶湖における1泊2日の船上体験学習を作成しました。
滋賀県はその目標を以下の2点に設定しています。
①びわ湖学習を通して、環境に主体的に関わる力の育成を図る。
②船内生活を通して、規律ある生活の実践力を培い、人と豊かにかかわる力の育成を図る。
自然を愛し、人との繋がりを大切にする人間性を育成することが目的です。
このプログラムの対象は県内のすべての小学5年生。
現在では合計60万人が体験した、立派な大人に育つための通過儀礼のような存在になっています。
びわ湖フローティングスクールの内容
1泊2日で、「うみのこ」と呼ばれる船で行われるフローティングスクール。
その中心は湖とその周囲の環境に触れる体験です。
数ある学習の中から、いくつかを紹介します!
琵琶湖の水質調査・環境学習
琵琶湖の水をくみ上げて透明度を測ったり、プランクトンを観察したりします。
調査を通じて、水質汚染の問題や生態系についても学び、自然に対する理解を深めます。
フィールドワーク(湖岸観察)
フローティングスクールでの学習は、船上での琵琶湖の調査だけに留まりません。
船を降りて、琵琶湖の湖岸や周囲の環境に生息する動植物に触れることで、より広い範囲での自然の理解を実現します。
星空観察・レクリエーション
夜は天体観測や、宿泊行事らしいレクリエーションも行います。
優美な自然に触れ、友人との関係を深めることもできる大切な時間です。
船内生活・共同作業
食事などの生活を共同して行うことによって協調性が身に付きます。
協力した経験は社会に出た後でも役立つでしょう。
このようにフローティングスクールでは、自然や人間関係について実践的に深く学ぶことができます。
未来志向のエコ船「3代目うみのこ」
長い歴史を持つびわ湖フローティングスクールが行われる船「うみのこ」は時代と共に変化してきました。
1983年から始動した初代うみのこは2006年に役目を終え、2代目に引き継がれました。
そして2022年に現在の3代目うみのこが誕生しました。
3代目うみのこは、最新の技術を用いながらも環境への配慮がなされたこれからのモデルとなるような船です。
燃料だけに頼らない仕組みで、太陽光発電を利用しています。
また排出ガスを抑える電動推進装置や自然のものを利用した素材などが採用されているため、これからの時代に対応した先進的な船と言えるでしょう。
また、バリアフリーが確立されていて、より多くの人が学べる造りになっています。
おわりに
いかがでしたか?
座学では学べない、人間の感覚に訴えかけるような教育プログラムこそがびわ湖フローティングスクールです。
この取り組みを続けていくことで、自然を大切にする人々で溢れた環境に優しい社会の構築ができるのではないでしょうか?
県外の方でも公式ホームページでその取り組みについて知ることができるので、ぜひ一度チェックしてみてください!
参考
滋賀県立びわ湖フローティングスクール
https://uminoko.jp/
びわ湖フローティングスクール「HISTORY 学習船『うみのこ』40年のあゆみ」
https://uminoko.jp/40th/history/
NHK「滋賀 NEWS WEB びわ湖の学習『うみのこ』の見学会 大津」
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20240930/2060016739.html
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