こんにちは! ライターのひなです!

みなさん、一度は街角などで目にしたことがあるであろう「飛び出し坊や」

ドライバーに子どもやお年寄りによる飛び出し注意を訴えるこれらの看板には、シンプルな文字だけのものから男の子や女の子をかたどったものまで様々な種類があります。
実は、その人物をかたどった看板の発祥は滋賀県だといわれています。

今回は、「飛び出し坊や」の誕生秘話や存在意義についてご紹介します!


だから生まれた!「飛び出し坊や」の誕生秘話


「飛び出し坊や」は、高度経済成長期中の、車の交通量が急激に増え、飛び出し事故が頻繁に起こっていた時期に生まれました!

「飛び出し坊や」という名前の通り、「子どもの飛び出し事故をどうにか防げないだろうか」という滋賀県旧八日市市(現・東近江市)の社会福祉協議会による想いから始まりました。

これまでも全国各地に「飛び出し注意!」・「スピード落とせ!」といった啓発看板はありましたが、生みの親である「久田工芸」の久田泰平さんは、「ドライバーが一目見て、この近くには子どもがいる!」ということが分かるような看板を作ろうと考え、坊やが飛び出す様子をかたどった、これまでにないインパクトのある看板が仕上がりました。

1973年に第1号目の「飛び出し坊や」が誕生して以来、約50年の時を経て、旧八日市市(現・東近江市)周辺から滋賀県、近畿各地、そして全国へ徐々に広がっていき、多彩な顔ぶれの「飛び出し坊や」を見かけることができるようになりました。

今では多くの人に愛され、「飛び出し坊や」・「とび太くん」・「飛び出し小僧」といった愛称で呼ばれています。

「飛び出し坊や」の街の住民?みんなで築いてきた絆



「飛び出し坊や」は多くの人々に親しまれることで、見かけるたびに「子どもが飛び出してくるかもしれない」とドライバーに安全に対する注意喚起をしています!

街に溶け込んでいる「飛び出し坊や」ですが、具体的な出現ポイントとしては、
・信号等の少ない交差点
・道路に面した歩道
・民家の出入口
・学校・幼稚園・塾
といった歩行者と車が交わる可能性が高い危険が潜んでいるスポットに出現しています。

今では社会福祉協議会だけでなく、地域のPTAや町内会が中心となり、「飛び出し坊や」の設置を普及させ、およそ滋賀県の人口と同じ140万体の「飛び出し坊や」が設置されているといわれています。

さらに、地域のPTAの皆さんによって、補修・修繕が行われており、地域の子どもは地域で守るという意識がうかがえます!
このようにして「飛び出し坊や」は市民とともに生きています!


おわりに


いかがでしたか?

日々、交通安全を見守り続けている飛び出し坊や。
ぜひ、街に出かけた時は飛び出し坊やがいないか、周りの安全も気にかけながら見つけてみてくださいね!


参考


「飛び出し坊やを調べよう」結果報告
https://www.biwahaku.jp/uploads/2016_1st_report.pdf
飛び出し坊や誕生秘話
https://tobidashibouya.com/detail/7
とび太くん誕生秘話
http://www.mahorova.com/works/tobidashikun
飛び出し注意「坊や看板」50年で140万体、滋賀で観光目玉
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF043AK0U3A201C2000000/

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