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皆さんこんにちは!
近年、地域の魅力を再確認し、より自分たちの地域を盛り上げる「地域活性化」に力を入れる自治体がますます増えています。本日ご紹介する岐阜県瑞浪市もその1つです。
瑞浪市では「ミライ創ろまい課」という学生によるまちづくりグループが活動しています。この活動の目的は、瑞浪市の資源を活用しながら、まちの魅力向上や課題解決をすることで、瑞浪市の未来を創ることです。
「ミライ創ろまい課」の概要を詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
今回は「ミライ創ろまい課」の3つのチーム(特産品チーム・イベントチーム・化石検定チーム)のうちの「特産品チーム」に所属する学生の皆さんにお話をお伺いすることができました!
ぜひ最後までご覧ください!
特産品チームの活動概要について
ーー「ミライ創ろまい課」と「特産品チーム」の概要を教えてください。
ミライ創ろまい課には3つのチームがあり、1期生・2期生合わせて52名のメンバーが活動しています。「特産品チーム」には瑞浪高校・中京高校・麗澤瑞浪高校の22名が所属していて、隔週木曜日の17時から18時半が活動時間です。基本の活動時間に加え、地域のイベントに参加することもあります。
さらに、外部コーディネーター(生涯教育支援「たら×れば」)の方も活動に参加され、「ミライ創ろまい課」のプロジェクトを支えてくださっています。私たちがコーディネーターの方へ質問すると一緒に解決策を考えてくれたり、意見を否定することなく寄り添ってくれます。さらに、悩んだ時にも明るい雰囲気にしてくれる存在でもあり、「ミライ創ろまい課」の活動には欠かせない存在と言えます。
「ミライ創ろまい課」と「特産品チーム」発足の経緯
ーー学生の皆さんが「ミライ創ろまい課」に参加しようと思ったきっかけを教えてください。
「ミライ創ろまい課」に参加することで地域に貢献することができたり、地域の魅力を多くの人々に伝えることができたりする点を魅力的に感じたからです。また、学校生活では経験できないプロジェクトに挑戦できることも非常に有意義だと考えています。
ーー「特産品プロジェクト」を開始した経緯はどのようなものでしたか。
「ミライ創ろまい課」の大きなゴールは「瑞浪市といえばこれだ」と言えるものを作ることと、「瑞浪市の魅力」をより多くの人に知ってもらうことです。このゴールに向けて、瑞浪市の資源を活用するとどのようなプロジェクトができるかを考え、話し合った結果、瑞浪市の「特産品」を開発しようという結論に至りました。
お米を使った特産品の企画について
ーーお米を使った特産品の企画を実行することになったきっかけを教えてください。
瑞浪市の特産品を作るにあたって、「瑞浪市といえば何か」をみんなで考えました。検討のなかで私たちが注目したのが「瑞浪市の名前の由来」です。瑞浪市は「瑞々しい稲穂が、そよぐ風の中で、揺蕩う金の波に見える」風景が美しいことから命名されました。このストーリーをもとに、瑞浪市といえばお米という意見が挙げられ、結果としてお米を使った特産品を考えるようになったのです。現在は瑞浪市の営農組合や日本酒を製造している企業、また料亭にもご協力いただき特産品の検討を進めています。
ーーこれまでにどのような商品を開発されましたか。
特産品を開発する際に、これまでにはない珍しい商品を作りたいという思いがありました。そこでさまざまな地域の特産品を調べ、それらの事例をもとに「お米を使った離乳食」や日本では珍しい「水晶ちまき」を候補として挙げ、ご協力いただく方々に提案をさせていただきました。普段から農業や食品に携わっておられるプロの皆様にも、お米のお供をお米で作ったらどうかという提案に対し、「面白い、ぜひやってみたい!」と言っていただけました。現在は料亭と連携して「お米の佃煮」の試作を続けています。今後は私たちも試食をさせていただき、さらに良い商品にするために磨きをかけていきたいです。
ーー2023年8月に開催された「稲刈り体験」についてお伺いできますでしょうか。
稲刈り体験には、中京高校の1・2年生、計16人が参加し、農事組合法人日吉機械化営農組合が管理する田んぼで、あきたこまちの稲を刈り取りました。この体験を通じて、私たちは瑞浪市で作られたお米を使った特産品を作っているんだと改めて実感しました。稲刈り体験は初めてでしたが、とても楽しかったです。
ーーお米を使った特産品を今後どのように広めていきたいですか。
お米を使った特産品を開発することが、「ミライ創ろまい課」の目的である瑞浪市に興味を持ってもらうきっかけになればいいなと思っています。PRの方法は外部コーディネーターの方と一緒に考えていきたいです。また市外で有名になることを目指すだけではなく、地元の人にも愛される、瑞浪市を代表する特産品を開発できるように努力します。
「カマドブリュワリー」の廃棄麦芽を使用したパン作りについて
ーー廃棄麦芽を使用したパン作りを開始した経緯を教えてください。
瑞浪市には東濃地方唯一のクラフトビール醸造所である「カマドブリュワリー」があります。そこでビールを製造する際に大量の麦芽が廃棄されているという問題を知ったことがこのプロジェクトの開始のきっかけです。地域のパン屋さんなどの協力を得ながら廃棄麦芽を使ったパンの限定販売会を行ったところ、購入してくださった方から非常に好評でした。これからも販売会などを通じて改良を繰り返し、商品化を目指します。
ーーパンはどのようにして作られるのですか。
まずは、ビールを作る際に出る麦芽かすを取り、ローストし、石臼で粉末状にします。こちらの粉末は小麦粉と比べるとプロテンが2倍、食物繊維は12倍あり、炭水化物は3分の1、グルテンの量は40分の1と言った「スーパーフラワー」と呼ばれる栄養価の高いものです。そして、パンの種類によって「スーパーフラワー」の配合率を変え、小麦粉と混ぜて焼くことでパンが完成します。
ーーこれまで開発されたパンのメニューにはどのようなものがありますか。
初めに作ったパンはクリームクリームチーズを挟んだパンと地元産のレタスやトマトを挟んだサンドイッチ風のパンです。その後試作を重ね、塩パンや食パン、フィナンシェやスコーンの開発にも成功しました。
ーーこれまで行ってきた限定販売会の概要や地域の方からの反応を教えてください。
2023年3月に初めて麦芽を使ったパンをお試し販売しました。そこでの購入者の反応を踏まえて改良を重ね、11月には瑞浪市の釜戸駅前のイベントに出店し、地域の皆様に新しいパンの試食とアンケートを実施することができました。地域の皆様からは「麦芽特有の香ばしさがくせになる」「どこで販売しているの?」「また買いたい!」「ビールにも合うね」などといった明るい反応をいただくことができ、とても嬉しかったです。
ーーより多くの方に食べていただくために、どんな活動をしたいですか。
2024年3月には、これまでの努力が実を結び、販売記念会を行い、市のパン屋で販売をしていただきます。また、パンのイベントにも積極的に参加したいです。また、市民の認知度向上や市外の方にも知ってもらいたいです。
「特産品チーム」今後の展望
ーー1期生の任期の2年間を終えるまでの目標を教えてください。
現在携わっているお米の特産品の開発や麦芽パンのPR出展や瑞浪ボーノポークとのコラボ企画も検討し、後輩たちへ引き継いでいきたいです。
瑞浪市と「ミライ創ろまい課」のアピールポイント
ーー皆さんが生活していて感じる「瑞浪市の魅力」についてお聞かせください。
瑞浪市のことが好きな人が多いと感じます。私たち「ミライ創ろまい課」の活動に対して、市役所の方をはじめとする地域の人が温かく受け止め、向き合ってくれるからです。活動のなかで親身にサポートをしていただいているので、とても居心地も良い環境だと思います。
ーー「ミライ創ろまい課」の活動で印象に残っていることややりがいを感じる瞬間について教えてください。
自分たちで考えたアイデアが形になり、良いものができたと実感できる瞬間はとても達成感があります。実際に商品化するまでの流れを知ることができることも大きなやりがいです。また、「ミライ創ろまい課」の活動に参加することで新しい友達に出会い、仲良くなれることも嬉しいです。
ーー「ミライ創ろまい課」に興味を持っている学生や、地域の方へのメッセージをお願いします。
「ミライ創ろまい課」では、瑞浪市を活性化させるために特産品の開発や化石のPRなどをイベント企画等で市ににぎわいを創り出す活動をしています。そこで、「瑞浪市の力になりたい」や「瑞浪市をもっと活性化させたい」、「普段できない経験をしてみたい」と考えている人にはぜひ参加して欲しいです。参加する人数が増えることで活動の可能性を広げ、より多くの人に瑞浪市のことを知ってもらえるような機会を作っていきたいと思います。
今回参加いただいた「特産品チーム」の学生の皆さんです!
おわりに
いかがでしたか?
学生が主体となり活動する岐阜県瑞浪市の「ミライ創ろまい課」。取材を通じて「特産品チーム」の活動内容や学生の皆さんが真摯に向き合う姿、そして瑞浪市の人々の温かさの全てが非常に魅力的であると感じました。
画期的な挑戦を続ける「ミライ創ろまい課」と「特産品チーム」に今後も目が離せません!
Made In Localも学生の皆さんの活動を心より応援しております!
最後までお読みいただき、ありがとうございました☺️
【関連サイト】
瑞浪市役所「ミライ創(つく)ろまい課」プロジェクト
https://www.city.mizunami.lg.jp/kurashi/machizukuri/1001312/1007612.html
「ミライ創ろまい」 岐阜・瑞浪の高校生 ビール絞りかすで麦芽パン
https://www.asahi.com/articles/ASR3R72CMR3LOHGB004.html
生涯学習支援「たら×れば」
https://tararebashimizu.wixsite.com/my-site
ミライ創ろまい課特産品チーム稲刈り体験(8月31日)
https://www.city.mizunami.lg.jp/shisei/kouchou_kouhou/1001316/1008785/1008824.html
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