0から1への挑戦〜スポーツランドみやざきに県民球団を創設するまで〜【宮崎サンシャインズ #1】
柳原 佑芽

こんにちは!
皆さんは近年注目を集めている、プロ野球独立リーグをご存じでしょうか?

独立リーグとは、一般的にプロ野球と呼ばれるNPB(日本野球機構)とは別に組織されたプロ野球リーグの総称です。2024年現在、全国で7つのリーグが活動しています。また、これらのリーグ・チームは地域貢献地域密着を掲げていることが多いことも特徴です。

今回は5球団で構成されるヤマエグループ 九州アジアリーグ(通称:KAL)に所属する宮崎サンシャインズを特集します!

宮崎サンシャインズは2022年に創設され、2023年よりKALのリーグ戦に参加しています。宮崎サンシャインズというチーム名は「太陽のように熱く輝いていきたい」という願いを込めて付けられたそうです!

まずは宮崎サンシャインズ球団代表・GM兼コーチの深江義和(ふかえ よしかず)さんにインタビューさせていただいた様子を全3回にわたってお届けします。球団創設の秘話からチームにかける想いまで盛りだくさんの内容です!

独立リーグについてよく知らない方も、野球好きや宮崎サンシャインズファンの方もぜひ最後までご覧ください!



球団代表・GM兼コーチ 深江義和さんインタビュー


ー「宮崎サンシャインズ」発足に至った経緯を教えてください。


九州アジアリーグが立ち上がる際に、宮崎県内の社会人チームに声がかかっていたり、新規球団を作ろうという人が現れたりしたという噂も耳にしていました。しかし、宮崎県はNPB球団のキャンプやみやざきフェニックス・リーグが行われる土地であることから「お金を払って野球を見る文化」があまり定着しておらず、現実的に考えてお客さんを呼び込むのは難しいだろうというのがほとんどの人々の見解でした。

そんななか、2021年にテゲバジャーロ宮崎というサッカーチームがJ3で激しい優勝争いを繰り広げました。コロナ禍でマイナスなニュースが続いていた時に「テゲバジャーロが今日も勝ったよ!」という話題が宮崎県を明るく照らしたのです。


やっぱりスポーツの力ってすごい!」と実感していたタイミングで、宮崎県野球協議会に宮崎県で新規球団創設を目指したいという旨のお問い合せが届きました。私も「野球で宮崎を活性化させたい」という素晴らしい思いに賛同し、チームの発足に携わることになったのです。

実際にスタートしてからはもちろん苦労の連続でしたが、それも想定したなかでまず一歩踏み出したことに大きな価値があると思っています。



ー チーム発足が決まってから、実際にどのように動き出したのですか。


まずは「宮崎県民球団をつくる会」を立ち上げるために職員を集める必要がありました。そこで、まずはチームを運営するにあたって1番近い仲間として監督を見つけました。「職員をしながら監督もしてくれ」という無茶なお願いも受け入れてもらい、活動を進めていきました。

そんな監督と二人三脚で、2022年11月に2度にわたって選手を募集するために球団独自のトライアウト(入団試験)を行いました。初めてのことばかりだったので、正直大変でした。ほんと、よくやったなあと思います(笑)


トライアウトの開催と同時に球団を運営する会社の立ち上げも進めました。右も左もわからないまま、経理などの仕事も「とにかく全部自分でやろう」と意気込んで、いろんな人に質問をしたり、とりあえず突っ込んでみたりと、もがき苦しんでいたことを今でもはっきり覚えています。

私はチームが始動した初年度はフロントとしてチームに携わり、試行錯誤のシーズンを過ごしました。2年目に入ってからはコーチに就任し、主に選手の指導にあたることが多いのですが、就任から1年間で改善点が見えたことからトライアウトや日々の試合の開催も比較的スムーズに進んでいるように感じます。



ー チーム発足にあたって、地域の方々の反応はいかがでしたか?


私の周りには野球関係者が多かったこともあり、初めは「宮崎では難しいんじゃないか」という声を多くいただきました。ただ自分自身もその厳しさを理解したうえで、「誰かが声を上げないといけない。やるしかない」という一心でチーム創設に向かって突き進んでいました。


実際に試合を開催するようになってからは、球場へ足を運んで応援してくださる方々と出会い、「ありがとう」という言葉も多くいただくようになりました。球団の存在が地域にとってプラスになるという期待を込めていただいているのかなと思っています。

また、九州アジアリーグは福岡ソフトバンクホークスの3・4軍との試合を行うのですが、その試合を見て宮崎サンシャインズのファンになり、県外から応援に駆けつけてくださる方もいらっしゃいます。自分たちを応援してくれる人がいるということは、やはり嬉しいことです。スポーツの力によって宮崎、そして九州の人々へ感動を与え、勇気づけるための一助に我々がなることができればいいなと考えています。


そして、宮崎サンシャインズは多くのパートナー(スポンサー企業)様に支えられています。

試合に勝ち、地域に愛されること

それがパートナーの皆様が私たちを応援してくださる価値だと思うので、この2つの目標に向かって今後も頑張っていきます。

(#2へ続く)

宮崎県を明るく照らす!地域貢献・交流活動”日本一”を目指して
【宮崎サンシャインズ #2】
https://madeinlocal.jp/category/sports/002 


【宮崎サンシャインズ】


公式ホームページ:https://miyazaki-sunshines.jp/ 
Instagram:https://www.instagram.com/miyazaki_sunshines/ 
X:https://x.com/45sunshines 
YouTube:https://www.youtube.com/@miyazaki_sunshines 
一球速報:https://baseball.omyutech.com/teamGames.action?teamId=115156&cupId=20240008413 

記事一覧に戻る
MadeInLocalのロゴ

    お問い合わせ

    掲載依頼・取材依頼・Made In Localシリーズおよび地域を代表する企業100選についてのお問い合わせ等、承っております。まずはお気軽にご相談ください。

    お問い合わせはこちら

    会社概要

    Made In Localは、株式会社IOBIが運営する地方創生メディアです。弊社では現在、事業拡大につき、新卒・中途ともに積極的に採用活動を行っております。 ご興味のある方はぜひご一読ください。

    会社概要はこちら
    SDGsのロゴ
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを

Made In Localは地方創生メディアの運営を通して地域の産業振興や地域間格差の是正に取り組んでおり、「産業と技術革新の基盤をつくろう」・「人や国の不平等をなくそう」・「住み続けられるまちづくりを」の3つのSDGsのターゲットの実現を目指しています。

©︎ 2024 株式会社IOBI all right reserved