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皆さまごきげんよう✨学生ライターの彩希です。
英国貴婦人気分でお届けするのは、山口県下関市にある「旧下関英国領事館」。
120年前に建てられたこの洋館は、日本に現存する最古の領事館として今もなお当時の面影を色濃く残しています。
今回は英国領事館が下関に建てられるに至った歴史的背景と、領事館内で楽しめるアフタヌーンティーについてご紹介します。
旧下関英国領事館ってどんな建物?
現存する旧下関英国領事館の建物は、今から約120年前の1906年にイギリス人建築家によって建てられました。
日本に現存する中で最古の領事館であり、1999年に国の重要文化財に指定されています。
太平洋戦争の影響で1941年に領事館としての役目を終えた後も、ギャラリーとして市民達に親しまれていた旧下関英国領事館は、改修工事による5年半の休館を経て、2014年に再開館しました。
展示室や喫茶店を備えてパワーアップし、新たな下関の地域活性・観光・情報発信の拠点として期待されているんですよ✨
2017年には「関門“ノスタルジック”海峡 -時の停車場、近代化の記憶-」の構成資産として日本遺産にも認定されています。
重要文化財旧下関英国領事館
【所在地】山口県下関市唐戸町4-11
【TEL】083-235-1906
【入館料】無料
【営業時間】
・本館:9:00-17:00
・附属屋ギャラリー:9:00-22:00
下関に領事館が建てられたワケ
旧下関英国領事館が位置するのは、本州と九州との架け橋である関門海峡のすぐ近く。
なぜ本州の端っこである下関に英国領事館が建てられたのでしょうか🤔
その歴史は幕末まで遡ります。
1853年のペリー来航をきっかけに日本は西欧諸国との貿易を始め、陸路と海路の十字路である関門海峡地域には、西洋諸国の黒船も通過するようになりました。
そんな中、西欧諸国との間で日本にとって不利な条約ばかり結ばれることに怒った長州藩は
「外国人を追い払おう!」と西欧諸国4ヶ国(イギリス・フランス・オランダ・アメリカ)の外国船を砲撃します💣
これが下関戦争です。
この戦争で長州藩は西欧諸国に大敗し、下関港は事実上開港となりました。
こうして開かれた関門地域の国際的な重要性をいち早く見出した駐日英国公使アネスト・サトウの提案により、1901年、下関に英国領事館が開設されます。
イギリスにその価値を見込まれるほど、関門地域は外交・経済・交通の拠点として重要な役割を担っていたことが分かりますね!✨
その後、1906年に英国領事館がレンガ造となったことをきっかけに、関門海峡沿いには重厚な構造と最先端のデザインをもつ近代建築が次々と建設されます。
日本の開国とその後の文明開化の鍵を握っていた下関は、明治以降急速に発展したのです。
しかし、昭和に入り車道・トンネル・橋など様々な交通網が出来上がると、下関は利便性のあまりもはや交流の拠点ではなく、ただの通過点に😱
ですが、貿易による経済成長が停滞したことは良い影響も同時にもたらしており、大規模な都市開発が行われなかった影響で下関には現在も開国初期の建築物が残っています。
古い領事館の多くが失われてしまった中、下関の歴史的な性質のおかげで奇跡的に現存している点が評価されているポイントです✅
アフタヌーンティーで英国気分 ♪ 領事館内のティールーム
旧下関英国領事館の2階には、歴史ある建物の雰囲気を活かした優雅なティータイムを過ごせるカフェがあります。
その名も「tearoom Liz」。
アフタヌーンティーでは、西洋風のかわいいケーキスタンドで、タルトやスコーンなどのスイーツが楽しめます。
建物の雰囲気も相まって、まるで本場イギリスにいるかのよう✨
こちらのアフタヌーンティーは1人分から注文できるので、1人でゆったりティータイムを楽しむことも出来ますよ!
旧下関英国領事館の公式キャラクターであるピーターラビットとコラボしたメニューを含め、10種類以上の紅茶が用意されているのも嬉しいポイントです🐰
飲み比べをして、お気に入りの紅茶を見つけてみても良いかもしれません☕
さらに旧下関英国領事館ではカフェのティータイムだけでなく、併設されたパブでローストビーフやクリームチーズなどのおつまみと共にお酒を楽しむこともできます。
歴史的な洋館で、優雅な非日常のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
また、1Fのショップでは、イギリスの雑貨やお菓子・ピーターラビットグッズ・旧下関英国領事館のオリジナルグッズなど様々な商品が販売されています。
オンラインショップもあるので、是非覗いてみてください♪
オンラインショップ:https://eikokukan.shopselect.net/
【営業時間】
・Tea Room :10:00-18:00(ラストオーダー/17:00)
・Afternoon Tea :11:30-16:00
・Pub :10:00-18:00 (ラストオーダー/17:00)
・1Fショップ :9:00-17:00
【TEL】083-242-2017
【E-mail】info@liz.rest
アクセス情報
🚃JR・バス
JR下関駅より長府・小月方面行きバスで約7分「唐戸」下車すぐ
🚗車
※旧下関英国領事館は専用駐車場を設けていません。
近隣の駐車場を利用していただく必要があります。
【下関市営 赤間駐車場】
下関I.Cより約6分。 関門トンネル下関料金所より約6分。当館まで徒歩約5分。
・入出庫時間:24時間
・駐車料金
最初の1時間:100円
以降20分毎:100円
入庫から12時間:最大/600円
【下関市営 細江駐車場】
下関I.Cより約10分。 関門トンネル下関料金所より約10分。当館まで徒歩約20分。
・入出庫時間:24時間
・駐車料金
最初の1時間:100円
以降20分毎:100円
入庫から12時間:最大/600円
【海響館駐車場】
下関I.Cより約8分。 関門トンネル下関料金所より約8分。当館まで徒歩約5分。
・入出庫時間:24時間
・駐車料金
平日/8:00~20:00:30分/100円(最大800円)
土・日・祝/8:00~20:00:20分/100円(最大800円)
全日/20:00~8:00:30分/100円(最大500円)
【マリンパークからと】
下関I.Cより約8分。 関門トンネル下関料金所より約8分。当館まで徒歩約2分。
・入出庫時間:24時間
・駐車料金
終日30分:100円
平日/8:00~20:00:最大/1,000円
全日/20:00~8:00:最大/500円
おわりに
いかがでしたか?
日本の開国に大きく関わる下関の歴史について知っていただけたかと思います。
下関の街に佇むこの洋館は、まるで時が止まったかのよう。
ぜひ皆さんもこの場所で英国貴婦人気分を味わいながら、特別な1日を過ごしてみてくださいね✨
参考
・重要文化財旧下関英国領事館 | 旧下関英国領事館の公式サイトです。
https://www.kyu-eikoku-ryoujikan.com/
・旧英国領事館(国指定重要文化財) | 下関観光コンベンション協会
https://www.stca-kanko.or.jp/mice/uniquevenue/%E6%97%A7%E8%8B%B1%E5%9B%BD%E9%A0%98%E4%BA%8B%E9%A4%A8/
・関門“ノスタルジック”海峡|日本遺産ポータルサイト
https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/stories/story052/
・日本遺産「関門“ノスタルジック”海峡」について - 北九州市
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/26501134.html
・【下関戦争とは】わかりやすく解説!!なぜ起こった?原因(きっかけ)や流れ・影響など! | 日本史事典.com|受験生のための日本史ポータルサイト
https://nihonsi-jiten.com/shimonoseki-sensou/
・tearoom Liz 旧下関英国領事館のレストラン
https://liz.rest/
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