こんにちは!ライターのゆららです。

日本の伝説上の生き物、ツチノコ
1970年代に未確認生物ブームを巻き起こして以来、現在もたくさんの人々を魅了し続けています。
そんなツチノコが生息していると噂されている村が、岐阜県の山奥にあるのをご存じですか?

その名も、東白川村
この村では、昭和初期からツチノコの目撃情報が相次ぎ、1989年、ついに村をあげての大捜索が行われました。

それをきっかけに、毎年ゴールデンウィークに開催されるようになったのが「つちのこフェスタ」!
今年で33回目を迎え、現在では、村人口を超える2200名が集まる超人気イベントになりました。

いやはや、みんなそんなにツチノコが好きなのでしょうか?
今回は、ちょっと不思議な「つちのこフェスタ」の人気の秘密に迫ります!

賞金133万円!ツチノコガチ勢が集う「つちのこ本気捜索」


つちのこフェスタでは、ツチノコや地域にちなんだ様々な企画が開催されますが、一番の目玉は、なんといっても「つちのこ本気捜索」!
東白川村選りすぐりの”つちのこ隊長”たちのガイドのもと、ツチノコが好むとされる茶畑を中心に、本気の捜索が繰り広げられます。

そしてなんと、ツチノコを生け捕りにできた場合、その賞金は133万円!(2025年時点)
そんな大金を目指して、参加者はみんな真剣そのもの。

中には、ツチノコの好物といわれる日本酒するめを持参したり、ツチノコ専用の捕獲機を自作してきたりするツワモノもいるほどです!

とはいえ、残念ながら、この33年間でツチノコが発見されたことは一度もありません
それでも、毎年たくさんの人が夢中になるのは、それだけツチノコにロマンがつまっているから!

…と言いたいところですが、実はそれだけではないんです。

まず、捜索会場にはツチノコの形をしたプレートがいくつか隠されていて、見つけると、色に応じた景品がもらえる仕組みになっています。
ちなみに昨年は、一番上の金色プレートで、なんと7万円相当のグランピングチケットがもらえたそうですよ!

さらに、捜索会場には、この時期ならではの美味しい山菜もたくさん生えています。

公式サイトにも「山菜採りはご自由に」と書かれていて、それを楽しみに参加する方も多いようです。
ガイドさんもついているので、安心して山菜採り自然散策が楽しめるのも、嬉しいポイントですね♪

…って、いやいや、ツチノコ探そうよ!?

さまざまな角度からツチノコを楽しもう!バラエティ豊かなツチノコ企画


本気捜索以外にも、もっとライトにツチノコが楽しめる企画がたくさん用意されています!
全部制覇すれば、あなたもツチノコマスターになれるかも…?

SNSで大バズり!?話題のツチノコグルメ


「飲食屋台村」では、飛騨牛五平餅などの岐阜グルメに加え、山菜料理や朴葉寿司(ほうばずし)などの郷土料理が楽しめます。
しかし、注目はやっぱり”ツチノコグルメ”!

中でも一番人気な商品が「つちのこ焼き」。
ツチノコの形をした人形焼きのようなお菓子で、中には甘さ控えめの手作りあんこがたっぷり詰まっています。
数年前にはSNSで話題になり、テレビでも紹介されたほど。

見た目のかわいさも折り紙付きです!

そのほかにも、つちのこパンつちのこクッキーなど、かわいくて美味しい”つちのこグルメ”が盛りだくさん。
お土産にもおすすめですよ♪

異色のツチノコゆるキャラ、つっちー&のこりん


さらに、東白川村には、ツチノコをモチーフにしたゆるキャラも存在します。
その名も「つっちー&のこりん」!

恥ずかしがり屋な性格ながら、ツチノコの魅力を全国に広めるため、各地のイベントに出没しているそうです。

もちろん、「つちのこフェスタ」にも応援にやってきます!
つっちー&のこりんとの触れ合いも、フェスタの見どころの1つですね✨

ゲーム感覚で楽しめる!つちのこ捜索ラリー


そして、近年ひそかに盛り上がっているのが「つちのこ捜索ラリー」。
スタンプラリーのような感覚で、会場内の至るところに隠された「つちのこ」を探し出します。

スマホで見つけたQRコードを読み取ると、マイページにスタンプが押されていく仕組みです。

ほほえましいことに、そのスタンプには、子どもたちが描いたツチノコの絵が使われています。中には思わず目を奪われる力作もあり、なかなか集め甲斐がありますよ♪

スタンプを5個集めるごとに抽選に参加でき、当たると景品がもらえる仕組みです。
さらに「ビギナーハンター」などの称号が、スタンプ数に応じてランクアップしていき、ゲーム感覚で楽しむことができます!

この称号は翌年に持ち越すこともできるので、毎年参加するのが楽しみになりますね!

ツチノコをきっかけに大自然を満喫!東白川村の魅力


ところで、イベントが行われる東白川村は、実は岐阜県で一番小さな村

標高1000m級の山々に囲まれ、90%以上が山林という、県内でも特に自然が豊かな地域です。
さらに、イベントが開催される5月は最高気温が20℃前後と、とても過ごしやすい季節。

つまり「つちのこフェスタ」は、時期的にも場所的にも、自然を満喫するのに絶好のチャンスなんです!
そこで、ここからはちょっとツチノコから離れて、美しい自然に囲まれた村の魅力を伝える企画を、ご紹介します!

東白川村の魅力が楽しめる!マスつかみ・丸太切り競争・つちのこ宝探し


まずは、小学生以下を対象に開催される「マスつかみ」。

人工のため池ではなく、村名の由来にもなった清流・白川にマスを放流して行われます。
しかも、捕まえたマスは、自分で塩焼きにして、その場で味わうことができるんです!

川遊び自給自足体験が同時に楽しめる、初夏のレジャーにぴったりなイベントですね♪

また、のこぎりで丸太を真っ二つにするスピードを競う「丸太切り競争」も開催。
ここでは、東白川村特産の「東濃ひのき」の丸太が使われています。

「東濃ひのき」は、強靭なねばり・ピンクがかった肌色・さわやかな香りが特徴の高級建築材ブランド
滅多にお目にかかれない貴重な木材の感触を、文字通り”体感”できますよ!

さらに、「つちのこ宝探し」では、東濃ひのきを活用した巨大な木のプールが登場!
香り立つひのきチップの中から、ツチノコの焼き印が入ったチップを探し出します。

一見子ども向けに見えますが、実は意外に難易度が高く、大人も夢中になってしまうそうですよ♪

このように、つちのこフェスタでは、さまざまな体験を通じて、東白川村の魅力にふれることができます!

ツチノコをきっかけに、普段ふれることのない大自然を楽しむ経験は、ゴールデンウィークの忘れられない思い出になるはずです。

おわりに


いかがでしたか?

正直なところ、最初は「なぜ一向に見つからないツチノコを、わざわざ探しに行くのだろう?」と疑問に思っていました。

しかし、東白川村の「つちのこフェスタ」には、ツチノコへの熱い想いはもちろん、村の魅力を発信したいという強い気持ちがこもっているのを感じます。

そもそも、人口たった2000人あまりの村で、それ以上の来場者を毎年受け入れ続けていること自体、本当にすごいこと。

「ロマン」の一言で片付けられがちなツチノコですが、多くの人が「つちのこフェスタ」に惹きつけられるのは、この村の神秘的な大自然と、人々のひたむきな努力があってこそではないでしょうか。

ゴールデンウィークのお出かけはぜひ、東白川村の「つちのこフェスタ」へ!
幻の生物を追いかけて、美しい山奥の村を、満喫してみませんか?

 【第33回 つちのこフェスタ2025 開催概要】


日時:2025年5月3日(土)
   8時~15時30分(予定)
会場:中川原水辺公園(東白川村神土902-5)
事前申込:つちのこファンクラブ(※参加には事前の申し込みが必要です。)
お問い合わせ:0574-78-3111
        507sanken@vill.higashishirakawa.gifu.jp
アクセス:中央自動車道「中津川」IC・東海環状自動車道「美濃加茂」ICより約1時間
公式情報:つちのこフェスタ|東白川村役場

参考


つちのこフェスタ2025 イベント内容|東白川村
https://www.vill.higashishirakawa.gifu.jp/syoukai/gaiyo/tsuchinoko/tsuchinokofesta/event/
つちのこファンクラブ 公式サイト
https://tsuchinokofan.jp/
ツチノコ多発?村が本気の捕獲イベント 人口超える参加者が集うワケ|朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/AST100TR9T10OHGB001M.html
村の人口より多い2500人が大捜索…岐阜県東白川村で『つちのこフェスタ』幻のつちのこは今年も見つからず|東海テレビ
https://www.youtube.com/watch?v=do_9avmzE4I
白川茶屋 公式サイト
https://shirakawachaya.jimdofree.com/
ツチノコの歴史・目撃情報|ツチノコ共和国
http://web1.kcn.jp/tutinoko/public_html/rekisi_mokugeki.htm
東白川村|「日本で最も美しい村」連合
https://utsukushii-mura.jp/map/higashishirakawa/
ツチノコの民俗学 -妖怪から未確認生物へ-|伊藤龍平(青弓社)

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