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遠藤 紗香
企業名 | ヒロメラボ |
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所在地 | 和歌山県田辺市神島台24-18 |
創業年 | 2019年 |
代表者名 | 山西秀明 |
事業内容 | ヒロメの養殖用の種苗生産/海藻草類の潜水調査/ヒロメに関する情報発信/ネイチャーガイド |
WEBサイト | リンクはこちらから |
取り組んでいるSDGsの項目 |
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1. 御社がSDGsに関心を持つようになったきっかけについて 教えてください。
水産業というのは陸上と比べても自然環境に左右されやすく、乱獲すれば資源は枯渇し、環境に配慮しなければ海の豊かさは失われます。海と共に生きる人々にとって、SDGsに取り組むのは当たり前のことなんです。しかし現状、その当たり前が当たり前に行われていないことも多く、この田辺湾だけでなく全国で海の豊かさを守っていく必要があるとは常に感じていました。そんな中、東海大学でヒロメの研究に取り組んでいたことを知った田辺の漁業関係者から、不振に陥っていたヒロメの種苗生産に関する相談を受けました。それをきっかけにヒロメラボを立ち上げ、ヒロメ養殖を通して海を豊かにすることを目指して活動しています。
2. 御社が行っているSDGsのゴール達成に繋がる取り組みについて 教えてください。
現在最も力を入れているのは里海づくりで、環境省の「令和の里海づくりモデル事業」に新庄漁業協同組合が主体となって応募し、採択されました。昨年度はヒロメの養殖を通して、生産量の安定化・藻場の保全・ヒロメの加工商品やエコツアーの開発を通した地域の活性化・漁業者の収入増加等を目指して活動しました。これをきっかけに、より良い里海を目指してヒロメ以外の生物の生育状況も調査し、自然環境や水産資源の保全と、それらを利活用した漁業やエコツアーによる好循環の形成を目指しています。また、環境省の新たな取り組みである自然共生サイトへの認定や、Jブルークレジットの認証も目指しています。
3. SDGsに取り組むに当たって、悩んだこと、課題となったことが あれば教えてください。
最も大きな課題は地元の方々との関わりでした。漁業従事者の高齢化は年々進んでおり、新庄漁協の多くは70代~80代の方です。長年の経験がある漁業者に、自分の新しい取り組みの大切さを理解してもらえるか、受け入れてもらえるかが不安材料でした。初めは地元の方々との関りを大切にし、信頼を築くことに注力しました。幸いにも皆さん、新しいことにも積極的に挑戦する姿勢でこの活動を受け入れてくださり、今では私も漁協の一員として共に活動しています。
4. その時と同じ悩みや課題を抱えている方に対して「SDGsの先駆者」としてのメッセージを送ってください。
SDGsは素晴らしい指標ですが、まずはそれを意識しすぎず、私たちの子孫、未来の世代のために何ができるのか、実際に現場で起きていることを知り課題を見つけていくことがより良い世界への近道となると私は思います。大抵、環境問題をはじめとした問題の原因は一つではありません。一つ一つ追っていくと社会の構造そのものが問題だった、ということもあります。現場での課題解決への動きが、ゆくゆくは社会の構造をも変えられるような大きな動きになっていくのが理想ではないかと思っています。
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