企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
瀬戸市はセトモノという言葉が生まれるほど焼き物産業で栄えた町であり、全国から出稼ぎに来る人も居るほど活況な町でした。そんななか、1963年に祖父が同地で創業。父親の代までは活況な産業でしたが、焼き物需要の減少とともに後継者も減り、事業所は減少する一方に。法人化したきっかけは、このような担い手不足により仕事を受けきれないことが問題になったためです。会社を立ち上げて若手を採用・育成し技術者を増やすことで後継者問題を解決し、石膏型産業の大きな受け皿となることが弊社の目的です。現在では20代の若手や、女性の原型師など男女関係なく職人が育っております。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊社の強みは「技術」と「対応力」です。石膏型の技術は単純なものであればYouTubeやネットで見つけることができるかもしれませんが、約1,000年の歴史のあるセトモノの蓄積した技術と知識は職人の腕と頭の中にしかありません。はっきり言ってしまうと、それが問題であり課題です。今までは脈々と「見て覚えろ」の精神論で受け継がれたものが現代では通用しないため熟練職人の技術は日々途絶えています。弊社は「技術」はできる限り言語化することで若手の技術を早急に底上げし、早く育つことにより顧客の要望に応える「対応力」も向上させております。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た愛知地域の魅力について教えて下さい。
弊社の位置する瀬戸市は古い町です。しかし、過去から受け継がれた技術や伝統を受け継いだ仕事が多く、歴史を繋ぐ担い手として、過去から未来を繋ぎ合わせることのできる仕事のある町だと思っております。土を作る方から窯で火を焚いて焼き物を完成させる方まで、いわゆる職人の仕事が多く、良い意味で機械化が進んでいない手作りでのモノづくりができるレアな地域です。過去には器や人形などの焼き物が活況でしたが、現在はセラミックスの需要が大きくなっており、半導体に繋がる仕事等、新たな産業にも受け継がれた石膏型の技術が求められております。このように瀬戸市は技術と伝統がそのまま現代で生かせる希少な町です。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
チャレンジ精神のある方に来ていただきたいです。丁寧な指導は心がけておりますが、職人の技術はテキストを読んで少し教えてもらったからできるものではないため、トライアンドエラーを繰り返しながら成長していくことが求められます。失敗したことも糧にして、むしろ楽しんで挑戦できるくらいがぐんぐん伸びます。また古い業界ではありますが、弊社は世の中に合わせて常にアップデートを心がけております。会社として新しいことにチャレンジをすることが、社会にとってもお客さんにとっても業界にとってもプラスになると信じているからです。そんなチャレンジ精神のある一緒に挑戦できる方を探しております。
ひとを知る
代表取締役
長江慶祐
専門学校でデザインを学び、名古屋の番組制作会社のweb事業部に就職し、webディレクター・デザイナーとしてホームページ制作を7年間。同時期、20代の10年間は個人でゲーム制作のチームを作り、企画・制作・販売をし、経営者感覚を身につける。退職後、瀬戸窯業訓練校にて1年間窯業の知識を身につけた後、家業に就く。2019年に事業承継。2022年5月に法人化し、株式会社ナガエモールドを立ち上げる。
SDGsへの取り組み
- 【8】 後世に技術を継承していくため、常に適正な価格を交渉し、業界の後継者の未来を作ります。
- 【9】受け継がれた技術を求めに応じて積極的に活用し、社会を発展させるために協力していきます。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社ナガエモールド |
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所在地 | 〒480-1213 愛知県瀬戸市白岩町79-1 |
創業年 | 1963年創業 |
代表者 | 代表取締役 長江慶祐 |
事業内容 |
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