企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
創業から270年を越える弊社は、初代兵右衛門が古知野(現愛知県江南市)にて、京呉服商「絹屋」を1751年に創業したところから始まります。二代兵右衛門の時代に尾張藩十人衆の一人として「瀧」姓を名乗ることを許され、瀧定(現瀧定名古屋・瀧定大阪)創業や名古屋銀行(後の東海銀行)設立を経て、五代瀧信四郎の時代に「株式会社滝兵商店」設立、個人経営から法人組織となりました。
七代滝富夫の時代に和装から洋装への大転換を図り、業務を拡大。九代滝茂夫の時代に東証1部に上場。現在は十代滝一夫によるグローバル化が進められ、ニューヨーク支店とミラノ支店の他、世界中に生産拠点を持つようになりました。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊社は大手衣料品専門店から、大手量販店(GMS)、百貨店やショッピングセンターのブランドやショップ、通販など、幅広い小売業者に年間4,000万枚を超えるアパレル製品を卸しており、多くの方が知らず知らずの間に当社の製品をお買い求めになっているのではないかと思います。
トレンドや季節に合わせた売れ筋商品の企画、デザイン提案力を強みとしており、さらには、旬の商品を迅速に提案・生産・お届けできる体制を備えています。また、製品だけでなく、国内アパレルメーカーや国内外の有名ブランドへの生地の企画・卸売も行っています。特に、近年、欧米の有名ブランド向けの生地の輸出が拡大しています。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た愛知地域の魅力について教えて下さい。
弊社は尾張の産業と非常に密接な関係にあります。江戸時代から明治時代にかけて、この尾張と隣にあります三河を合わせた現愛知県は、繊維業が非常に盛んでありました。昭和以降は三河で自動車産業が発展したものの、第二次世界大戦終戦直後に日本が直面した衣類の確保という大きな課題に、尾張は挑戦を続けてきました。
その名残が現在も残っており、「尾州産地」として国内トップクラス、更には世界でも戦える品質のウールを生産しています。ウールは天然繊維なので環境にやさしく、近年世界中が積極的に取り組んでいるサスティナビリティを推進するものでもあり、環境にやさしいものづくりを支えている点が魅力の1つであると思います。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
タキヒヨーは何かに挑戦し、成し遂げる意欲のある方を求めています。弊社の研修は教えるというよりも、自分で気づき、考え、行動する機会を与えるプログラムになっています。そのため、主体性に自信のある方に応募していただきたいと考えています。弊社での仕事の基本は「お客様(消費者)と共に」です。
商談で得た情報や、街中で自らつかんだ情報が大事な商品企画のアイディアに生まれ変わるので、視野の広さを求めます。また、基本は新卒採用ですが、業務拡大および仕事内容の変化に伴う職場の事情等で必要性が高くなった際に、中途採用を行っています。
ひとを知る
代表取締役 社長執行役員
滝 一夫
米フォーダム大学卒業、90年タキヒヨー株式会社へ入社し、04年取締役、08年常務、11年3月から社長に就任。今年で創業270年の節目を迎えた老舗専門商社ではあるが、今後10年で「小ぶりな総合商社」を目指す。服や生地といった枠にとらわれず、常に新しいものを取り入れながら、アメーバ的な経営を目指している。また、サステイナブル(持続可能な)素材を使った商品を増やし、「Global Challenge」というスローガンのもと、国内のみならず海外のシェアを拡大していく。
企業プロフィール
企業名 | タキヒヨー株式会社 |
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所在地 | 〒451-8688 愛知県名古屋市西区牛島町6番1号 名古屋ルーセントタワー23・24階 |
創業年 | 1751年創業 |
代表者 | 代表取締役 社長執行役員 滝 一夫 |
事業内容 |
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