ダイスイ

(量)獲ったもん勝ち漁業から、(質)良い処理したもん勝ちの漁業へ

海水温上昇による生態系の変化、担い手不足等、水産物の水揚げ量が減少する最中、漁業を量から質へ転化させるべき、漁師(生産者)と共に高品質な海産物を供給しています。

企業のこれまでとこれから

御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。

2001年現代表の実父、大森春雄が有限会社ダイスイを創業、産地市場で主に活魚を買付、築地市場(現・豊洲)など全国の消費地市場へ活魚のまま出荷し、各市場内では一定の評価を得ておりました。2006年に現代表の大森圭が入社。しかし、2011年3月11日に東日本大震災が発災し、工場・家屋などすべてが津波により流されてしまいました。運良くトラック1台が残り、震災から2か月後、船が流されなかった数人の漁師から魚を買い付て仙台市場へと運搬する事業を再開しました。以前から違和感を抱えていた漁師との利益合判の関係性を打破すべく高品質の魚を高単価で仕入れ、取扱数量の一割ほどは高単価のレストランへの出荷へシフトチェンジし、現在に至ります。

御社の現在の事業の強み・特徴これからの展望について教えてください。

産地の仲買人の勝ち筋は、相場の動向を敏感にとらえて、安く仕入れして高値で販売することです。弊社はこのような同業他社と一線を画し、高値で仕入れして高値で販売しております。それを行使することで価格決定権を持たない漁師(生産者)に対して高品質な水産物の水揚げを促進するアクションを日々起こしています。低品質・高単価では生産者・仲買人・消費者の三方良しを達成できないため毎日魚と向き合い、非効率ではありますが魚の状態と顧客の趣向に合う手当を一尾ずつ施しております。非効率ゆえに事業は属人化しますが、現代表と同レベルの人材を育成することに本気で取り組んでいます。

企業から見た地域の魅力について

御社から見た宮城地域の魅力について教えてください。

宮城県石巻市の海岸線はリアス式海岸で、各入江では小さな漁業集落が点在しております。各浜では様々な漁業を営んでいる漁業者が住んでおります。東日本大震災を契機に来てくださったボランティアの方々も、現在は地域の応援団としてIターンで地域に根付き、新しい事業を興したり里帰りをするように平時に戻った今でも地域を訪れてくれております。弊社も同様に、地域外からの応援で今の事業の確固たる基盤が生まれました。

企業が求める人材像について

御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。

魚が好きで人が好きな方が大前提で、水産業のネガティブなイメージ(キツイ・汚い・かっこ悪い)3Kを会社と共に払拭してくれる機動力がある、パワフルな人材を探してます。 また取引している飲食店の顧客は、ミシュラン、ゴ・エ・ミヨなど輝かしい賞を受賞しています。食材を供給しているわが社も今後の努力次第では更に輝かしい企業になれるはずです。

ひとを知る

代表取締役社長
大森 圭

宮城県水産高等学校卒業後、数々の職を経て、2006年当社取締役に就任、2011年に東日本大震災以降は大量仕入からのビジネスモデルから一新し、神経〆の技術を駆使した高品質な海産物を主にミシュラン掲載店などに販売。2024年度には(一社)全日本・食学会の「食と食文化の分野における新たな活動・技術・人材」の発掘、支援を目的とした【bean47流通関係者賞】を受賞。

SDGsへの取り組み

  • 【9】水産物卸売業の古き良き流通体系は取り入れ、そこに新たな商流を生み出すため、現在は高品質・高単価の商品を世に出し続けています。
  • 【14】水産資源は有限です。水揚げ量を減らしても関係者が継続できる産業とするため、さらなる高単価・高品質の商品の創出を目指します。

企業プロフィール

企業名株式会社ダイスイ
所在地986-0022
宮城県石巻市魚町3丁目13-6
創業年2001年創業
代表者代表取締役社長 大森 圭
事業内容
  • 魚の収穫・下処理・保存・梱包・保管・提供の各工程
WEBサイトリンクはこちらから
求人応募ページengageTRITON JOB
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