ism

ヘルスケア事業の推進を通じて社会的課題の解消に挑戦する ‟Well-being for a Happier World”

ismは皮膚のトラブルに苦しむ人々の救済を使命とし、病態解析研究から創出した高活性な機能性化粧品を迅速に商品化する創薬ベンチャーです。

企業のこれまでとこれから

御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。

現代の巨大製薬企業は新薬の自社開発をしていないと言うと、皆さんは不思議に思われるかもしれません。しかし、米国で政府資金による研究開発から生じた特許権を民間企業に帰属させることを骨子としたバイ・ドール法が成立すると、巨大製薬企業は新薬創出の生命線を担う研究者を一斉にリストラして効率性が低い基礎研究から撤退。以後、公的資金による研究に頼り始めたのは紛れもない事実です。
製薬企業の開発領域は、金融商品と同様のROI(投資利益率)を指標に決定されており、資本主義が生み出す「健康格差」が大きな社会問題になっています。
「商社化」した21世紀の製薬企業は、発症者が途上国に集中する熱帯病や、薬価が低い皮膚外用薬などの不採算領域を切り捨て、儲かる薬・疾患領域への選択と集中を推し進めています。患者数が少ない希少疾病用医薬品が開発されるとしても、その多くは既存薬の適応症追加などの姑息的手法(Drug Repositioning:既存薬再開発)によるものです。そのうえ薬価はブラックボックス化された「原価」を基に算定されるため、中には1億円を超えるような超高額薬まで存在します。
こうした製薬業界の理不尽な有様に危機感を覚えた創業者は、CAM(補完代替医療)に役立つ製品を自ら開発することを決意。2016年に広島県で10社目の医薬品製造販売業許可を取得し、早く、安く、配合可能という化粧品規格のメリットを活かして、高活性な機能性化粧品の研究開発を開始しました。

御社の現在の事業の強み・特徴これからの展望について教えて下さい。

私たちにとって、皮膚は極めて身近な存在です。しかし、ひとたびその機能が損なわれると、「かゆみ」「痛み」「感染症」など、さまざまな不具合が生じてしまいます。実は、皮膚は人体で最大の重量を有するひとつながりの「臓器」で、脳や心臓や肝臓などと同様に、特定の形態と重要な生理機能を持つ生命維持に必須の存在です。
例えば、多くの人々を苦しめるアトピー性皮膚炎は、出生直後から幼児期に発症することが多く、幼・小児期にアトピー性皮膚炎が生じた人には、しばしば食物アレルギー、喘息、花粉症などが連続して現れることが知られています。このような負の連鎖を「アトピーマーチ」と呼びますが、アトピーマーチを予防するためには、アレルギー疾患の起点になる「経皮感作」、つまり皮膚経由で体内に異物が侵入するのを、適切な保湿剤によるスキンケアで防止することが極めて重要です。
ismはアカデミアと連携しながら、「痒みの抑制」をはじめ、「皮膚の老化抑制」「皮膚の免疫制御」「皮膚の共生微生物叢制御」など、皮膚の健康に役立つさまざまな研究に取り組んでいます。

企業から見た地域の魅力について

御社から見た広島地域の魅力について教えて下さい。

広島には「厳島神社」と「原爆ドーム」の2つの世界遺産があり、この2つを海上交通のひろしま世界遺産航路が乗り換えなしで結んでいます。「厳島神社」は大鳥居や社殿群と一体になった海域と、背後にそびえる弥山原始林を含めた神域全体が世界文化遺産に登録されており、一方の「原爆ドーム」は、世界平和と核兵器の廃絶を願って登録された負の世界遺産です。広島を訪れて2つの世界遺産を見学した後は、瀬戸内ならではの海の幸「小イワシの刺身」、宮島で進化を続ける「もみじ饅頭」、広島特産レモンをふんだんに使ったお菓子やサイダーなどのご当地グルメをお楽しみください。

企業が求める人材像について

御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。

人間には「人に愛されること」「人にほめられること」「人の役に立つこと」「人から必要とされること」という、4つの「幸せ」があるそうです。弊社では、これを「他者への興味・共感」「受容・承認」「連携・連帯」「生き甲斐の発見」と解釈したうえで、幸福は「自己肯定」と理解して大切にしています。現在、人材募集はしておりませんが、人の健康に貢献することを使命とする弊社では、「哲学的思考を大切にする人」「真心を基準に判断できる人」「挑戦し革新する人」を求めており、志を共有できる仲間と共に、幸せな世界を築き上げていきたいと願っています。

ひとを知る

代表取締役
泉淳一

1984年に米国系製薬企業の台糖ファイザー(現 ファイザー株式会社)に入社。30年間にわたって学術部や政策情報部などを担当したのち郷里の宮島に戻り、2016年にファイザーの有志らと共に創薬ベンチャーのism株式会社を設立。代表取締役に就任し、現在に至る。

SDGsへの取り組み

  • 【3】人類の9割以上が一生に一度は経験するとされるニキビをはじめ、湿疹、アトピー性皮膚炎、脱毛症などのありふれた病気が、世界の人々を苦しめています。ismはアカデミアと連携し、皮膚科診療における患者さんの治療満足度を改善する補完代替医療の研究に取り組んでいます。
  • 【10】ismは、ROI(投資利益率)が低いことを理由に医薬品が開発されない、見捨てられた疾患領域(Neglected Diseases:顧みられない病気)の解消を目指しています。

企業プロフィール

企業名ism株式会社
所在地739-0414
広島県廿日市市宮島口東二丁目8番2号
創業年2016年創業
代表者代表取締役 泉淳一
事業内容
  • 医薬品製造販売業 (医薬品の製造・販売)
  • /医薬部外品製造販売業 (医薬部外品の製造・販売)
  • /化粧品製造販売業 (化粧品の製造・販売)
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