「ういろう…ういろう…」

気に入った言葉は何度も口にしたくなる夏歩(かほ)です🗣️

皆さんはういろうをご存じですか?

どのように作られているのか、どこ産が有名なのか…。

改めて調べてみると魅力たっぷり!

有名な産地は数か所ありますが、特にお勧めしたいのは山口県✨

今回は「山口ういろう」最大の魅力!“おっとり”食感のヒミツに迫ります🔍👀

ヒミツを知る前に…ちょっと待ってういろうってなに!?

🔑そもそも外郎(ういろう)とは


外郎(ういろう)とは、米粉や小麦粉などに砂糖や水を練り混ぜて蒸した和菓子であり、もっちりとした食感と優しい甘さが特徴です。

抹茶や黒糖、季節の果物などを加えたものもあり、味の豊富さが人気を博しています✨

ういろうは、室町時代に中国から帰化した外郎家が考案したとされています。

彼らは中国にいた頃の官職名にちなんで「外郎(ういろう)」と名乗りました。この役職は外郎(がいろう)とよばれ、薬を調達するという役目を担っていたそうです!

その子どもは家伝の薬をつくり、足利義満に献上しました。

その際、薬の口直しや使節の接待用に米粉と黒糖で作った菓子の製法も伝えていたそうです。

当時は「ういろう餅」とよばれており、黒糖は貴族の栄養剤でもあったのだとか。

“ういろう”は薬屋だからこそ作ることのできた和菓子といえるかもしれませんね!😲

こうして誕生したういろうは現在、名古屋・小田原の銘菓となっています。
では山口ういろうのオリジナリティとはどのようなものなのでしょうか🔍✨

🔑名古屋・小田原とは一味違う!「山口ういろう」


名古屋ういろう・小田原ういろうは共に、米粉を原材料としており、ずっしりとした重厚感が特徴!

もっちり感はお餅に近く、お米の優しい甘みを感じられます✨

挑戦を欠かさない名古屋ういろうは見た目が華やかでフォトジェニックな商品を手掛け、伝統を重んじる小田原ういろうは元祖の味を守り続けています。

一方、山口ういろうわらび粉を原料としており、わらび餅のようなぷるぷる食感が特徴!

つるっと食べられる、水ようかんのような軽~い口当たり…😋

この独特のなめらかさは “おっとり” と表現され、甘さ控えめで上品な味が人々に親しまれています。

山口ういろう最大の特徴、“おっとり”食感は、どうやら原料のわらび粉にヒミツがあるようですね…👀✨

“おっとり”食感を生み出すわらび粉のヒミツ🔓

🤫山口県でわらび粉がういろうに使われるようになったワケ


諸説ありますが、当時はお米が大変貴重であり、原料の米粉を皆が簡単に手にできるわけではなかったそうです。

しかし、山口県では上質なわらび粉が生産されていたのだとか。

そのため米粉の代わりにわらび粉が使われるようになり、独自の“おっとり”食感を生み出すことができたのです✨

しかし、わらび粉の生産には少々手間がかかり、今も昔もわらび粉は高級な食材です。

それでも、わらびの根からとれるデンプン粉(=本わらび粉)のみを用いて山口ういろうを作り続ける名店があります…!

🤫山口ういろうの根っこを守る「御堀堂(みほりどう)」


山口市にある御堀堂は1927(昭和2)年創業の老舗和菓子屋。

御堀堂は山口ういろうを作り始めたとされる「福田屋」と暖簾分けをして誕生したため、まさに根っこ(=伝統)を守っていく存在といえます。

代表取締役社長で4代目党主の田中真樹さんは、本わらび粉の使用に対して「本わらび粉は山口ういろう独特の食感を生み出す要。粘着力の高さは他の植物から抽出するデンプンとは比べ物になりません。」と言及しています👀!

御堀堂のういろうをはじめ、山口ういろうは県を代表する銘菓であるため、宿泊施設のお茶請けとしても活躍しています✨

例えば本州最西端、山口県の谷あいにある長門湯本温泉へお越しの方は、山口県 長門湯本温泉 大谷山荘に宿泊されるとお茶請けとして御堀堂のういろうを召し上がることができます👀!

大谷山荘から御堀堂本店まではお車で60分

山口ういろうに魅了された方は、ぜひ本店で蒸したての「生外郎」をお召し上がりください。

“おっとり”とした食感と出来立ての味わいに頬が落ちること間違いなしです😋


📍御堀堂本店
住所:〒753‐0048 山口県山口市駅通り1‐5‐10
TEL:083‐922‐1248
営業時間:8:00〜19:00
定休日:元旦
アクセス:
🚃電車 JR山口駅から 徒歩約2分
🚙車  中国道山口ICから県道21号経由5㎞ 約15分
駐車場:有 (8台)
🔗:御堀堂 公式HP


📍山口県 長門湯本温泉 大谷山荘
住所:〒759‐4103 山口県長門市深川湯本2208
TEL:0837‐25‐3300
アクセス:こちらをご覧ください🔍
🔗:大谷山荘 公式HP

終わりに🍵


いかがでしたか。

今回は、独自の食感“おっとり”を生み出すわらび粉に着目しながら、山口ういろうの魅力をご紹介しました!

旅のお供として、きびだんごに代わり山口ういろうはいかがでしょうか✨

地域に根差す和菓子を味わいながら、山口旅行を楽しんでいただければと思います✈️

参考


・山口銘菓「ういろう」って?名古屋&小田原との違い、県内おすすめ店を徹底解説!
https://yamaguchi-tourism.jp/feature/uirou
・ういろうの発祥はどこ?ほかにも各地に存在するのに、なぜ名古屋名物として知られているのか大調査!
https://www.walkerplus.com/article/1153763/
・味と食感 わらび粉の秘密 わらび粉+加工でんぷんhttps://www.yamaguchiwalkers.net/%E5%B1%B1%E5%8F%A3-%E3%81%8A%E5%9C%9F%E7%94%A3-%E5%9C%9F%E7%94%A3-%E3%81%8A%E3%81%99%E3%81%99%E3%82%81/%E5%B1%B1%E5%8F%A3-%E3%81%8A%E5%9C%9F%E7%94%A3-%E8%8F%93%E5%AD%90/%E5%B1%B1%E5%8F%A3-%E5%A4%96%E9%83%8E/%E5%91%B3%E3%81%A8%E9%A3%9F%E6%84%9F-%E3%82%8F%E3%82%89%E3%81%B3%E7%B2%89%E3%81%AE%E7%A7%98%E5%AF%86
・御堀堂
https://www.mihorido.com/
・御堀堂「御堀堂の外郎」のお話
https://yamaguchi-kan.jp/yamaguchi/yamaguchi-573/
・長門湯本温泉
https://yumotoonsen.com/
・大谷山荘
https://otanisanso.co.jp
・【山口のお土産】素材の味と香りを凝縮!新しいプライベートブランド商品「ふんわり粒果実 周防大島産かんきつ」ができました。
https://otanisanso.co.jp/otanisansojournal/freezedry_suooshimacitrus_20250222/
・御堀堂本店
https://rurubu.jp/andmore/spot/80034955

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