こんにちは！季節の行事が大好きなライターの中宮桃果です☀️

今回は、クリスマスに関係する神戸発祥の地場産業について紹介します！

神戸のクリスマス産業の始まり

私自身、毎年街じゅうを彩るクリスマスの雰囲気が大好きなのですが、なんとそれらは神戸から始まったものなのです！

日本でクリスマスの文化の発祥は一般的に横浜と言われていますが、「クリスマス産業」の発祥は神戸です。
「クリスマス産業」とは具体的に、ツリーやリース、オーナメントといったクリスマス用品の製造を指します。

現在、兵庫県内で生産されたクリスマス用品が全国の生産量の約70%を占めている点からも、神戸がクリスマス産業のトップランナーと言えるでしょう✨

では、なぜ神戸でクリスマス産業が発展したのでしょうか？

欧米で人気を博した日本のクリスマス用品

神戸のクリスマス産業の始まりは明治30年ごろ。

仏具に使用される経木(木を紙のように薄く削ったもの)で作られたモールが、巻いたりねじったりすることで、ツリーやリースなどの飾り付けとして用いられるようになると、神戸に住んでいた外国人の目にとまり、クリスマス用品として作られるようになりました。

当時は「経木モール」や「筵(むしろ)モール」と呼ばれ、兵庫県柏原で生産、神戸で染色加工され、そのほとんどが欧米へ輸出されていました。

戦後から昭和45年ごろは、クリスマス産業が最盛期を迎え、プラスチック・塩化ビニールといった時代に応じた素材で生産されるようになり、様々な商品が生み出されました。
海外からは品質の高さを評価されていたそうです✨

その後、オイルショックや円高で厳しい打撃を受け、海外への輸出中心の業態から内需要型へシフト。神戸市はクリスマス文化が定着途中だった日本での売上に苦戦しながらも、日本風にアレンジしたデザインで商品を売り出していったそうです。

現在は、中国やタイなどからの輸入が95%を占めるクリスマス産業ですが、今も兵庫県内には、日本にクリスマス文化を根付かせた会社が数社残っています。

詳しくは本記事最後の部分にあるURLから、代表的な中城産業や南貿易株式会社のホームページをぜひご覧ください✨

おわりに

いかがでしたか？

毎年楽しみにしているクリスマスですが、日本のクリスマス産業は神戸から始まったという歴史があるのですね✨🎄

神戸から世界に輸出されたクリスマス用品に、想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

参考

Nakajo’s Christmas
https://www.nakajo.co.jp/
南貿易株式会社
https://minami-xmas.com/
神戸新聞社
https://www.kobe-np.co.jp/news/monthly/news/chuo/202012/0013958103.shtml