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こんにちは!自然が大好きなライターの中宮桃果です。
本日は、北海道で寒くなってきたら見ることができる美しい日本の鳥、タンチョウと共に生きてきたある村を紹介します!
「タンチョウ」ってどんな鳥?
タンチョウは、『ツルの恩返し』や『枕草子』に登場したり、1984年発行の1,000円札の裏面に描かれていたりと、昔から日本人に愛されてきた鳥の一種です。
タンチョウは頭頂部が赤くなっているのが特徴で、翼を広げるとなんと220〜240cmにもなる日本で最大級の鳥なんです!
また、ツルは渡り鳥のイメージがあるかもしれませんが、北海道に生息するタンチョウは、1年中北海道で過ごします。
春は湿原で巣作りと子育て、夏から秋は刈り取り後のデントコーン(家畜飼料用のトウモロコシ)の畑や牧草地で過ごし、冬になると給餌場に多くのタンチョウが集まります。2月には求愛ダンスも見られるんだとか!ロマンティックですね🩷
おすすめの観察スポット
北海道の中でも特にタンチョウがよく見られるのが、その名も「鶴居村(つるいむら)」です。釧路湿原に囲まれた、タンチョウと酪農がシンボルの小さな村です。
毎年冬になると多くのカメラマンや観光客が訪れます。
鶴居村にある「鶴見台」は、冬にはなんと毎年180羽前後のタンチョウが飛来します!タンチョウたちが餌が減少する冬を越せるように、給餌も行われています。
また、「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」も毎年300羽近くのタンチョウが飛来する広大な給餌エリアです。
敷地内には、日本野鳥の会が設置している「ネイチャーセンター」もあり、屋内から望遠鏡などを用いてタンチョウを観察することもできるため、寒い時期でも安心して観察を楽しめます。
この施設では、レンジャーさんによる解説でタンチョウの生態や特徴について学ぶこともできるんです。
保護活動を経て
今でこそ多くのタンチョウを見ることができる鶴居村ですが、かつては乱獲や湿原の開発により数がかなり減っていました。
大正時代には絶滅したと思われていましたが、その後釧路湿原で数十羽発見され、1935年に天然記念物に、1952年に特別天然記念物に指定され、保護活動が始まったのです。
絶滅の危機は脱したものの未だ「冬場は人工の給餌に頼っている」状況は改善されていません。
そのため鶴居村では、湿原での営巣環境の復元や野鳥保護区の設置、冬の自然採食地の保全など、タンチョウが人の手に依存しすぎない環境づくりに向けて、様々な取り組みがなされています。
おわりに
いかがでしたか?
日本人が愛してきたタンチョウとともに生きる鶴居村は、名前の通り「鶴が居る」村として保護活動を行ってきました。
これからも姿が見られるように、そして数が増えていくように、鶴居村の活動を応援していきたいですね✨
白銀の世界で舞うタンチョウの美しさはきっと言葉に表せないほど神秘的なことでしょう。
ぜひ間近で体感してみてください!⛄️
参考
北海道公式観光サイト
https://www.visit-hokkaido.jp/feature/tancho
鶴居村|タンチョウの生態
https://www.vill.tsurui.lg.jp/soshikikarasagasu/kyoikuiinkai/kyoikuiinkai_shakaikyoikuka/shakaikyoikugakari/tancho/tanchoshiritai/1732.html
日本野鳥の会|タンチョウ保護の取り組み
https://www.wbsj.org/activity/conservation/endangered-species/gj_hogo/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=202004_tanchou&gclid=CjwKCAiA3Na5BhAZEiwAzrfagMPLqbpAdj4M4-6SkRYI98SNhXK_Rj_NAQIo0xO-cQdBAxLG4nHC7RoCUrgQAvD_BwE
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