企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。
弊社は1917年に鍛冶場として静岡市で創業を開始しました。その後、戦時中は軍需産業を、高度成長期には自動車部品を製造していました。その後、先代である私の父が、今後のビジネスモデルを見直し、製造業の受注産業において、最終製品を製造しているお客様と直接取引がある会社のみとビジネスをする(ティアワンの位置でしか受注をしない)という方針をたてたことで、家電部品の製造が主力となりました。自動車部品で培ってきたノウハウは『金型』という非量産部品の製造・販売に活かされており、量産部品は家電向け、非量産は自動車向けという今のビジネススタイルに変わっていきました。

御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えてください。
岸本工業の強みは、人材と技術力にあります。『ヒトガラでコレカラをつくる』というビジョンのもと、岸本工業では一貫した人事制度のもと社内の教育体制に力を入れています。特に『小集団活動』を通じて普段製造現場で見落としていた改善に徹底的に向き合います。また、個人のスキルも活かし、生産時の手順書を動画にまとめ直したり、IoTツールを一緒にプログラミングしたりしながら、『時代に合ったものづくり』を目指しています。技術力においては、生産工程の自動化はもちろん、設計段階からお客様と一緒にものつくりに参加し、弊社の知見を活かしながら、最適な提案ができるように心がけています。

御社が考える地方創生・SDGsについて
御社が考える地方創生・SDGsについて教えてください。
岸本工業では、マイナースポーツへの協賛を通じて地方創生に貢献しています。具体的にはプロバスケットチームのベルテックス静岡や、女子プロソフトボールチームのレッドファルコンズ、静岡理工科大学のフォーミュラー部です。特に学生にマイナースポーツの活動を楽しんでいただくために、プロチームの公式試合前に、同じ会場・同じDJによるエキシビションマッチを開催し、地域の高校生を招待しています。
プロの選手に指導してもらったり、一緒にプレーしたりすることで、『かけがえのない時間』を提供し、マイナースポーツを取り組んでいて良かったと思える瞬間をたくさん作ってもらいたいです。

企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。
「岸本工業の次なる100年に向けて、私たちに今、求められているものは?」
それは、自分の仕事に対する情熱・プライド、そしてそれを支えるヒトガラです。
どうすれば品質を上げられるのか、どうすれば生産性を高められるのか。
一人ひとりが常に向上心を持ち、主体的に仕事に取り組み、積極的に意見を交換することが大切です。同時に、自分の言動が相手にどのように伝わるのか、独りよがりになっていないか、時にはちょっと立ち止まって考えることも必要です。
情熱やプライドがあっても、相手の立場に寄り添わなければ、理解や支持は得られません。一人ひとりのヒトガラが、岸本工業のコレカラをつくっていくと私たちは考えています。

ひとを知る

代表取締役社長
岸本 直樹
中央大学卒業後、大手鉄鋼商社に勤務。その後家業の岸本工業に入社し、中国子会社の董事長(会長)に就任。中国拠点の見直しを行い、M&Aで中国法人を事業譲渡し岸本工業との資本関係を解消させる。コロナウイルス蔓延に伴い日本に戻り、岸本工業代表取締役副社長に就任。付加価値創出の観点から、設計→部品加工→完成品組立→出荷を社内で一貫して提供できるよう、新工場を静岡市内に新設。2025年に代表取締役社長に就任。新規開発部門の強化を目的に新社屋を建設中。2026年春に新規開発部門と本社機能を新工場へ移転予定。
SDGsへの取り組み
- 【9】家電や自動車の部品を供給することで、より効率的で無駄の少ない社会の基盤作りを支えます。
- 【10】生活に必須なエアコン部品を作るエッセンシャルワーカーとして、誰もが快適に暮らせる社会の構築に貢献します。
- 【11】 省エネや創エネをサポートする機器を製造することで、環境に優しい待ちづくりを応援していきます。
企業プロフィール
企業名 | 岸本工業株式会社 |
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所在地 | 〒421ー0106 静岡県静岡市駿河区北丸子1ー30ー60 |
創業年 | 1917年創業 |
代表者 | 代表取締役社長 岸本 直樹 |
事業内容 |
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企業ロゴ | ![]() |