企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
1957年、祖父(出口嘉平)が泉南市で「鳴出繊維工業」(紡績業)を創業しました。そして、1991年に父(現代表)が新たに、糸製造~軍手製造~出荷までの一貫生産ができる工場「泉州作手紡績」を設立。設立当初は紆余曲折あったものの、品質にこだわった軍手を提供し続けることで、業績が次第に右肩上がりに。
しかし、2000年頃から中国輸入軍手が国内を席捲していき、弊社もそのあおりをうけ、売上が徐々に悪化しました。そこで、対応策として、2013年ものづくり補助金制度を活用し、最新のニット横編機を導入し、「ニット部門」を立ち上げます。そして現在、大手アパレル商社への卸販売をしながら、自社オリジナル製品を開発しています。

御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
現在、弊社は軍手部門とニット部門の2部門を経営しています。軍手部門では、「お客様の手の安全を守る」をモットーに、長年蓄積したノウハウを使い、品質にこだわった軍手を製造しています。ニット部門では、最新横編機を導入し、「お客様が満足できる・悩みを解消できる」ニット小物製品の開発・製造を行っています。
今は卸製造がメインですが、今後は、お客様からの要望をダイレクトに反映できるように、自社ブランドを創りあげていきたいと考えています。そのために、まずは技術開発力を強化。次に、営業部門を新たに立ち上げ、マーケティング活動や企画立案等にも力を入れていく計画を立てています。そしてゆくゆくは、泉州地域でグループ企業(企画・製造・加工・販売等)を作り、雇用創出や地場産業の発展につなげていきたいと考えています。

企業から見た地域の魅力について
御社から見た堺・泉州地域の魅力について教えて下さい。
堺・泉州地域は、大阪湾に面し、関西国際空港も有しています。そのため、物流の面では、大変優れており、倉庫も多くあり、輸出入の面において大変優れていると思います。また、産業においては、昔から代々続いている会社や新たに設立している会社、その他全国の大手企業の工場等も多く、また、「泉州ブランド」という独自ブランドも全国において有名になってきており、活気があると思います。
観光産業の面においては、泉州南部では、自然豊かな海岸や山林も多く、観光客を誘致するのにも長けています。個人的には、海や山に近く、交通の便も発達し、さらに災害も少なく、住むのに良い地域だと感じています。

企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
①自分たちが作り上げた製品に誇りを持ってくれる人。自分が作った製品を好きで誇りをもっていないと、楽しくないし、続かないと思います。同じ価値観をもった人と一緒に仕事がしたいです。②入社した会社・同僚を好きになれる人。自分が入社した会社はどういう会社なのか、興味をもってほしいです。特に人との関係性が今後長く働くのに重要になると思います。
③根気のある人。開発の現場は正直きついです。しかし、そうやって作り上げた製品だからこそ愛着が出て、それを誰かが使っているのを見たときは、感動します。④WEB関係に強い人、好きな人。今後営業部門を立ち上げるにあたり、必要不可欠になります。特に楽しみながら運営していってくれる人がいいです。

ひとを知る

後継者
出口 嘉津将
近畿大学卒業後、中国上海に留学。帰国後は大手飲食店で店長・本部勤務等を経て、30歳の時に実家の家業である軍手工場「泉州作手紡績」に入社。入社後、軍手製造の勉強をしながら、ものづくり補助金を活用し、新部門「ニット部門」を設立。地元の異業種交流会などにも積極的に参加し、自分磨きをしながら、会社を引き継ぐ準備をしている。
企業プロフィール
企業名 | 泉州作手紡績 |
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所在地 | 〒590-0521 大阪府泉南市樽井9-3-8 |
創業年 | 1991年創業 |
代表者 | 後継者 出口 嘉津将 |
事業内容 |
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