沖縄県は四方を海で囲まれた小さな島ですので塩害が多く、空調をはじめとした室外機が早く錆びる傾向にあります。また、設置する場所によっては新品で購入しても3年も経てば錆びてしまうといった事に悩まされていました。錆びてしまうと冷媒ガスが漏れたり、底板が抜けてしまったりするなどといった機器の不具合を誘発する可能性が高くなります。沖縄県は全国に比べて人口も少ないので、メーカーとしてもこの小さな市場のためだけには錆に強固な室外機の製造は採算性を考慮しても難しいはずです。そこで誕生したのが『室外機の防錆』といった全国ではあまり一般的ではない産業です。創業者の父に確認できないので上記は私の想像です。

弊社は創業から34年目になります。社員の離職率は低めであるため、施工する社員も10年以上在職している者が半数以上います（創業からずっと在職の者もいます）。防錆については塗料の発展も重要ですが、やはり人の手で作る技術の世界なので技術の継承と存続が大切になってきます。トライアンドエラーを繰り返し、長年の間に培った技術力が最大の強みであります。世界でも日本製は安心安全で高品、よって信頼ができるといったイメージが確かに存在します。安かろう悪かろうではなく、会社として日本の職人集団という誇りを持ち、常に情報を取り入れ技術の向上めざし信頼できる高品質かつ適正価格を目指しこれからも成長していく所存です。

沖縄県は人気のある観光地でもあるため良いイメージを持っている方が多いと認識しています。その影響もあり那覇市を中心に周辺地域の都市化が進んでいって経済も発展し、一方で本島北部のように国立公園として自然も残されているなど、小さな島で様々な顔をもっています。そうすると色々な『仕事』が生まれてきます。特に県外の方は沖縄で色々な『仕事』を探し出します。例を出せばダイビング事業もほとんど県外出身者が営んでいます。海が綺麗というのが沖縄民は知ってはいるけどそれを職にはしませんでした。都市圏に比べると市場規模も小さく産業が少ないと言われている中、まだ隠れたビジネスチャンスがあり成長できる場所だと思います。

弊社の仕事は、決して派手な工程があるわけではありません。しかし、目の前の業務にコツコツと真面目に取り組める方こそが、この仕事に最も向いていると考えています。私たちの役割は、お客様の大切な機器を錆から守ること。これは沖縄の高温多湿な気候において、非常に重要な使命です。直接目に見える華やかさはないかもしれませんが、確実な作業が積み重なることで、大きな安心と信頼を提供しています。地域の生活を陰ながら支えるこの仕事には、確かな責任と誇りがあります。私たちは、日々の業務を丁寧にこなす一人ひとりの力が、会社全体の信頼と品質を築いていると信じています。そんな姿勢を大切に、共に歩んでくれる方を心よりお待ちしています。