弊社は菓子卸問屋として1966年に創業いたしました。当時は沖縄がアメリカ合衆国により統治されていた時代で、中華圏から乾燥干し梅が輸入・販売されていました。年中暖かい地域であることから、干し梅は沖縄の人々の熱中症対策として定着していたようです。しかしながら、1970年の沖縄本土復帰後、日本で禁止されている甘味料の使用が見つかり、干し梅の輸入が禁止になりました。そこで日本企業の沖縄参入により問屋の将来性が厳しくなったという要因もあり、1981年に弊社の看板商品である梅のお菓子「スッパイマン」を製造するメーカーに業態転換いたしました。

転換点は2000年にミュージックステーションに出演された木村拓哉さんが夏の思い出として「沖縄でスッパイマンを食べたこと」とおっしゃってくださったことで知名度が高まり、メディアへの露出が増えたことです。1990年代後半から都市圏の展示会に出店し続けていたことも功を奏し、全国の皆様から愛される商品となりました。その後は企業やアーティスト、学生とのコラボも数多く企画し、全国展開へのハードルである送料の高さやリードタイムの長さも飛び越えることができました。そして、コンセプトショップを2022年7月に国際通り、2023年2月美浜アメリカンビレッジへ出店し、現在に至ります。

スッパイマンは熱中症対策やクエン酸による疲労回復などの効果が有名ですが、それに加えて女性の三大栄養素と言われる鉄分・カルシウム・食物繊維も豊富なスーパーフードです。さらに、梅には抗酸化作用もあるため、アンチエイジングにも効果的だと言われています。また、スッパイマンの全国認知度が70%を超えていることおあり、ブランド力も弊社の強みのひとつであると考えております。

今後も卸売業を全国へさらに拡大しながら、スッパイマンショップの県外も含めた店舗展開にも力を入れてまいります。現在は国際通りと美浜アメリカンビレッジにショップを構えており、2024年は前年同月比の売り上げを毎月更新することができました。さらに、海外のスーパーマーケットやコンビニエンスストアにスッパイマンが並ぶよう、海外進出も目標として掲げております。

このように、卸売業の継続、利益率の高いショップの展開、人口が増え続ける海外マーケットへの参入の三本柱のポートフォリオ経営で、リスク分散を行いながら物価高騰時代も乗り越えてまいります。

沖縄県は世界トップクラスの自然景観を誇り、気候や風土、多様な食文化、人との交流など様々な要素で豊かな人生を送る人が多い事が魅力です。また、中国やアメリカ合衆国の影響を受けながら独自の文化を形成してきたことも特色であると言えます。さらに、沖縄県民は琉球王朝時代から海洋民族の影響からか、世界中に沖縄県人会があります。これだけ広い地域にコミュニティがあり、海外志向が強い地域性は珍しいかと存じます。加えて弊社がある豊見城市は人口の増加率が特に顕著な地域で、2024年には新たな中学校も開校しました。香港やシンガポールのように資源も無く、アジアを代表する都市や国家になった地域もあります。今こそ県民の意識を高め、さらなる発展に向けて歩み始める好機であると考えております。

全国へのスッパイマンショップの展開や海外進出といった目標達成に向けて、デジタルマーケティングに長けた方やデザイナーを積極的に募集しております。弊社では商品企画やブランディングに社員一丸となって取り組んでおります。そのため、コミュニケーション能力が高い方が適任です。沖縄県外からの移住も大歓迎です。目の前に青く美しい海が広がる環境で、沖縄から100年続く全国ブランドを共に創り上げませんか。新しい仲間との出会いを楽しみにしております。