企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。
新潟県は大手の米菓屋がひしめく米菓王国ですが我々はとても小さな規模の米菓屋です。
新潟米にこだわるあまり原価が高く、他社との価格差は開くばかり。 ネームバリューの無い弊社の商品は、まさに「知る人ぞ知る」というものでした。
商品のアピールが下手な為に売上は低迷、仕事は先細り。
儲けが無いから経費を節約するしかない。経費を節約するから新しい事が出来ない。新しい事が出来ないから儲けが出ないという負のループ。
問屋さんの顔色を伺いながら商品を作る毎日に嫌気がさしていた時に「月々5万円で銀座の一等地にお店を出しませんか?」という新聞広告を見て2005年に楽天市場の出店。D2Cに舵を切りました。

御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えてください。
偶然観た工場見学の番組で仕事の価値観が変わりました。
テレビに流れたのは大量生産で作られていく柿の種。
圧倒的な生産力に愕然とし、自分の仕事がとても小さく感じ悲しくなりました。
その後に紹介されたカップラーメンの工場は更に凄く、無人で自動的に出来上がっていく。
その映像を見てハッとしました。
さっきの大量生産の柿の種は、ラーメンで言うとカップラーメンなのではないか…。
目指すべきは大量生産のカップラーメンのような米菓ではなく、町の頑固おやじが作るラーメンのような米菓なのではないか…と。
「大きな会社」ではなく「いい会社」に。味にこだわれる規模で商売を続けていきたいと考えています。
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御社が考える地方創生・SDGsについて
御社が考える地方創生・SDGsについて教えてください。
私たちが大事にしているモットーは「まじめに、こつこつ。」
誰もが認める日本一の米どころ新潟県。
その中で商売をさせていただくにあたって、もう一度気持ちを強く持って「新潟米100%」に、こだわりたいと思います。
主原料のお米に対する私たちのこだわりは、小さな小さな会社だからこそ出来る勝手な理想の追求かもしれません。ですが、それを譲ってしまっては私たちの会社が存在する意味が無いと考えております。
これからも地元新潟の美味しいお米を原料に、「米どころ新潟の米菓屋としてのプライド」をもって日本の食文化を守る。そして新潟のお米文化を守っていきたいと考えています。

企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。
ラーメンで例えると大量生産のカップラーメンではなく、町の頑固おやじのラーメンのような商品を作りたい。そんな想いで「米菓」を作っていますが…それは簡単な事ではなく、作る職人は本当に大変です。
昔はそんな私たちの想いがお客様に届いているのかわからず、やりがいも感じられなかったのですが、今は直接お客様にこだわりを説明できて、理解して購入いただけて、毎日たくさんのお客様の声が聴けるのは本当に幸せな事です。
その半面、原材料費が高すぎて儲からない。
本当に大変ですが「他の米菓が食べられなくなった」というお客様の言葉に力をいただいています。そんなHAPPYを一緒に感じてもらえるような人が理想です。

ひとを知る

代表取締役社長
加藤一弥
「新潟の米菓屋なのだから、お米にこだわろう」という思いで1997年に入社。当初はBtoBのみだったものを2005年に楽天市場に出店し、BtoCに舵を切る。ただ売り場に商品を置いてもらうだけでは決して伝わらない「商品の価値」を自分たちの言葉で伝える事が出来るECの素晴らしさを学び、本当の意味でのD2Cとして直売店「翁家」を2007年に立ち上げ、2020年に代表取締役に就任し現在に至る。
SDGsへの取り組み
- 【11】新潟県産米100%にこだわり、生産者の方へ還元。日本の食文化、新潟のお米文化を守ります。
- 【12】効率ではなく、“商品の価値”を最大化する未来へ。大量生産をしない事による食品ロスの削減を行います。
企業プロフィール
| 企業名 | 加藤製菓株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 〒940-1106 新潟県長岡市宮内8丁目8番18号 |
| 創業年 | 1933年創業 |
| 代表者 | 代表取締役社長 加藤一弥 |
| 事業内容 |
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| WEBサイト | リンクはこちらから |
| 企業ロゴ | ![]() |



























































