企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。
平成25年8月、猟友会有志が共同で信州富士見高原ファームを設立しました。それまで狩猟や有害鳥獣駆除で捕獲され、有効に活用されていなかった鹿や猪を、重要な地域資源として注目し、富士見高原産ジビエとして流通させる取り組みを始めました。当初は美味しいジビエ肉になるのかと猟友会員の不安もありましたが、長野県や国が定める衛生管理基準に則り、安心安全なジビエ肉の流通に成功しました。現在では長野県内のみならず、都内や全国津々浦の飲食店様で扱っていただけるようになりました。現在では全国の国産ジビエ認証施設と連携し、様々な地域のジビエを仕入れることも可能となっています。

御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えてください。
弊社は国の定める衛生管理基準「国産ジビエ認証」を取得しており、安心安全な衛生的なジビエ肉として野生鳥獣(鹿や猪)を食肉処理しています。また、個体の搬入、生産から出荷に関わるまでを記録・管理しているので、誰がどこで捕獲したか、いつ処理して出荷したのかといった行程をトレーサビリティできます。また認証制度を取得している施設様と連携して、全国のジビエ肉を仕入れられる「国産ジビエセンター」としての役割も担っております。このことにより、全国のジビエ肉を弊社で扱うことができ、大きなロットでの大量生産にも対応することが可能です。

御社が考える地方創生・SDGsについて
御社が考える地方創生・SDGsについて教えてください。
ニホンジカによる農作物被害が全国で問題となり、弊社が施設を構える富士見町も、平成14年ごろから有害鳥獣対策に力を入れ始めました。その中の方針の1つとして個体数の調整があり、捕獲個体の処理については埋設という形が大多数を占めていました。しかしながら、環境に及ぼす影響やニオイが問題として表れ、弊社が食肉処理施設として運営を始めました。現在では町で捕獲された個体の90%以上が弊社において有効活用されるようになり、美味しいジビエ肉やペットフードとして流通しております。また角や皮といった活用できる部分は余すところなく使い、残渣ゼロを目標に地域の課題に向き合い、持続可能な有害鳥獣駆除の形を目指しています。
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企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。
弊社の組織理念「野生鳥獣の命を通し、自然環境との共存共栄を目指す。」と衛生管理ガイドラインである国産ジビエ認証制度に理解がある方であれば、異業種からの問い合わせも歓迎です。自然が相手の仕事ですので、その日の捕獲状況によって臨機応変に対応する必要があります。繁忙期は概ね4~6月、9月~12月頃です。勤務はコアタイムはありますが、フレックス制です。
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ひとを知る

代表取締役
戸井口 裕
富士見町猟友会の会長を務めた折に、有害鳥獣捕獲された個体の有効活用と残渣0を目指し、町や猟友会と協力し食肉処理施設『信州富士見高原ファーム』の立ち上げに尽力する。信州ジビエ認証、国産ジビエ認証を取得し、衛生的なジビエ肉の販売に力を入れている。
SDGsへの取り組み
- 【11】農作物や林野を守る一方で、駆除される野生鳥獣も有効活用し、魅力あるまちづくりの一助となっていく。
- 【15】農作物被害を減らし捕獲された野生鳥獣を有効活用する。安心安全なジビエ肉の流通と普及に努め自然環境との共存共栄を目指す。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社信州富士見高原ファーム |
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所在地 | 〒399-0211 長野県諏訪郡富士見町富士見6666-1588 |
創業年 | 2014年創業 |
代表者 | 代表取締役 戸井口 裕 |
事業内容 |
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