企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。
弊社は、今期で55年を迎える金型製作メーカーです。私の父親の代に創業された会社で、当初はアルミや鋳物の部品の「加工」をメインに展開しておりましたが、オイルショックを機に「アルミ鋳造金型」の設計・製作の業態にシフトし、主に二輪や四輪のエンジンや足回りの部品の「鋳造金型」を手掛けています。リーマンショックの際にかなり業績が落ち込み、しばらくは会社の草刈りをしているという状況でしたが、その後社長が交代しコロナ禍でも、国の支援を仰ぐことなく何とか持ちこたえ、近年はSNSを積極的に営業ツールとして取り入れ、「誉のものづくり丸投げサービス」を全国に向けて展開し、現在に至ります。

御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えてください。
弊社の製作する金型は四輪・二輪をはじめ、建機・医療関係・航空宇宙関連のアルミ鋳物部品など多岐に渡ります。
また、近年は「リバースエンジニアリング」の分野に注力しており、図面もデータもない昔からのアルミ鋳物金型の再生事業も展開しております。さらに、優秀なアルミ鋳物メーカーとアライアンスを構築し、アルミ鋳物の鋳造から鋳造時に使用するシェル中子の成形、納品までを一気通貫で行う体制を実現する「誉のものづくり丸投げサービス」も始めました。昔から使われている、数は少ないけれど今も現役で活躍している「アルミ鋳物の再生事業」において、地域社会はもちろん衰退の可能性がある製造業の発展にも寄与しております。

企業から見た地域の魅力について
御社から見た長野地域の魅力について教えてください。
長野県という地域は、諏訪地方を中心に「精密機器」を中心とする産業が盛んです。弊社と関連する事業で見ると、「アルミダイキャスト」の会社が数多くあります。弊社のようなダイキャスト以外の鋳造法を行うメーカーは長野県自体にはあまり数はありませんが、鋳造に使うための「金型」やそこから成形された「アルミ製品の加工」における技術力が評価され、近県からの金型製作依頼や製品の加工依頼が日々舞い込んできます。そのため弊社だけではなかなかできないような、「旋盤加工」や「ワイヤカット加工」など、加工における様々な技術力を持つ会社が集まっていることもこの地域の魅力の1つです。

企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。
弊社の仕事は「NCフライスだけできればよい」「モデリングだけできればいい」というように、個人の技術だけあればやっていけると思われることも多い仕事です。もちろん、個々個人の技術力の向上が大切であることは言うまでもありませんが、「旋盤加工にはフライス加工の知識が必要」であったり、プログラムを組むには「加工の知識が重要である」と言った“総合的な知識と技術のバランス”が大切な仕事です。そのような技術者になるためには一定の努力が必要で、苦しいこともあるかもしれません。しかし、その殻を破ることが出来た人にしかわからない“喜び”がものづくりにはあります。是非、私たちと一緒に前に進んで殻を破り、喜びを手にしましょう。

ひとを知る

代表取締役社長
坂戸 昭之
千葉大教育学部を卒業後、大手旅行会社JTBに入社。国内で3本の指に入る売り上げを誇る「団体旅行渋谷支店」に配属され、主として公立学校の「修学旅行」の業務に就き、7年間営業に従事した。2年間は低空飛行であったが3年目に入り、ようやく営業成績も日の目を見るようになった。その後父親に頼み込んで誉工業所に転職し、5年間の下積みのなかで独学でCAD・CAMを習得し、旋盤加工や放電加工機を習熟。2012年に、父親の病気を機に社長に就任し現在に至る。
SDGsへの取り組み
- 【3】「社員の健康と幸せの増進」を積極的に行い、従業員のみならずその家族も幸せにします。
- 【4】積極的に「研修制度」を活用してもらえる環境をつくり、社員教育に励んでいます。
- 【8】働き甲斐と労働生産性の向上は不可分であるという考えから、会社と経済の成長に寄与します。
企業プロフィール
企業名 | 有限会社誉工業所 |
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所在地 | 〒386-0033 長野県上田市御所133-1 |
創業年 | 1970年創業 |
代表者 | 代表取締役社長 坂戸 昭之 |
事業内容 |
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企業ロゴ | ![]() |