企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。
マルコメは1854年に長野市で創業しました。長野県は全国の味噌生産量の約半分を占めますが、その転機は第二次世界大戦後に長野県の味噌工業組合連合会を発足させ、首都圏への販路を開拓できた点にあります。その後、当社は業界で初めて味噌の樽出荷を段ボールや小袋包装へ移行するなど、流通環境の変化に対応したことで小売店から支持を集めました。共働き世帯が増加し始めた1982年にだし入り味噌を、2009年に液状タイプの液みそを業界に先駆けて発売。近年は味噌の主原料にある米糀からつくる糀甘酒や塩糀などを展開する糀事業、大豆ミートで知られる大豆のお肉やグルテンフリーの大豆粉などを展開する大豆事業にも注力しています。

御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えてください。
現在、主力の味噌事業では独自製法の顆粒みそシリーズを液みそに次ぐカテゴリーとして育成しています。みそ汁やみそ料理はもとより、だし入りのためサラダやパスタなど和洋中さまざまな料理に旨み調味料の代わりとしても使えます。また、2024年には独自の発酵技術で米糀ミルクを商品化しました。植物性ミルクは世界市場でも伸長が続いていますが、アーモンドミルクやオーツミルクといった輸入原料ではない、食料安全保障の観点からも意義のある商品と位置づけています。この他、米糀と同様に味噌の主原料にある大豆に対する知見を活かした大豆のお肉(大豆ミート)や大豆粉など、これからもヘルスコンシャスな商品開発にこだわっていきます。

企業から見た地域の魅力について
御社から見た長野地域の魅力について教えてください。
自然豊かな長野県は食材の宝庫で、味噌を手づくりされているご家庭が多いことでも知られています。そこで2023年、長野県発酵食品産業加盟8団体・企業(味噌・日本酒・ワイン・醤油・漬物・納豆・チーズ・酢)が初めて連携、「NAGANOといえば、発酵・長寿県」というブランドを構築することを目的に「発酵バレーNAGANO」が設立されました。長野県が誇る発酵食の魅力を全国に向けて、そして海外から長野県に来られる方へ情報発信しています。長野県には、まだまだ知られていない素晴らしい事業者や蔵がたくさんあります。私たちマルコメも「発酵バレーNAGANO」を通じて、県内の魅力を広くお伝えしていきたいと考えています。

企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。
マルコメの採用サイトでも紹介していますが、大きく3つあります。1つはスーパーポジティブ思考で、すべての物事を未来のあるべき姿や夢から逆算して、楽しく前向きに取り組める方。そして、すべての業務で新しいやり方や仕組みを常に考えて、イノベーションに必要な実行に移せる方。最後に、当社の企業理念に共感できる方です。すべての業務を「日本古来の発酵技術を通じて、生活者のすこやかな暮らしに貢献する」というベクトルのみで取り組める方を求めています。日本が育んできた発酵文化、私たちマルコメの発酵技術を世界へ広める夢に共感してもらえる方、主体性をもって物事をどんどん推し進めていける方と一緒に働きたいと考えています。

ひとを知る

代表取締役社長
青木 時男
青木時男(あおき・ときお) 1957年生まれ。1979年、慶應義塾大学卒業。食品卸会社を経て1984年、マルコメ味噌株式会社(現、マルコメ株式会社)入社。1998年、代表取締役社長に就任。長野県味噌工業協同組合連合会理事長、日本大豆ミート協会会長、発酵バレーNAGANO理事長。
企業プロフィール
企業名 | マルコメ株式会社 |
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所在地 | 〒380-0943 長野県長野市安茂里883 |
創業年 | 1854年創業 |
代表者 | 代表取締役社長 青木 時男 |
事業内容 |
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