企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。
竹定商店は1877年創業の竹材専門店として、高品質な竹を竹材店や造園業者に供給してきました。転機となったのは10年前。デザイナーのOliver Franz氏の依頼で、写真祭KYOTOGRAPHIEに竹材を提供したことでした。従来の和のイメージを超えた斬新な使い方に衝撃を受け、竹の可能性を再認識。以来、伝統工芸の枠を超えてデザイナーや建築家と協力し、内装を中心に竹の新たな意匠を生み出してきました。近年は「竹コミュニティ事業」を立ち上げ、放置竹林の事業林化や伐り子の養成を行政と共に推進。竹害の解決と竹材の安定供給を目指し、環境保全や持続可能な社会の実現に貢献しています。

御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えてください。
竹定商店は1877年の創業以来、140年以上にわたり竹と向き合い、その魅力を最大限に引き出すものづくりを続けてきました。私たちの強みは伝統技術を受け継ぎながらも、現代の建築やデザインに調和する竹の新たな可能性を探求していることです。
竹は「割る」「削る」「曲げる」「編む」といった多様な加工が可能な素材。私たちはその自在性に着目し、建築家やデザイナーと協業しながら、空間に溶け込む美しい竹の意匠を生み出しています。
また、「竹コミュニティ事業」を通じて、放置竹林の管理や伐採技術を持つ「伐り子」の育成に取り組み、竹害の解決と竹材の安定供給を推進。持続可能な竹の活用を目指しながら、竹文化の発展と環境保全に貢献しています。

企業から見た地域の魅力について
御社から見た京都地域の魅力について教えてください。
京都は古くから受け継がれる伝統と、新しい文化が調和する特別な街です。千年の歴史を刻む建築や庭園、美しい竹林の風景は、訪れる人々を魅了し続けています。竹定商店にとって京都は単なる拠点ではなく、竹の文化が息づく土地です。嵯峨野の竹林や歴史ある寺社のしつらえに見られるように、竹はこの街の暮らしや景観と深く結びついています。しかし、京都の魅力は「伝統を守る」だけではありません。ここには職人やデザイナー、建築家が集い、素材の新たな可能性を探る土壌があります。私たちもまた、この地で培った技術を活かしながら、竹の新しい使い方を提案し続けています。
古き良きものを大切にしながらも、常に進化し続ける京都。この街の精神こそが、私たちのものづくりの原点です。

企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。
私たちは一緒に働く仲間を募集するにあたり、学歴や経験は問いません。大切なのは元気に挨拶ができること、そして仕事に興味を持ち、前向きに取り組む姿勢です。竹は環境にやさしく、持続可能な資源として近年注目を集めています。その活用方法は無限大であり、私たちはその可能性を追求し続けています。もし竹の魅力に興味を持ち、私たちと共に新しい価値を生み出したいと考えている方がいれば、ぜひご応募ください。経験がなくても、意欲があれば大丈夫です。私たちはあなたのやる気をしっかりとサポートし、一緒に成長していける環境を整えています。新しい挑戦をしたい方、竹の可能性を探求したい方、ぜひご応募をお待ちしています。

ひとを知る

代表取締役
井上定信
同志社大学経済学部を卒業後、竹定商店に入社。1998年、43歳で5代目社長に就任。以来、伝統技術を継承しながら、建築家やインテリアデザイナー向けの高品質な竹材の提供に注力。2017年には「京の名工」に認定され、その卓越した技術と知見が評価される。現在は竹定商店の経営を担いながら、京都伝統工芸大学校の講師として、次世代の竹工芸職人の育成にも尽力している。
SDGsへの取り組み
- 【8】竹の需要拡大に伴い、竹を伐る技術を持つ「伐り子」の育成にも力を入れています。行政や地域と連携し、竹産業の発展を支えながら、新たな雇用機会を創出しています。
- 【15】増加する放置竹林は、生態系への影響や災害リスクの要因となっています。私たちは「竹コミュニティ事業」を通じて、竹林の適切な管理を推進し、竹を資源として有効活用する仕組みを構築しています。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社竹定商店 |
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所在地 | 〒616-8164 京都府京都市右京区太秦桂木町6 |
創業年 | 1877年創業 |
代表者 | 代表取締役 井上定信 |
事業内容 |
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