企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
弊社は、約90年前、岩手の北部にある松尾鉱山で働く方々に向けて、麹を作って販売を始めたのがスタートです。漬物を漬ける際や、当時貴重だったお砂糖の代わりに甘酒を作る時などに使われておりました。当初から現在に至るまで食を豊かにするための麹として、製造・販売を続けております。大きな転換点は、近年日本の食文化が欧米化してきたことです。味噌の年間消費量も右肩下がりになっております。一方でコロナ禍において自宅で食事する機会が増え、手軽な液味噌の需要や海外でのニーズが高まってきたため、マイナスの面はありつつもプラスの変化も遂げてまいりました。ライフスタイルに合った手軽なものから自分で作る塩麹まで、様々な商品を展開することでお客様の層の幅も広がると考えております。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
麹専門店として岩手県産米を利用した米麹を製造し、そのままの販売はもちろん味噌や塩麹・甘酒、ディップソースなど麹を使った加工商品を多数製造・販売しております。味噌と言えば味噌汁など味噌料理のイメージが強いですが、作り方次第で様々なジャンルにはめ込むことが可能です。麹味噌を使ったシュークリームや直営店「SHIMONO528」では味噌ソフトなど、スイーツも販売しております。こちらの直営店では、パテとバンズに麹を使ったハンバーガーのテイクアウトもできます。このように直営店や味噌作り体験でお客様の声を聴き、商品を1つ1つ増やしてきたことが弊社の武器です。今後は、日本食の原点である麹を他国の食文化に融合させ、世界に発信することで国内外の方々にも喜んでもらいたいです。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た岩手地域の魅力について教えて下さい。
八幡平市は自然豊かで、老舗の酒造メーカーさんや非常に質のいいマッシュルーム、温泉の地熱を活用したバジルや冬の寒さを利用した世界品質のホワイトアスパラなどが集まる、食材の宝庫だと思っております。自然を最大限に活用した満天の星の下で楽しめるサウナなど昔ながらのものをよりよく継承し、悪条件を悪条件と捉えずどのようにすればより良くなるかと試行錯誤し、新しいものを生み出すポジティブな事業者も多いです。近代化するのではなく、今ある環境を活かし古くから伝わる文化を進化させながら、八幡平市に興味を持ち次世代に繋ぎたいと思う人で溢れる地域になれば良いなと思います。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
まずは食べることが好きな人です。食べることは生きることだと思うので、生きることに対して意識をもっている方も重宝します。弊社の理念の1つに通じることとして「人を大切にすること」を掲げているので、その通りだなと、ラフな感じでもいいので共感してくださる方でしたら、弊社で歩みを一緒にできるのではないかと思います。理念とは「想い」だと思っているので、「想い」をもって食文化を豊かにする行動をとり、日本食の根幹である麹を他の国の食文化に繋いでいくことに共感していただける方であれば、経験があろうがなかろうが私たちは大歓迎です。
ひとを知る
代表取締役社長
本宮啓
東京都内の大学卒業後、地元岩手の金融機関に14年勤務の後、家業である現職へ転職。製造、営業部門を経て2022年5月に代表取締役へ就任。就任後、直営店リニューアル、社員共育に注力し「人を大切にする人間集団」を目指して、奮闘中。
SDGsへの取り組み
- 【8】体験型事業を拡大することで、次世代への食育を実施しております。
- 【17】地域内企業連携により、商品を組成しております。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社麹屋もとみや |
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所在地 | 〒028-7541 岩手県八幡平市寺志田165-28 |
創業年 | 1930年創業 |
代表者 | 代表取締役社長 本宮啓 |
事業内容 |
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