企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
明治40年(1907年)に米穀取り扱い商店として初代阿部繁孝が「阿部繁孝商店」を創業しました。後に外国産穀物の輸入で相場が下がると、若鶏の飼育・加工・販売を開始します。ここが弊社の大きな転換点と言えるでしょう。実はこの時、弊社の能力を見込んで米国の有名炭酸飲料の販売権をオファーされていたのですが、我々は今までずっと支え続けてくれた農家の方々と共に生きることを選択したのです。一度は若鶏も外国産の安い輸入品の流入により相場が下落しましたが、「農家との共存共栄」をいう信念のもと品質にこだわった若鶏を生産し続け、今ではその品質の高さが評価され、弊社の若鶏生産シェアは全国の約5%を誇っています。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊社の強みは全国トップの生産成績を誇る品質の高さです。鶏本来の味が楽しめるのが特徴で、見栄えも含め品質の高さは取引先のお墨付き。地域との繋がりも強みで、100年以上地域と共に生きてきた誇りがあります。弊社の事業は弊社だけでは成り立ちません。地元の農家、餌・雛販売・輸送業者などとの繋がりを大切にしています。今後の展望として、岩手県から日本の食を支え続けることは変わらぬ目標です。地元の消費を増やす取り組みもしていて、直売所の新設、地元の飲食店や学生も参加する感謝祭の開催などがその一例です。持続可能な社会の実現に向けた活動にも積極的であり、鶏糞の有効活用などの可能性を模索しています。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た岩手地域の魅力について教えて下さい。
この二戸には、あまり知られていないお宝がたくさんあります。特に食べ物に関しては、美味しいもので溢れています。鶏・牛・豚のブランド肉、果物、お酒、おせんべいなど、挙げればきりがないほどです。弊社の商品は主に2kgの業務用鶏肉として流通していますが、最近は加工品の販売もしていて、二戸の食の豊かさを活かし、「巖手とりから」という商品を地元の企業とタッグを組んで開発したこともあります。もちろん食だけでなく、近くには金田一温泉や、座敷童で有名な緑風荘があります。また漆の産地としても有名で、歴史的、文化的な面でも興味深いところがたくさんあります。ぜひ一度足を運んでいただきたい、魅力がいっぱいの地域です。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
弊社は地元雇用の創出に尽力しており、弊社の新入社員の多くは地元高校の卒業生です。地域に根付いた企業として、弊社にしかできない形で地元に貢献したいと考えています。総合職・製造職を募集しており、総合職には地域・仲間との繋がりを大切にできるような、人と上手くやるコミュニケーション能力を備えた人を求めています。製造職では、集中力がある人や、自分の頭で考え、長所を活かした働き方ができる人が活躍しています。製造職は単純作業ではありません。自分で考え、動くことができるような人に来ていただきたいです。最近は現場の意見を会社(管理側)へ伝える場を設けており、そのような能力はさらに重要になるでしょう。
ひとを知る
代表取締役社長
阿部繁之
東京農業大学卒業後、地元岩手県二戸市に戻り、㈱阿部繁孝商店入社。創業100周年を迎えた2007年、父親である3代目より社長を受け継ぎ4代目就任。会社のロゴを作るなど、企業としての体制を整える。そして同じ値段の中で競争して一番最初に選んでもらえる鶏肉づくりに力を入れる。令和2年にはHD会社として㈱あべはんグループを設立。生産から販売までを手掛けるグループ内の子会社を合わせ、現在は4社の社長を担う。
SDGsへの取り組み
- 【3】HACCPに基づく高レベルな衛生管理で、契約農家とともに健康で安全安心な「あべどり」の飼育を目指します。
- 【11】地元企業と連携した新商品開発・地元人財の積極採用・ふるさと納税返礼品の提供などを通して、地域とともに「共存共栄」を。
- 【12】鶏糞灰の有効活用・農場でのもみ殻の再利用・省エネ化に向けた設備更新を通して、地球環境にも配慮したものづくりをしています。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社あべはんグループ |
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所在地 | 〒028-6101 岩手県二戸市福岡字町裏21-1 |
創業年 | 1907年創業 |
代表者 | 代表取締役社長 阿部繁之 |
事業内容 |
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