企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
現中村会長が、1956年二戸市で創業いたしました。そして1969年には養鶏の規模拡大と岩手の中心である盛岡市への販売を目指し、旧玉山村(現盛岡市玉山)に移転しました。ここは、岩手山の地下水脈と思われる湧水が豊富で、夏には岩手山方面から涼しい風も吹くため、暑さに弱い鶏にとって魅力的な環境です。その後、規模拡大に伴いこの地でつくるたまごの品質の良さを武器にして関東での販売をスタートしました。1990年には、品質の良いたまごを安定して供給するため給餌や集卵を自動化しました。2015年には、多品目の商品製造が出来るよう製造ラインを見直し、お客様の多様な商品ニーズに対応する体制を整え現在に至ります。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊社の強みは、品質と商品ラインナップの多さ、そして、地域と協力して循環型農業を実践していることです。弊社のお客様は一般の消費者、ホテル、飲食店、お菓子メーカー、マヨネーズやゆでたまご、コンビニの食材などを製造する加工メーカーと多岐にわたります。お客様のニーズに合わせて、積極的に商品開発を行っています。中には鶏の餌である飼料用米を活用した商品もございます。こちらは、日本の食糧自給率向上に共感するコープデリ様への商品としてスタートしました。この取り組みは、地域の休耕田を活用できること、さらには鶏糞を醗酵し、肥料として農場で使用することで、資源を循環活用しております。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た岩手地域の魅力について教えて下さい。
マニアックな話になりますが、この地域の良さは岩手山です。場所によって見える形の違う岩手山は、個人的には岩手ファームから見る姿が一番きれいだと思っています。稜線が左右均等に見えるのはここだけです。水も豊富で、岩手山の伏流水が毎分45トン湧き出ている「生出湧口」があります。豊富な水量は、ニジマスの養殖や農業用水として活用されています。また、地域の人たちも魅力の1つです。まちづくり会をつくり、自治会、行政、学校、企業が一緒になって、地域を盛り上げる活動を積極的に行っています。地域の温泉施設を会場として、来場者に向けてイベントを開催したり、夏にはバーベキューなどを実施したりと、交流を深めています。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
健康な鶏を育てるために毎日丁寧な管理を大切にしています。体を使う仕事がメインです。日々、鶏舎内の温度や、卵の個数、餌の量などの記録を積み重ね、そのデータを分析しながら、鶏にとってより良い飼育環境を考えて実施していきます。そのため「まず、自分が健康で体力があること」「生き物が好きで観察力があること」「飼育環境やデータから変化に気づき、スピーディーに行動できること」この3つを大事にしています。また、鶏舎内の機械化された設備の取り扱いやメンテナンスの技術も習得していきます。ヒナを育てるところからたまごを出荷するまで、すべての仕事がつながっているので、互いを思いやりチームワークを大切にする人が向いている仕事です。
ひとを知る
代表取締役社長
中村徹
宮城工業高等専門学校卒業後、西松建設㈱に就職。盛岡で㈱岩手ファームの現専務と出会い、結婚。その後、西松建設㈱を退職し、㈱岩手ファームに入社。畜産の経験は無かったので、そのノウハウを学ぶ為、農場で実習。生産の基礎となる育雛・育成部門で、実体験の上、卵産み出し前にすべきことを学んだ。その後、実際に卵が産まれる生産農場で農場長として立ち回る。生産現場の奥深さを知り、現在に至る。
SDGsへの取り組み
- 【12】鶏糞を醗酵させ、肥料として地域の圃場に還元。一部、飼料用米として栽培された米は当社の鶏の飼料として活用しております。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社岩手ファーム |
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所在地 | 〒028-4134 岩手県盛岡市下田字生出731-7 |
創業年 | 1956年創業 |
代表者 | 代表取締役社長 中村徹 |
事業内容 |
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