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奥井畳店

「自然本来が持つちからで、心と生活の豊かさを届けたい」「300年後も畳が日本人の”当たり前”になっている世の中を目指す」

弊社は自然素材としての畳が居住空間においていかに素晴らしいかをお伝えしております。産地偽装が蔓延るなか、本物のイ草の価値を提供していくために産地研修や産地から直接仕入れを行い、一般消費者を守ります。そしてイ草農家をはじめとする畳業界の衰退を阻止すべく、新たな試みとして現在一般社団法人の設立を企画中です。

企業のこれまでとこれから

御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。

初代である祖父が淡路島で畳職人としての修行を終え、神戸に出てきたのが弊社の始まりです。畳の上での生活が当たり前の時代で、仕事も安定的に忙しくさせていただいておりました。そして二代目である父が継いだ際に、畳技会というコミュニティを作り、産地の研修や技術の継承を積極的に行いました。阪神淡路大震災を機に震災特需で一時期に畳の需要は高まりましたが、それ以降は建て替えにより和室が激減し、売り上げも激減しました。将来の不安を抱えていた時に3代目が入社します。3代目は会社員・留学時代に得たスキルで今までの仕事を抜本的に見直し、売り上げをV字回復させました。異業種交流会や勉強会に積極的に参加し、SNSを通して情報発信していくことで新商品も開発いたしました。現在は社会課題解決の観点から、弊社独自のさまざまな事業に取り組んでおります。

御社の現在の事業の強み・特徴これからの展望について教えて下さい。

畳は日常生活に根差した最後の日本文化で、畳のなかに日本人の精神がつまっていることから諸外国からも高い評価を得ております。しかし現在、在宅介護の観点から畳をフローリングに切り替える家が増え、畳を知らない子供も増えてきております。確かにフローリングは傷みにくい床材ですが、健康面で見てみると天然素材の畳は特に被介護者にとって過ごしやすい空間を提供してくれます。そこで弊社は、介護用の天然畳を神戸市で唯一取扱い、畳の普及活動と畳文化の保護に向けて活動しております。そのほかにも、畳と同じように衰退傾向にある日本の伝統文化、藍染と畳のコラボ商品も販売いたしました。畳縁そのものを染めたものはありましたが、糸を1本1本染めて布を織る藍染を使用した畳縁は、掛け合わせる糸の色を変えることによって藍染でありながらさまざまなカラーバリエーションを出すことに成功しました。今後も藍染と畳の文化を広めていきたいと考えております。さらに畳文化そのものを後世に残すための一般社団法人の設立も企画中です。今までは独立した組織が個々で取り組んでおりましたが、弊社の考える一般社団法人はそれぞれの組織のハブ的な役割を持ち、互いの組織に相乗効果をもたらすためのものです。イ草農家と畳職人への直接的な支援を考えており、現在設立のための準備と支援者を募っております。

企業から見た地域の魅力について

御社から見た兵庫地域の魅力について教えて下さい。

弊社の位置する灘区は神戸市の第2都市として認定されており、若い世代の流入もあることで土地代も上昇している地域です。昔から住んでいる高齢者も多く、病院や飲食店などの施設も充実しております。さらに、JR六甲道駅・阪急六甲駅・阪神新在家駅と交通網も発達しており、電車で10分で中心地である三ノ宮駅に到着することから非常に住みやすいエリアでもあります。そして人口減少が謳われている昨今、子供の人口が増えている稀有な地域です。その証拠に奥井畳店の近くの小学校は、私が通っていた当時は3クラスだったのに対して、現在5クラスほどに増えております。住んでいる方も穏やかな方が多く、治安も良いため子育て世代にも人気です。

企業が求める人材像について

御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。

2024年6月現在は求人は行っておりませんが、技術を既にお持ちの方よりも、未経験であっても日本文化に誇りを持っている方に来ていただきたいです。最低限の社会的スキルがあり、黙々と作業することが得意な方は弊社のような職人作業に向いていると考えます。私が大切にしているのは、お客様のお部屋の畳を替える際、もし自分がその家の住人であるならばと考えながら仕事をすることです。理念や仕事への向き合い方などを素直に取り入れてくれる柔軟な方が好ましいです。また、外国籍の方も募集しております。日本の畳文化を海外にも広めたいと考えており、伝えた技術を使って母国で日本仕込みの本物の畳を広めていただきたいです。ただお金を稼ぐというよりも、日本文化の伝道師として働いてほしいと考えております。

ひとを知る

代表社員
奥井啓太

関西学院大学卒業後、東証一部上場企業に営業として入社。研修という名目で3ヶ月以上電話番として過ごし営業に出ることができた際も顧客のためになっていないと感じ退社、貯めた資金でニュージーランドに留学。英語力0から、非英語圏の人へ英語を使って英語を教える資格を得る。帰国後畳職人として跡を継ぎ、産地研修にてイ草の大切さ・可能性に気づき国産畳表専門店を目指す。イ草農家激減の課題に対し、オリジナル畳表の開発や一般消費者の声を農家へ届けるプロジェクト、農家を自店に招き畳店研修などを行う。フォロワー数10万人の農業インフルエンサーともコラボし、一般消費者にも畳業界のことを発信している。

SDGsへの取り組み

  • 【1】セブ島にて孤児院やスラムの子供たちへイ草を使った草鞋作りを伝え、自身の足を守るためと産業を生み出すことを計画しており、2024年の7月に訪問予定です。
  • 【12】外国産のイ草ではなく国産のものを使用し、生活するうえで安全な製法で製造しております。今後は、弊社の技術を畳職人の間で共有するための活動を組織で行う予定です。
  • 【15】国産畳表にはイ草という植物が使われており、田んぼで作られております。イ草とイ草農家を保護するために天然イ草を使用し、今後直接的な支援ができるよう組織を結成する予定です。

企業プロフィール

企業名合同会社奥井畳店
所在地657-0036
兵庫県神戸市灘区桜口町2丁目3‐21
創業年1958年創業
代表者代表社員 奥井啓太
事業内容
  • 畳の製造販売
  • /襖障子の運搬販売
  • /地域コミュニティの運営
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