ケーアイ牧場

循環型農業のロールモデルとして地域に貢献する。

有限会社ケーアイ牧場は、十勝の鹿追町で約950頭の牛を飼育管理する、最新設備を備えた近代型の大規模牧場です。環境省から脱炭素先行地域に選ばれたここ鹿追町から、これからの農業のロールモデルとして循環型社会に貢献いたします。

企業のこれまでとこれから

御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。

弊社が1頭の牛を飼い、牧場としてのスタートを切ったのは1964年のことでした。当初は畑作中心でしたが、1978年に酪農1本に絞り牛舎の拡大に力を注ぎます。家族と牛1頭から始まった弊社ですが、従業員の社会保険や福利厚生を充実させることを目的に2006年に法人化し、現在では950頭の乳牛を飼育しております。弊社では人と牛の両方が快適な環境であることを重要視しており、牛が24時間いつでも好きなタイミングで搾乳できる全自動ロボットを導入することで、牛のみならずスタッフの負担も軽減することに成功いたしました。近年では、新型コロナウイルスの流行で学校給食などの牛乳を飲む機会が減ったことによる日本人の牛乳離れや物価高といった課題が浮上しておりますが、弊社のみならず北海道やがては国全体で今後の農業における明確なビジョンをもって、これらの課題解決に取り組んでいくべきであると考えます。

御社の現在の事業の強み・特徴これからの展望について教えて下さい。

飼料作物から敷料まで全て自社で生産し、自社で消費・活用する。広大な土地を持つ北海道だからこそ可能な、地域に根差した循環型農業を推し進めていることが弊社の強みです。弊社ではバイオガスプラントを導入しており、飼育している牛から排出された環境汚染の原因となるふん尿をこちらに投入し、発酵させることでこれまでに使用していた堆肥よりも格段に質を向上させることに成功いたしました。さらに、弊社の位置する鹿追町では、脱炭素先行地域に選出されていることから現在水素エネルギーの積極的な導入が進んでおります。そこで弊社では電気ではなく液体化した水素を生産し、ガソリンの代わりとして供給することで鹿追町全体で取り組んでいる脱炭素化にも貢献しております。土から生まれたものを最終的には土に還す。循環型農業の新たなモデルを提唱し、これからも地域に根差す農業を続けてまいります。

企業から見た地域の魅力について

御社から見た北海道地域の魅力について教えて下さい。

酪農業が盛んな北海道十勝地方にある鹿追町は帯広市の北西に位置し、帯広市内からは車で約40分のところにある町です。冬に湖が全面凍った上で楽しむアイスロッジや、湖畔の露天風呂で有名な天空の湖と呼ばれる「然別(しかりべつ)湖」があります。また鹿追町の平野部は、まっすぐな道路と広大な畑・整然と並ぶ防風林と、雄大な北海道の息吹を感じられる景色が広がっております。このように、鹿追町は地域産業として酪農や畑作、観光も盛んでインバウンドによる収益も期待できる地域です。日本抱える大きな課題である食料自給率の向上は農業無くして達成はできず、農業無くして地域社会は成り立ちません。そのため、ここ鹿追町から地域社会ひいては日本全体の活性化に向けて今後も弊社にできることを考え、貢献してまいりたいです。

企業が求める人材像について

御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。

農業に魅力を感じている、あるいは誰かが農業に従事する姿を通して魅力に感じてもらえた方に来ていただきたいです。どの業界においても人手不足が深刻化しており、これは農業についても同じことが言えます。農業は力仕事であるというイメージをお持ちの方が多いとは思われますが、弊社では作業の機械化を推し進めているため女性スタッフも安心して働くことのできる環境が整っております。これまで農業に関わってきた方はもちろん大歓迎ですが、経験がなくとも農業に魅力を感じていただいている方であれば、丁寧に指導いたしますので安心してご応募ください。弊社といたしましても、農業や酪農に従事することに生きがいを感じていただけるよう工夫を凝らし、どんどん魅力を発信してまいります。

ひとを知る

代表取締役
伊藤和広

幼少期より両親が農業に従事する背中を見て育ったことから、中学3年生の頃に家業を継ぐことを決意。農業高校を卒業後海外の牧場にて最先端の技術を習得し、人と牛の両方が快適な環境づくりを進める。現在は約950頭の牛と15名のスタッフとともに、次世代の循環型農業に挑戦し続けている。

SDGsへの取り組み

  • 【7】次世代エネルギーである水素を生産・供給し、循環型社会に寄与します。
  • 【8】従業員が勤務するなかで会社のみならず、個人としても成長できるよう貢献いたします。
  • 【11】循環型農業システムの構築で、いつまでも住み続けられるまちづくりに寄与します。
  • 【12】自社で飼育している牛のふん尿などを廃棄せず、堆肥に加工して使用することで環境保全に取り組んでおります。

企業プロフィール

企業名有限会社ケーアイ牧場
所在地081-0226
北海道河東郡鹿追町上幌内5線南3番地2
創業年1946年創業
代表者代表取締役 伊藤和広
事業内容
  • 農業(酪農)
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