企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。
株式会社一宝は、2009年に代表である私が個人事業主として活動を始めたことに端を発します。私は母子家庭で育ち、幼少期の生活は決して楽なものではありませんでした。ただ、それでも、幼な心に「豊かさ」や「人生の夢や輝き」を象徴するジュエリーという存在に、憧れを抱いていたんです。大学卒業後は、複数の宝飾品を扱う企業で、経験を重ね、スキルを磨いていきました。その修練の過程で、宝石が有する「資産的な価値」「精神的な価値」「ファッション的価値」という3つの価値と、その奥深さに魅了され、もっと知識を深めたうえで、よりよい商品をお客さまに提供したいと考えるようになっていきました。しかし会社に勤めている以上はそのような時間をなかなか確保することができず、焦りを感じ始めたことから独立へと踏み切りました。2009年に個人事業主として創業、2年後の2011年には法人化を果たします。2017年には、ジュエリーの修理・リフォーム専門店「RITZ GLANDE(リッツ グランデ)」をオープン、2018年には、手作り結婚指輪・婚約指輪・ペアリングの「手作り結婚指輪工房Smith(スミス)札幌」を立ち上げました。現在は「RITZ GLANDE」1店舗、「工房Smith札幌」2店舗の計3店舗で事業を展開しています。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えてください。
一宝が運営する「工房Smith(スミス)札幌」の最大の特徴は、お客さま自身が職人となって指輪を作り上げる「体験型のサービス」です。シルバーやプラチナ、金といった貴金属を用い、溶接や鍛造(木づちを叩いて形を整える技術)などの本格的な技法で、世界に一つだけの指輪を創作していただけます。この体験は単なる「モノ消費」を超え、かけがえのない思い出とともに残る「コト消費」として、多くのお客様から支持をいただいています。
さらに、「札幌本店」では、お客さまの五感を刺激する独自の空間演出を施しています。
「視覚」:店内にプロジェクションマッピングを設置。金属加工時に2人が奏でるハンマーの打音に連動して、色が変わり波打つ仕様に。
「聴覚」:北海道出身の世界的DJ/トラックメーカー「NORII」氏が手掛けたオリジナルサウンド『 Follow you ~ あなたについてゆく 』をBGMとして採用。
「味覚」:世界的ショコラティエ “辻口博啓”氏の『LE CHOCOLAT DE H (ル ショコラ ドゥ アッシュ)』をお客さまにご提供。さらにコーヒーマシン「エバシス」を導入し、札幌本店に来店されたお客さまには究極の一杯をお楽しみいただけます。
「嗅覚」:アットアロマ社の置き型タイプアロマディフューザーを導入。感性を刺激する洗練された空間を演出しています。香りは大切なシーンに寄り添う「ウッド×スパイスの香り」を採用。
「触覚」:リングの素材、ハンマーやヤスリなど、指輪作りのすべての工程で、指輪の材料などに触れることで質感そのものをダイレクトに感じ、物作りの喜びと直接的にリンクし、末永く記憶に残る1日に。
今後は、私が生まれ育った札幌で、地域に貢献する意味を込めて、「地域の子どもたちに誕生石をプレゼントする」企画を構想中です。そしてゆくゆくは「日本では、子どもが生まれると誕生石をもらえる」という新たな文化を根付かせたいです。
さらに「指輪」を「ペンダント」に変えるなど宝飾品の修理・リメイク事業にも注力していき、親から子、孫に受け継がれて家族と同じように大切にされるアクセサリーを提供していきたいと考えております。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た北海道地域の魅力について教えてください。
私たち一宝は、「サッポロスマイルパートナーズ(札幌市が集客交流人口の増加を目的として設立した会員組織)」の一員として、札幌の魅力発信に積極的に取り組んでいます。2024年からは「工房Smith札幌」にて、「笑顔になれる街」札幌をイメージしたスマイルデザインの提供を開始しました。また過去には、新型コロナウイルス感染症時に「アベノマスクとダイヤモンドの交換」という企画を実施し、札幌市へのマスク寄付など、地域社会に寄り添った活動も展開しています。この取り組みは全国ニュースでも数多く取り上げられ、笑顔溢れるまち札幌の運動につながったと感じております。そして、さらなる札幌の発展のために、「工房Smith札幌」のユニークな取り組みとして、私たちは、お客さまが手作りされた指輪に「札幌」を連想させるモチーフや記号をレーザー刻印するサービスを始めました。これは単なる装飾以上の意味を持ちます。"指輪を見る度に札幌での思い出が蘇り"、「また札幌を訪れたいな」という想いが自然と湧き上がる―。この小さな刻印には、大切な思い出を未来へとつなぐ架け橋としての役割があります。私たちは、"思い出"と"未来"をつなぐジュエリーを通じて、「お客さま」と「札幌」の新しい物語を紡いでいきたいと考えています。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。
株式会社一宝の行動指針に、「一隅を照らす使命」があります。これは天台宗の開祖・最澄が残した言葉「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」に由来しており、この最澄の言葉は、日本の宝は金銀財宝ではない、片すみ(一隅)の誰も注目しないような物事に、ちゃんと取り組む人こそ国の宝だという教えです。株式会社一宝はジュエリーの企業ですが、ジュエリーそのものが「宝」なのではなく、ジュエリーを通じて集まったスタッフみんなが頑張るその姿が「宝」であるという想いを込めています。また、「高度な技術と情熱を持ち、職人として最高品質を追求し、細部にまでこだわった作品を提供し続けること」「新しい挑戦を恐れず成長し続けることで、お客さまに驚きと感動を提供し、常に新しい価値を創造すること」を大切にしております。これらの想いに共感していただける方を求めております。
ひとを知る
代表取締役社長
懸谷正人
大学を卒業後、2000年に北海道の大手宝飾会社に入社。2009年4月に個人事業主として一宝を創業し、2011年4月に株式会社一宝を設立して法人化。2017年には、ジュエリーの修理・リフォーム専門店RITZ GLANDEをオープンさせた。2018年には、 手作り結婚指輪・婚約指輪・ペアリングの「手作り結婚指輪工房Smith(スミス)札幌」を立ち上げるなど、ジュエリーを通じて全ての人に感動を与えられるよう、ジュエリーの卸・小売り・加工体験まで幅広く事業を展開している。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社一宝 |
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所在地 | 〒060-0062 北海道札幌市中央区南2条西10丁目1 オエノン北海道ビル1F |
創業年 | 2011年創業 |
代表者 | 代表取締役社長 懸谷正人 |
事業内容 |
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