企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。
1716年(享保元年)に愛媛県内子町で創業して以来、300年以上にわたり酒造りを続けてきました。先代から技術を受け継ぎ、昔ながらの製法で、機械を使わず手作業で日本酒を仕込んでいます。コロナ禍の2020年からは地元の産業と共に歩むべく、内子町の契約農家から米を仕入れ、農薬未使用米を使用しているのも私たちのこだわりです。長い歴史の中で、これまでの知識と情報を得て、新しい取り組みに繋げる「温故知新」を大切にしています。2024年、同じ発酵食品メーカーであるマルコメグループの一員となりました。発酵文化を次の世代へ伝えていく新たな歩みを進めています。

御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えてください。
千代の亀酒造の日本酒は愛媛県、地元内子町の飲食店や酒販店を中心に展開しています。今後は日本酒に馴染みのない方や観光客にも楽しんで飲んでもらえる日本酒をお届けしたいと考えています。昨今、内子町にもインバウンド観光客が増加しました。海外の方に日本酒を知ってもらうことで、地元の食と日本酒を盛り上げていきます。蔵見学(要予約、土日祝休)と試飲ができる併設の直売所は、地元の観光スポットとして多くの人が集まる場所を目指しています。地元の米、地元の水、地元の空気、そこから醸し出す「いのちにこだわる酒造り」が私たち千代の亀酒造の原点です。小さな造り酒屋にしかできない、こだわりを大切にしています。

企業から見た地域の魅力について
御社から見た愛媛地域の魅力について教えてください。
愛媛県の中央に位置する内子町は、山あいの静かな町で、今も昔ながらの風景と人の暮らしが残っています。江戸から明治にかけて木蝋や和紙の生産で栄えた歴史があり、今も町並み保存地区には当時の商家や蔵が立ち並びます。四季を通して自然の表情が豊かで、春は山桜、夏は新緑、秋は稲穂の黄金色、冬は澄んだ空気と霧に包まれる風景が見られます。内子町北表にある泉谷の棚田は、山の斜面に段々と広がる水田で、豊かな湧き水と盆地ならではの寒暖差が稲を健やかに育てます。石を積んでつくられた棚田は、水はけと保温のバランスがよく、良質な米を実らせます。この土地のめぐみが、千代の亀の酒造りを支えています。

企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。
酒造りの主役は「微生物」です。気温や湿度、米や水のわずかな変化を感じ取りながら、日々異なる環境と向き合っています。思いどおりにならないことも多いものの、そのひとつひとつに学びがあり、発酵の奥深さを感じられる仕事です。私たちは、そんな自然の変化を楽しみながら、真摯に学び続けられる仲間を求めています。酒造りに興味があり、内子の自然や人との繋がりを大切にしながら成長していきたい方、一緒に挑戦していきましょう。自然と時間がはぐくむ千代の亀の伝統の味わいを守り、次の世代へと酒造りを「紡いで」くださる方をお待ちしています。

ひとを知る

代表取締役社長
小川浩司
小川浩司(おがわ・こうじ)1966年生まれ。大学卒業後、新卒でマルコメ株式会社入社。常務取締役。2024年、千代の亀酒造株式会社代表取締役社長に就任。
企業プロフィール
| 企業名 | 千代の亀酒造株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 〒795-0303 愛媛県喜多郡内子町平岡甲1294-1 |
| 創業年 | 1716年創業 |
| 代表者 | 代表取締役社長 小川浩司 |
| 事業内容 |
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| WEBサイト | リンクはこちらから |
| 企業ロゴ | ![]() |


























































