企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
1964年に先代の山中真喜雄が、シャツのアイロン掛け工房としてヤマナカ仕上げ所をスタートさせ、量産シャツを企業から請け負って生産することで小さなシャツ工場に発展させました。しかし、バブル崩壊と共に得意先が倒産し、10年余りにわたって先代が気力を失うなかで、現代表の山中満が下請けからの独立を宣言し、オーダーシャツ事業に特化することで自社ブランド化に成功。ネットショップ事業は日本中の28,000店舗のなかから特別賞を受賞いたしました。こうして、コロナ禍を乗り越えて現在に至ります。国産オーダーシャツとしてその技術と評判を高めてきた経緯については、過去の日経MJに掲載されておりますのでそちらもよろしければご覧ください。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊社のオーダーシャツは、1枚の生地を1人の職人が縫い上げる昔ながらの生産方式を効率化した製法で作られております。なぜフルオーダーなのかといえば、本来シャツとはお客様の身体と嗜好に合わせて1から作るものだからです。顧客の身体に合わせて等身大の型紙を作り、布をその通り裁断して縫い上げていくことで、顧客だけの世界で1枚しかないシャツが完成します。理論的には最高のオーダーシャツの製造方法ですが、その反面、コストが余分に掛かり採算性はそれほど高くはありません。そこで弊社では無駄なコストを最大限抑える努力をしております。加えてレベルの高い職人が必要ですが、若い職人を育てるシステムが弊社にはあるため、最高のオーダーシャツの製造が実現するのです。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た千葉地域の魅力について教えて下さい。
昭和30年代、東京の墨田区などでシャツを作っていた職人達が家を建てるために川を越え市川や船橋に移り住んだことで、当地はシャツ職人や縫製職人の多いシャツの町になっていきました。平成も半分ほど過ぎた頃にはシャツ職人たちの多くが高齢を迎え、すでに辞めてしまった方も多くいらっしゃいますが、私が彼らの技術をこの市川船橋で伝えたいと思っております。また、シャツの街として発展してきた市川や船橋も今は、東京のベッドタウンとして千葉県内でも人口が集中する街になっています。当地がシャツの街であったことは、芯地などの副資材を扱う業者や、日本毛織などのシャツに関連する会社が今でもあることが物語っています。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
働くことに意義を感じる方、ものづくりの楽しさを感じられる方、他者に喜んでいただけることが自身の何よりの喜びだと感じられる方に応募していただきたいです。技術面や知識面では、服飾専門学校を卒業された方であれば育成しやすいのは確かですが、パッチワークが趣味など、布や糸に興味のある方なども望ましいです。そしてピアノなどをされていた方も経験上、有望です。細かい神経を持ち合わせた方は弊社のような仕事が向いている傾向があります。そして主婦で仕事を楽しみに変えたいと願っている方が弊社にはスタッフとして多く在籍しております。職人になりたいと強く願う方も大歓迎です。
ひとを知る
代表取締役
山中満
高校卒業後、実家の縫製工場で働きながら夜間に学業に勤しむ。24歳で実質的なオーナーとなり、下請け工場だった弊社をオーダーシャツ製造に特化し、ネット販売などを展開するなかで2011年に約28,000店舗から投票でネットショップ特別賞を受賞。さらには日経MJなどに記事が掲載され、一躍業界ではNO.1の知名度を得るも技術やノウハウに足りない部分を痛感し、職人の高齢化にも直面。そこで品質を上げることを最優先にシフトし、コロナ禍前は著名人を多数顧客に抱えるなど最高益に到達する。しかしコロナ禍において、オーダーシャツ業界全体が苦戦。経営の抜本的な見直しを図ることで2024年度からはV字回復し、現在はコロナ禍前を凌ぐ業績と品質を保持している。
SDGsへの取り組み
- 【7】シャツを製造するエネルギーをオール電力・太陽光発電で限りなく100%に近い水準で賄うようにしております。
- 【8】子育て世代のママさん達に働きやすい制度を作り、職人になれるやり甲斐と楽しさを提供いたします。
- 【9】従来の工法を抜本的に見直し、効率の良い手作業を採用することで品質と希少性の向上・コスト削減を達成します。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社ヤマナカシャツ |
---|---|
所在地 | 〒272-0802 千葉県市川市柏井町1-1781-6 |
創業年 | 1964年創業 |
代表者 | 代表取締役 山中満 |
事業内容 |
|
WEBサイト | リンクはこちらから |
求人応募ページ | |
企業ロゴ |