企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
当家は甲斐武田家の流れをくんでおり長篠の戦にて織田軍に敗北後、武田家の滅亡とともに金沢宮ノ腰から北に流れた初代が1592年に能代市で創業したのが始まりです。当時は飴菓子やおまんじゅう等のさまざまな和菓子を作っておりましたが、1812年の第14代目が自家製の麦芽糖水飴を寒天で固形化する翁飴を創製します。以来、その製法は武田家の秘法として一子相伝の技で代々伝わっております。また14代目からは”吉太郎”の名を襲名。現在は翁飴のみを作り、店を大きくせず地元に貢献すること、地元以外に店を出さないという言い伝えを守り続け、小さいお店ではありますが全国に多くのお客様を抱えることができております。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
当店の看板商品である翁飴は他社と異なり原材料や製法がオリジナルかつ、この時代にして無添加・砂糖不使用でありながら独特の食感と繊細で上品な味わいで多くのファンを掴んでおります。長年の製法を守りつつも、その時代時代に合った味になるよう日々研究しております。また、個人経営のためお客様の細やかな対応ができることも強みです。今後は少子高齢化社会のあおりで購買人口は減少し、店頭での販売よりもネットでの販売が主流になってくることを見越して、可能な限り対応していきたいと考えております。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た秋田地域の魅力について教えて下さい。
当店がある能代市は北に世界自然遺産の白神山地を臨み、一級河川の米代川が日本海へ注ぐ河口に広がる大変歴史ある町です。元々観光地ではなく産業の盛んな町として成長してきました。かつては東洋一と言われるほど木材産業が活気づいていたほどです。経済の衰退とともに木材産業は低迷傾向に陥りましたが、それでも他の地域では真似できない技術を持った企業が現在も活躍しております。また、最近では常に風が強く目の前に広大な日本海がある立地を活かして、洋上風力発電の先駆けの地として注目・運用されております。一方で自然豊かな地は美味しい米やねぎ等の農業産業にも恩恵を与えてもくれております。能代市は同じ秋田県内でも比較的災害の少ない地域であり、先祖がこの地を選んだ理由がわかります。これが400年もこの地で商いを続けてこれた理由の1つかもしれません。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
当店は現在個人経営で、自らが責任を持って作った商品を提供でき、頑張った分だけ反映されるため、仕事におけるモチベーションは上がるかと思います。また時間外でもお客様へのサービス対応ができるという点において、他にはない強みを持っております。人間関係に悩まされることのない環境で、今後の時代の流れによっては障害者雇用や外国人労働者の受け入れも視野に入れております。
ひとを知る
代表
武田吉太郎
幼少期から先代に仕え、夜学に通いながら修行に入った高校時代を経て、22歳で19代目吉太郎を襲名し桔梗屋を背負う。2度の大火や太平洋戦争もあって一時休業を余儀なくされたが、そこから立て直して現在に至る。約60年間店を守りつつ、地域のために地元商店街の理事長や食品衛生協会の会長も務めるなど尽力した功績が認められ、平成27年に旭日双光章の栄誉を頂く。現在は20代目の息子に製造・販売を任せている。
SDGsへの取り組み
- 【12】食品を扱う事業者として安心安全な原材料を使用し、製造に関しても食品衛生に十分に注意してより良い物を提供します。また在庫ロスを防ぐために計画的に生産しております。
企業プロフィール
企業名 | 桔梗屋 |
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所在地 | 〒016-0821 秋田県能代市畠町6-8 |
創業年 | 1592年創業 |
代表者 | 代表 武田吉太郎 |
事業内容 |
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