稲庭絹女うどん

秋田の名産として地域の方に愛される稲庭うどんを世界へ

弊社の稲庭絹女うどんは地域の方々だけでなく、全国の方に贈答品などとしてご利用いただいておりますが、現在では海外4か国へ輸出中です。世界中の皆様にご満足いただけるよう、社員とともに日々品質向上に努めております。

企業のこれまでとこれから

御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。

祖父と父が1967年に弊社を創業し、私が三代目です。地元では、老舗の稲庭吉左衛門さんや佐藤養助商店さんが稲庭うどんの製法を一子相伝で行っていたものを、地域の方にも教えるようになったことで製麺業が盛んになったと言われております。うどんの生地を薄く延ばす際に当初は麺棒を使用しておりましたが、祖父がローラーで生地を延ばせる道具を開発し、その道具が非常に使いやすいと周りの同業者から高い評価を受けました。当初は個人として経営しておりましたが1984年に有限会社として会社を設立し、その後1992年に工場を増築。1999年に当時としては比較的早くインターネットで稲庭うどんの販売を開始いたしました。今年で創業56年を迎えますが、作り方大きな転換点はなく、代々引き継がれたきた製法で稲庭うどんを作り続けております。

御社の現在の事業の強み・特徴これからの展望について教えて下さい。

稲庭うどんと素麺の製造販売を行っております。飲食店さんや小売店、個人のお客様、海外のお客様と、一か所に偏るのではなく多方面のお客様に販売を行っていることが弊社の特徴の一つです。多くの方々にうどんの品質の部分で高い評価をいただいておりまして、平成10年に開催された地元のうどんメーカー14社のオーナーが集って行う、うどんのブラインドテストでは第1位に輝きました。現在も製法を全く変えずに受け継いでおりますことが弊社の強みです。稲庭うどんは4日間かけて作りますが、その中でも麺の「熟成」作業を最も大切にしておりまして、生地をじっくり熟成させることで、うどんはゆであがりも早くなりますし、食感のいい麺になるので、特に熟成の作業は心がけて管理を徹底しております。当初からインターネット販売に力を入れておりましたが、先月末にホームページを新しくしたので、今後はより一層インターネット通販のほうでも利益を上げて販売して参ります。おかげさまで海外での販売も順調ですので、そちらの売り上げも伸ばしたいと思っております。

企業から見た地域の魅力について

御社から見た秋田地域の魅力について教えて下さい。

秋田県は美味しいものが多く、特にここ県南は麺文化が発展しております。稲庭うどんの他に、地元でソバの実を植えるところから作っているこだわりの西馬音内そばや、80年以上続く名店のある十文字中華、他にも横手焼きそばと地域に根差した特徴ある麺が多い地域です。稲庭地区でもここ数年で稲庭うどんが食べられるお店が増えるなど、地元の方だけでなく観光客にも人気で、週末になると行列の出来るお店も多々あります。秋田県の県南にいらした際はぜひ様々な麺を食べて頂きたいです。一方で弊社の仕事も機械を使わない人手の必要な仕事なので、人手不足は非常に解消したい地域問題の一つだと考えております。秋田県の魅力をより多くの方々に伝えることで賑やかな地域になってほしいです。

企業が求める人材像について

御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。

稲庭うどん作りは奥が深い仕事です。天候により仕込みの加水、温度調整、乾燥などが変わってくるため、日々それに対応し、主体的に動ける方に応募していただきたいと思っております。とはいえ、基本的に製麺業は似たような仕事の繰り返しであります。単純作業を嫌だと思うのではなく、日々の仕事の中で少しの成長や改良などを喜びと感じられる人が長く仕事を続けてこそ、職人として成長していけると思っておりますので、そういった好奇心旺盛な方に来ていただきたいです。人材育成において、製造過程に「手綯作業」という稲庭うどんならではの縄を綯うように二本の棒の間に生地を八の字にかけていく作業があるのですが、この作業でうどんを均一でばらつきのない太さにできるかが大きく左右されるため、悪い癖がつかないように丁寧に指導することを心がけております。未経験から始めた社員も多いので、未経験の方でも安心してご応募いただけると嬉しいです。

ひとを知る

代表取締役
髙橋和彦

東北学院大学を卒業後、愛媛本社の食品メーカーの営業として秋田営業所に配属され、4年間勤務。その後地元の町に帰り、家業である有限会社稲庭絹女うどんに就職。31歳で社長に就任する。大量生産にはこだわらず、品質第一のものづくりを今日も続けている。

SDGsへの取り組み

  • 【11】機械に頼らない人の手によってうどんを作っておりますので、雇用を増やして多くの方が住み続けられるような地域にします。
  • 【12】製造過程で出る一般的に廃棄する部分を乾燥させ、食べられる状態にしてお客様へのサービスでお渡しすることを今年から始めております。弊社だけでなく稲庭うどん協同組合があるので、可能ならば組合全体でこの製造を行い、積極的にSDGsに取り組む地域を目指したいです。

企業プロフィール

企業名有限会社稲庭絹女うどん
所在地012-0107
秋田県湯沢市稲庭町字稲庭132-1
創業年1967年創業
代表者代表取締役 髙橋和彦
事業内容
  • 製麺業
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