企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
1867年の江戸時代末期、高橋茂助が味噌作りを行ったことが弊社の始まりです。秋田県は皆瀬川という美しい川と、美味しいお米があり、味噌作りに非常に適しておりました。時代を経て戦時下には、軍用の味噌作りをしており、目立つ煙突によって攻撃を受けることもありました。4代目の時代には商品を全国展開し、昭和50年には一人暮らし向けのトラック販売を開始いたします。さらに、2007年には現在の代表である7代目が家業を継ぐために秋田に戻り、常務取締役に就任いたしました。もともとは家業を継ぐつもりはなかったのですが、人生の最後に後悔しないためにも家業を継ぐことを決意いたしました。就任5年目には海外との貿易としてアウトバウンドを開始し、その後は蔵元の改築を進めインバウンド受け入れの整備を進めていきました。2020年には新たな新たな菌を発見し、学会で発表、特許を取得することになります。こちらの菌の特性ををよく知っていただくために、蔵元併設でレストラン運営を始めました。現在は、先代がのこした庭園を持続可能なものとするために土地のリサーチと整備に取り組んでおり、それらをツアーなどのサービスとして活かすことで、よりハイエンドに向けた事業の展開を進めております。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊社の秋田味噌は、綺麗な皆瀬川で作る伝統産業の1つです。7つある蔵それぞれの特性や、天然の蔵付き酵母を活かして醸造しております。もともとあった秋田県の伝統産業をそのまま続けるだけではなく、それまで業界ではタブーとされていたことへも果敢に挑戦し、弊社で発見した菌で特許を取得いたしました。しかし、このような技術革新だけでは伝統産業の継続は難しいと考え、現代において価値のあるものへと再構築することも重要だと考えております。そのような活動の一環として、特許を取得いたしました菌を使った料理を提供するレストラン経営や、先代が作り上げた庭園をめぐるツアーの開催があります。このように、単に伝統産業を今までと同じように続けるというのではなく、新しいことへ挑戦し、現代でも通用する価値ある作品として構築していくことを弊社では目指しております。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た秋田地域の魅力について教えて下さい。
湯沢市、特に岩崎町の魅力とは、1つの文化圏のように機能していることです。実は岩崎町とは、かつて藩が置かれており、さらに明治時代の廃藩置県において「県」として配置された地域でもあります。そのため、1つの集まりとして機能しているような文化や決まりを持っており、神社の氏子も地元で決め、運営を行っております。このような独立性のおかげで、岩崎町では自分たちの文化を保全できていると思います。私たちはこうした文化をこれからの世代に向けて継承してまいりたいです。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
弊社の行っている事業は、華やかなものばかりではありません。地道に、裏方の仕事を積み重ねていく必要があります。むしろ、そういった裏方の積み重ねこそ、世の中を変えていくことができるのではと考えております。だからこそ、弊社の求める人材は、あらゆる可能性を信じていらっしゃる方です。自分ならできると強く信じることができ、かつ感謝の気持ちを持ち続ける謙虚さも持ち合わせていてほしいと考えております。裏方の仕事の先にある美しさに、弊社とともに辿り着きましょう。
ひとを知る
代表社員
高橋泰
ヤマモ味噌醤油醸造元、7代目。10年にわたる試験醸造から特許微生物Viamver®酵母を発見し、日本醸造学会にて発表。革新的発酵技術を製品のみならず、レストランメニューや酒類に応用し、研究者やシェフ、アーティストが参画するASTRONOMICA®を設立。受け継がれる意志を継承し、庭園・茶室・レストラン・ギャラリーを整備し、建築とガストロノミーが融合するカルチュラルツーリズムを進め、伝統の再構築を図る。
企業プロフィール
企業名 | ヤマモ味噌醬油醸造元/高茂合名会社 |
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所在地 | 〒012-0801 秋田県湯沢市岩崎字岩崎124 |
創業年 | 1867年創業 |
代表者 | 代表社員 高橋泰 |
事業内容 |
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