企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
秋田県は生椎茸の生産量が全国第4位と、意外と知られていない椎茸県です。実家のキノコ農家は県外からキノコの培地を買って生産していましたが、自分で材料の選定から携わりたいと思い弊社を立ち上げました。Pilzとはドイツ語できのこを意味し、世界一の椎茸生産が弊社の目指すところです。同時に、廃棄物となる廃菌床の処理が地域で大きな課題となっていることに対し、解決策としてカブトムシの養殖事業を編み出しました。幼少期、廃菌床の山にカブトムシが群がっているのを見て、相性がいいのかなという認識を持っており、キノコのハウスを見学したお客様がヘラクレスオオカブトを繁殖させているということで、そちらに見学に行ったことが事業スタートの決定打です。飼育施設の見学で、カブトムシと廃菌床の相性の良さを確信いたしました。私たちの産業の課題と私の経験が組み合わさり、課題の解決策だけでなく事業としての成立かつ持続可能というテーマのロールモデルになりえると、その際は大変衝撃を受けました。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊社の事業はすべて循環する形で展開しております。具体的には、材料選定からこだわった培地と椎茸の製造販売、そちらの廃菌床を使った昆虫資材の製造・販売と昆虫の飼育・繁殖・イベント、昆虫の糞で作った堆肥を使用した野菜の販売です。こちらの事業を元に、弊社がロールモデルとなり持続可能な社会や産業をつくる考えを広げていきたいという想いで日々精進しております。そのためには、椎茸が日本一世界一となることや世界最大のヘラクレスオオカブトを生み出すことが必要不可欠です。特に昆虫に関しては、ペットとしての昆虫需要や昆虫を愛でる文化として開拓の余地があり、こちらを日本の産業として世界に発信していきたいと考えております。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た秋田地域の魅力について教えて下さい。
災害が少ないことと椎茸産地であることがなによりの魅力です。秋田県には、大きな山脈の存在や台風の回る向きの関係による風被害の少なさ、プレートの関係による地震の影響の少なさが生む、特有の住みやすさがございます。実際このような理由で、秋田へ本社機能を移行する企業や秋田に支店を作る企業も多いです。また弊社の事業は、椎茸産地として大きくなった横手市だからこそ、循環型のサイクルやストーリーを紡いでこれたと感じております。一方でネガティブな要素もありますが、これこそ持続可能とは何なのか、どうすれば良いかについて発信できる賜物です。弊社は、弊社の事業をきっかけに持続可能な社会・産業づくりの考えを拡大させ、日本が目指すロールモデルとなることを目指しております。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
一言でいうと、楽しむことができる人です。弊社は「なんか面白そうだから」という動機で入社を決めた方が多く、これから入社する方も今取り組んでいることや目指す先を一緒に開拓していけるような人であればいいなと思っております。弊社で歴史に残るようなことをしたい、冒険しに来ましたと、先生や公務員を経て来てくれた方も多いです。入社前の歩み方や入社の経緯も様々ですが、皆さん共通して自分の目標を持ち、会社でシェアし、応援し合っております。性別関係なく20~70代の方がまんべんなくいらっしゃいますので、弊社の事業に興味を持ち楽しめる方であれば誰でも大歓迎です。
ひとを知る
代表取締役
畠山琢磨
東北大学農学研究科卒業。論文では、企業体の持続的発展の可能性を定量分析した。家業の農業を継ぐ中で、産地を取り巻く環境の変化と社会問題に直面した。これをきっかけに農業を事業として起業し、新しい付加価値を生み出すための取り組みを行なっている。座右の銘は「最後に勝つのは道義である」。真の持続可能性とは、ごく身近にある、誰しもが持ちうる考え方であるため、事業を通してこの共感を広げていきたい。
SDGsへの取り組み
- 【8】社員一人一人が夢や目標を持ち、働きがいのある環境を目指しております。
- 【12】椎茸生産で出た廃菌床を昆虫の資材に再利用し、昆虫の糞を野菜の肥料としてつくり替え、循環して事業を展開しております。
- 【15】別の事業で出た産業廃棄物を他の事業で利用することで資源を無駄なく活用しております。
企業プロフィール
企業名 | Pilz株式会社 |
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所在地 | 〒019-0508 秋田県横手市十文字町十五野新田字明神東58-2 |
創業年 | 2019年創業 |
代表者 | 代表取締役 畠山琢磨 |
事業内容 |
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