企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。
私が農家に嫁いだ当初は、主力商品のひとつであったみかんの価格が大暴落し、ゼロからの出発となる時期でした。何とかしなければと考えた結果、大阪堺市にある当時では珍しい直売所(丸新ファーマーズマーケット)を開設し、農園の主力であった作物を思い切って転換させることで、苦労と失敗の連続でしたが何とか経営を立て直すことができました。その後、主人が果樹経営を家族に任せ単身でニュージーランドに渡って現地で技能を磨き、帰国後新しい果樹の栽培を試みたのも現在の新岡農園の礎となっています。通年販売を目指した多種類の果実と加工品の生産と販売も行い、原材料の栽培と販売までを一貫して手掛けてまいりました。生産者の目の届くところで作っているため、お客様に自信を持って提供できることが強みです。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えてください。
弊社では和歌山県で自生した、ゆずやすだちなどと同じ香酸柑橘である『ジャバラ』を栽培しております。新岡農園では、地元かつらぎ町の後継者がいない荒れたままの耕作放棄地を開墾して、ジャバラの栽培に取り組み始めました。やがて2ヘクタールの土地でジャバラの果実を収穫できるようになりましたが、それでもかつらぎ町のジャバラの認知度はなかなか高まらず、苦労した点も多かったです。そこで、一年を通してより気軽にお客様にジャバラを生活に取り入れていただけるように、ジャバラを使った加工品も手掛けるようになりました。現在では農園の近くに加工場を開設し、新たな加工品の開発・製造・販売を6次産業化することで和歌山の農作物の復興を目指しております。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た和歌山地域の魅力について教えてください。
かつらぎ町は、温暖な気候風土に恵まれており、年間を通して果樹栽培が可能なフルーツ大国です。なかでも、柿は日本一の生産量を誇り、柿を原料とした串柿やあんぽ柿の加工も盛んです。弊社でも柿酢の木桶仕込み製造に力を入れております。また中山間地で傾斜地の果樹園というのは、日当たりもよく水捌けも良いので、果樹の味は大変良い仕上がりです。しかし近年では過疎が進み、人口減少に歯止めがかからず農業においても高齢化が課題になっております。一つの農家だけでできることは限られてきておりますが、お互いに支え合い連携しながら食を通じて地域経済に貢献することこそが農業の復興につながると信じております。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。
地域の方、特に若くて意欲のある方を積極的に雇用してまいりたいです。新岡農園の特徴は栽培から加工、販売までを一貫して手掛けている点にあります。また農業には定年制がないため、高齢者でも新たにスタートできる仕事です。現在も高齢者・障害のある方を積極的に雇用しております。栽培に関しては平地とは異なる、傾斜地の果樹園のため機械化が難しく手仕事が中心です。弊社では農産物の収穫量や品質を上げるためには、長年の経験から来るベテランのカンが重要になるため、これから先の成長の可能性に溢れる若い方が必要であると考えております。『食を通じて地域経済に貢献したい』『農作物の復興を目指したい』『農業に興味がある』などの強い思いのある方は、是非弊社にご連絡ください。
ひとを知る
代表取締役
新岡敏美
島根県松江市出身。短期大学食物科で栄養士の資格を取得した後、大阪府の生活改良普及員として務める。農業青年クラブの全国大会にて夫と出会い、和歌山の農家に嫁ぐ。夫婦二人三脚で生産する果物の販路を開拓し、また収穫した果物に付加価値をつける加工事業にも乗り出した。平成8年に法人化し、代表取締役に就任。平成30年に「6次産業化」積極的に進めるなど、地域活性化への取り組みが評価され、秋の褒章 黄綬褒章を受賞。
プレスリリース
今年も立派に育っています。
SDGsへの取り組み
- 【8】高齢者・障害者ともに働く意欲のある多様な人材を雇用し、生産性とともに地域の活性化を促進しております。
- 【12】化学合成農薬・化学肥料をできる限り抑えた、あるいは使わない農作物を栽培しております。
- 【15】耕作放棄地を開墾して和歌山県で自生した香酸果実である『ジャバラ』を栽培しております。
企業プロフィール
企業名 | 有限会社新岡農園 |
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所在地 | 〒649-7164 和歌山県伊都郡かつらぎ町窪300 |
創業年 | 1996年創業 |
代表者 | 代表取締役 新岡敏美 |
事業内容 |
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