弊社代表の西井が入社後、時代の変化に対応しなければ生き残れない中、先代との方針などで意見の相違がありました。約10年、その話し合いは続きましたが、世代交代をして事業を発展させていかなければならないと共通認識をもち、経営を任され2代目として会社を継ぐことになります。その後、親交の深い取引先の同業他社が経営難に陥り、倒産しないよう積極的にサポートをしてまいりましたがうまくいかず結果、弊社がその会社の従業員の受け皿となったことで、従業員から「営業をもっと広げていきたい」という強い意志を汲み取り、営業部の強化を開始いたしました。受け入れ前は、食肉の加工・販売を事業の中心としておりましたが、原料の買付・販売もスタートしたことが岐路となり、現在の弊社の在り方に繋がっております。

安心してお召し上がりいただける製品づくりが弊社の強みです。2023年2月には、台湾向け輸出牛肉製品の施設として、国の基準をクリアし、弊社の和泉工場が国内初の認定を取得することができました。この認定により、海外進出に向け大きな第一歩を踏み出しております。輸出する牛肉製品は弊社自慢の「ローストビーフ」です。こちらのローストビーフは、熱い想いを持った熟練の職人によるこだわり抜いた真空低温調理で、他では真似できない火入れを実現しております。また「国産牛プレミアムローストビーフ」は、2021年より3年連続でモンドセレクションの最高金賞を受賞いたしました。今後も「おいしいローストビーフを世界の人たちに」を合言葉に、現地のニーズに応えられる製品を製造・輸出し、世界の方が食べて笑顔になるような商品を届けてまいります。

歴史と伝統があり、文明と文化が生まれ育った地域であることが堺市の魅力です。この堺で生まれ、生涯のほとんどを堺で過ごした、天下一の茶人である「千利休」は、堺の偉人の一人といえます。千利休といえば「侘び寂び」の文化であり、「はかないものを愛する」という日本人特有の美しさを形成した第一人者です。弊社の所在地が千利休のふるさとでもあるこの堺市ということと、「侘び寂び」からなる日本人特有の美しさにあやかり、通販事業のウェブサイト名を「利休の郷」とし、商品のブランド名にも取り入れております。このような歴史と良き文化が残る堺市とともに、今後も成長・発展できるよう、また「利休の郷」の名に恥じぬように、これからも美味しい商品を作り続け、お客様に商品と共に笑顔を届けてまいります。

失敗を恐れず、前向きにチャレンジできる方はやはり素晴らしいです。弊社では成功体験を積んでいき、自己肯定感を向上させることも大切ですが、失敗からの学びも成功体験同様に重要視しております。弊社での仕事はチームで行います。そこで重要になるのが対話であり、コミュニケーションです。自分も相手も互いに尊重しあった対話を重ねながら信頼関係を構築し、目標に向かってチーム全体で行動していくことが何よりも大切であると考えます。また、個人間の競争ではなく共創ができるよう共に学び、人と情報、そして食に興味・関心をもち、弊社のポリシーである「おいしい・たのしい・おもしろい」に共感をしていただければ、幸いです。